クッパの隠れ家

プロロロロ…



「さぁてそろそろだな」

「着いたの?」←何気に逃げるのを諦めている人w

「まぁ、着いたと言えば着いたな」

「?」



プロロロロ…



クラウンは上空から段々下降していき、雲を抜けると木々がうっそうと生えている森に出た



その森の中には大きな崖があり、その崖に近付くと洞穴が見えてきた



「あの洞窟が、クッパの隠れ家?」

「あぁ、そうなのだ」




クッパはクラウンに乗ったまま洞窟の中に入っていった



プロロロロ…



洞窟の中はクラウンが余裕で入れる位広くなっていた


プロペラの音が洞窟内で反響している…



所々松明が置かれてあるが全体的に薄暗く見えにくい


ましてや先なんてより一層暗くてほとんど見えない




冒険心がくすぐられる場所だな…


…とマリオはぼんやりとそう思っていた




そしてマリオはクッパがさっき言ったことを理解できた



「この洞窟の1番奥に我輩の隠れ家があるのだ」



と、クッパがそう言ったのはクラウンごと洞窟に入った直後



あれから数分は経つ





なのに一向に行き止まりが見えない




外観ではそんなに長くなさそうだったのに、異様に長く出来ているのだな



そうマリオは感じていた




そんなことを考えてからしばらくすると…



「そろそろ着くぞ」



そうクッパが言った後すぐに松明がいくつか見え、その中央には大きな扉が見えた



プロロロロ…




クラウンは扉の前に着陸
2人はクラウンから降りた


そしてクッパは扉の鍵を開け、2人して中に入ってった




ギイィィィ…



「ぉ、お邪魔します」

「どうぞなのだ」






中に入ると、そこは広い部屋だった



そして椅子やテーブル、ベッドと一人暮らしするには充分な家具が揃っていた



まぁ、でもその家具のひとつひとつにはクッパ独特の角や甲羅のデザインが施されているのだが



「?」



ふとマリオは横の壁を見ると、生活感のある部屋とは似ても似つかない、いくつかモニターが付いている大きなそして怪しい機械があった



「…ねぇ、クッパこれは?」

「あぁ、これか」



そう言うとクッパはその機械に近づき、機械に付いているレバーを上げた





ガコン!!!





すると部屋中、いや洞窟中に何かが起こったような、スイッチが入ったようなガコンという音が響き渡った




「??クッパ、何をしたんだい?;」

「あぁ、今洞窟中のトラップを発動させたとこだ」


「トラップ?」

「あぁ、そうなのだ。誰かの侵入を防ぐ為のな」


「へぇー、…ちょっと腕試ししてみたいかも」

「ぇ?;」

「ぁ、いや、だって、なんか今回はどういうのを仕掛けてるのかなぁって;」


「そ、そういうもんなのか?長年やってると…;」
(まさか我輩のせいでトラップ慣れしてしまったのか!?)




そうかもしれませんね




「そういえば」

「なんなのだ?」

「この隠れ家といい、トラップといい、これ全部クッパが作ったの?」

「まぁな、元々あったこの洞窟をちょっと掘ってトラップや家具を1人で設置したのだ。だから部下には誰ひとりここを知る者はおらん。」

「へぇ、すごいね」


「ふん、こんなもの我輩にかかればちょろいもんなのだ!」


「(^^)」


「む//ま、まぁ茶でもどうだ?茶菓子位ならあるぞ//;」


「じゃあお言葉に甘えて」





~一方ルイージは~



ピ!ピ!ピ!



探知器を片手に一人森の中を走っていた…




「あ、兄さんの位置が動かなくなった!てことはそこに兄さんが…!よし!急ごう!!」



ビューン!!



そう言うとルイージは物凄い勢いで走っていった



ルイージは間に合うことができるのか!?
4/10ページ
スキ