目覚めは突然に〈上〉

~スネーク視点~


くそっ!不意を突かれるとは…!


それにしても…


 
こいつらがいなかったら今頃リーダーは…


あぁ考えるだけでも鳥肌が立つ…!


「マリオ、大丈夫だったか!?」

「うん、大丈夫だよ」

「兄さん、本当に?;」

「うん本当だよ。リンクもルイージもありがとう」

「まぁ、無事ならいいんだが」

「うん、本当無事でよかった」



2人共リーダーの言葉を聞いてほっとしているようだ


俺は気になっていたことを2人に聞いてみることにした


「なぁ、お前等」

「あ?」

「何?」

「何故リーダーが危険だということに気付いたんだ?」

「いや、僕達は、食料庫に用があってたまたまこっちに来たんだよ」

「今日の食事当番は俺達だからな。それで医務室が騒がしかったから、ちょっと覗いてみたらこうだ」

「…そうか」


2人は本当に偶然通りかかっただけのようだ


何故リンクがスマッシュボールを持っていたのかは知らんが、まぁ、気にしないようにしておく



「まぁ、あれ位飛ばしとけば当分の間は戻ってこれないだろうから、俺等はもう行くわ。おい、行くぞ薄緑」

「誰が薄緑だあ!!ぁ、じゃあ兄さん僕行くね!」

「うん、ありがと」


こうして2人は部屋を出ていった


結構あっさり出て行ったな。それにあの口調、手慣れているっぽかったな。リーダー、どんだけ襲われてんだ;



「スネーク」

「?」


「本当にありがとう。スネークが来てくれなかったら今頃はどうなってたか分からなかった…」


あぁ、きっととんでもないことになってただろうな


「いや、俺はありがとうと言われる程のことなんてしてはいない。実際、アンタを助けたのはあの2人だ」

「そんなことないよ。スネークが来てくれなかったら、きっとあの2人も気付かなかったと思うし、僕は助からなかった」


そんなリーダーを見ると、さっき直したんだろうか、服はきっちりと着直されていた


彼のはだけていた姿も、もうちょっとだけ見ていたかったかもしれない…



…って何考えているんだ俺は!?




「スネーク?;」

「!?」

「どうしたの?ボーっとして…」

「ぁ、いや、何でもない…;」


そりゃずっと見つめていれば怪しまれるよな…



「あ、そうだ。まだやり残していることが…」


そう言いリーダーが歩き出そうとした




その時…





フラッ・・・



「ぁ…;」

「お!?;」
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