目覚めは突然に〈上〉

俺は医務室の扉の前まで、足音を立てずに辿り着いた。


そしてドアに耳を当ててみる。





すると









「…!」
「…」



確かに声が聞こえるが、ここからだと聞きとりづらい…



ので、音を立てないようにドアを少し開けてみることにした。





キィィ・・・





ドアの隙間から覗くと…



病院のようにカーテンが閉められているベッドが見えた。



医務室にはベッドがいくつか設置されているのだが、その内の一つだけというのはどうもおかしい。


俺がいたときには誰も寝ていなかったからな。








その時






「い、嫌だ!;」


「!?」




「大人しくしてろって」


「!?」





カーテンの中から確かに2人の声が聞こえた!




「やめてったら!//;」



リーダー、相当嫌がっているようだ…







これ以上リーダーが嫌がっている姿なんて見たくない。






俺は2人に気付かれないよう、そろそろとベッドに近付く


そしてランチャーを片手に、思いっきりカーテンを開けワリオに銃口を向けた



シャアアア!!


ガチャ!!



「「!?」」


「そこまでだな」




全く気が付いていなかった2人は相当驚いているようで


「な!?お前!!何故!?」

「スネーク…!」



リーダーはかなり抵抗したらしく白衣や服がはだけている程度であったが、顔は赤らみ、目は潤んでいて、それが俺に助けを求めているかのように見えた。



「このランチャーの餌食になりたくなければそこをどくんだな」

「へへ…、まぁ落ち着けって」

「いいからリーダーから離れろ!」



ガチャ!



ランチャーの銃口をワリオの顔面に向けた


これにはワリオも慌てたらしく


「わ、分かった!分かったって!どくからよぅ、そんな顔すんなって」



そう言ってワリオはリーダーからどき、ベッドから下りた





が…




スタッ












ニヤリ



「ワリオっぺ!!」




ブブッ!!



「!?」
4/11ページ
スキ