はじめのキッス〈前編〉
~氷山の麓~
周り一帯は全て亜空軍。俺を含め味方は10人前後。一眼見ただけでも不利だと分かる程危機的な状況だった。
「ど、どうしよう、これじゃあキリが無いよ!」
「確かにこれはマズイね。隙を見て撤退を考えた方が…いいかもね!…はぁ!!」
ザシュザシュ!!
ポケトレの弱音にマルスも賛同している。
こうやって喋っている間も相手は攻撃の手を止めることなどはなく、防ぐのに精一杯だ。
確かに一時撤退は考えなければならない。皆ダメージも大きくなってきている。
このまま撃退か、撤退か、判断が迫られている中…
頭上から5つの影が亜空軍に目掛け攻撃を仕掛けてきた。
攻撃を受けた亜空軍は影虫に変わっていく。
影虫が散っていく中攻撃を仕掛けてきた5人の姿が明らかになった。
(あれは…マリオ⁉)
そう、マリオ、リンク、ヨッシー、ピット、カービィの5人のファイターが駆けつけてきたのだ。
だが、その時
(あれが、あのマリオなのか…?)
俺は果敢にかつ華麗なジャンプ技で敵を倒していくマリオに目が釘付けになっていた。
普段のあのポヤヤンとした雰囲気とは全く違う。
そのギャップに衝撃を受けていたのかもしれない。
その後は無事敵を全滅することができた。
そしてその夜、合流したメンバーで野宿をすることになり、俺とマリオが見張り番となった。
火に薪を焚べながら、暇つぶしにマリオとポツポツと話をすることになった。
そしてその折に俺は気になることを彼に聞いてみることにしたんだ。
「なぁ、マリオ」
「ん?」
「何故アンタはこのスマブラに参戦したんだ?」
「何故…かぁ…」
そう言うとマリオはうーんと考え込んだ。
「どこから話せばいいかなぁ…」
そう言いつつも、マリオは事の発端から今までの出来事をかい摘みながら教えてくれた。
最初はマリオを含む8人がいきなりここに呼び出された挙句マスターと対峙したこと。
そのマスターと共にスマブラが結成されたこと。
その後にメンバーがどんどん追加され、クレイジーとも戦う事になったこと。
そして俺たちXメンバーの勧誘。
どれも聞けば聞くほど両手の好き勝手に付き合わされてるようにしか思えなかった。
本当にはた迷惑な神だな。
では何故彼は続けているのだろうか?
「成る程な…。じゃあ何故ここに居続けているんだ?大変なんだろ?」
「うーん、確かに大変だけどね」
そう言って苦笑いしていた彼だが、俺にとっては予想外な事を続けて話したのだ。
「僕はさ、このスマブラを作ってくれたマスターには感謝してるんだ」
「感謝?」
周り一帯は全て亜空軍。俺を含め味方は10人前後。一眼見ただけでも不利だと分かる程危機的な状況だった。
「ど、どうしよう、これじゃあキリが無いよ!」
「確かにこれはマズイね。隙を見て撤退を考えた方が…いいかもね!…はぁ!!」
ザシュザシュ!!
ポケトレの弱音にマルスも賛同している。
こうやって喋っている間も相手は攻撃の手を止めることなどはなく、防ぐのに精一杯だ。
確かに一時撤退は考えなければならない。皆ダメージも大きくなってきている。
このまま撃退か、撤退か、判断が迫られている中…
頭上から5つの影が亜空軍に目掛け攻撃を仕掛けてきた。
攻撃を受けた亜空軍は影虫に変わっていく。
影虫が散っていく中攻撃を仕掛けてきた5人の姿が明らかになった。
(あれは…マリオ⁉)
そう、マリオ、リンク、ヨッシー、ピット、カービィの5人のファイターが駆けつけてきたのだ。
だが、その時
(あれが、あのマリオなのか…?)
俺は果敢にかつ華麗なジャンプ技で敵を倒していくマリオに目が釘付けになっていた。
普段のあのポヤヤンとした雰囲気とは全く違う。
そのギャップに衝撃を受けていたのかもしれない。
その後は無事敵を全滅することができた。
そしてその夜、合流したメンバーで野宿をすることになり、俺とマリオが見張り番となった。
火に薪を焚べながら、暇つぶしにマリオとポツポツと話をすることになった。
そしてその折に俺は気になることを彼に聞いてみることにしたんだ。
「なぁ、マリオ」
「ん?」
「何故アンタはこのスマブラに参戦したんだ?」
「何故…かぁ…」
そう言うとマリオはうーんと考え込んだ。
「どこから話せばいいかなぁ…」
そう言いつつも、マリオは事の発端から今までの出来事をかい摘みながら教えてくれた。
最初はマリオを含む8人がいきなりここに呼び出された挙句マスターと対峙したこと。
そのマスターと共にスマブラが結成されたこと。
その後にメンバーがどんどん追加され、クレイジーとも戦う事になったこと。
そして俺たちXメンバーの勧誘。
どれも聞けば聞くほど両手の好き勝手に付き合わされてるようにしか思えなかった。
本当にはた迷惑な神だな。
では何故彼は続けているのだろうか?
「成る程な…。じゃあ何故ここに居続けているんだ?大変なんだろ?」
「うーん、確かに大変だけどね」
そう言って苦笑いしていた彼だが、俺にとっては予想外な事を続けて話したのだ。
「僕はさ、このスマブラを作ってくれたマスターには感謝してるんだ」
「感謝?」