ネツ


ガチャ


「?」


ルイージが扉の方へ目を向けると、フォックス、サムス、リンクがぞろぞろと部屋に入ってきた。そして扉の奥にはピカチュウやカービィ、何人かの子ども達が心配そうにこちらの様子を伺っているのが見えた。


「やぁ、皆」

「ルイージ、マリオの具合はどうだ?」

「今測ったら9度8分だったよ;」

フォックスの問いにルイージはそう返しながらまた溜息をついた。

「そうか、変わらずか…;」


フォックスの言うように、マリオは昨晩高熱で倒れた。ルイージがほぼつきっきりで看病したが、それも空しく、今朝になっても未だに熱は下がらないままなのだった。


「はぁ、まさか医者がこんな高熱出すとはな」

リンクのその言葉にサムスはすかさず切り返す。

「何言ってるの、医者だけじゃないでしょ。リーダーの仕事だってある訳だし」

「それに、昨日はキノコ王国で地下水道の工事があったし、それも原因かも;」

ルイージも更に畳み掛けてきた。

「わ、悪かったって;」

リンクは2人の言葉に耐え兼ね謝るのだった。すると…



「やぁマリオ!具合はどうだ?」


マリオにそう声を掛けながら部屋に入ってきたのはマスターだ。


「兄さんならまだ寝てるよ」

「おぉルイージ、看病ご苦労だったな」

「僕はこの位どうってことないよ、辛いのは僕じゃなくて兄さんだからね…」


そう言ってルイージは心配そうに視線をマリオに移した。


マスターもマリオに目をやり、ポツリと気の毒そうに言った。



「可愛そうに、…まさか"ここまで"悪化するとはな」







・・・。






4人(ここまで?)








「おいマスター」

「?、なんだ皆そんな怖い顔して?」

フォックスの呼びかけにマスターはそう返したが、4人ともマスターの言う通り怖いオーラを放っていた。

「とぼけんじゃねぇぞ、てめぇ、こうなる前からマリオが風邪だって知ってたんだろ」

「私たちが気付いた時にはもう既にこんな状態になっていたのよ?ここまでと言ったということは倒れる前に会って知ってたってことになるわよね?」

「…!?い、いや私は;」


リンクとサムスの言葉にマスターは狼狽えるばかりだ。そんな中ルイージは…


「まぁしらばっくれるっていうんなら…こっちにも考えがあるけどね」


そう言いながら指を鳴らし始めた。他の3人も軽くウォーミングアップを始めている様子。


「い、いやちょっと待て、話せばわかるって!だからそんな怖い笑顔で近づいてくるな!な?;だから話せば、ぇ、ちょ…




ひぎゃああああああああああああああ!!!」←
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