晩御飯


~スマブラ館最上階多目的ルーム~


ここは、スマメンが全体でパーティやイベントを催す際に使われる部屋である。


故にかなり広いスペースとなっている。


そしてこの部屋から先程からマリオがいるバルコニーへと繋がっているのだ。


ファ「まぁ、勢いでここまでついてきたのは良いものの…;」

CF「俺達何してんだろうなぁほんと…;」

「Be quiet!奴等に気付かれちまう…!」


マリオを救う為、その多目的ルームに3人が身を潜めているのだが…


「なぁ」

「What?」


「なんでここにルイージがいるんだ?」


「あぁ俺も言おうと思ってた」


3人の他に何故かルイージも一緒になって身を潜めていたのだ!そりゃあファルコが聞いてきたのも無理は無い。


「俺が呼んだ」

「呼ばれて来たよ」

「それは知ってんだ!何の理由でここに呼んだんだって聞いてんだ!;」


※一応言いますが彼等は声のトーンを落としておりますので、ワリオ達には聞こえておりません。←


「それはだなぁ、おいルイージ、例の物」

「分かった」


ルイージはそう言うとどこからともなくとある機械を取り出したのだ。


全体が黒っぽく小型で、まるでトランシーバーのようだ。


「?、これは何の機械だ?」

「これはねぇ、兄さん専用盗聴器の受信機だよ」





・・・。






「「は?」」




「お前自分の兄貴の会話盗聴して何が楽しいんだよ!?;」

「そりゃあ色々さ。それにこれさえあれば、いつ兄さんが襲われても分かるからね」

「まぁよく襲われるからなぁ、アイツ;」


これでファルコンが納得してしまうのもおかしい気もするが、そのせいでルイージが受信機を持たざるをえない状況のようだ。←


「という訳で今からあいつ等の会話をこれで盗聴する」

「もし襲う方向で話が進んでるんだったら即刻ボコりに行くけどね」

CF「ワリオ…、いい奴だった…」

ファ「もうちょっと望みを持ってやれよ;」


「じゃあスイッチいれるよ」


ぽちっとな


ザザザ…


電源の入った受信機から2人の会話が聞こえてくるのだった。




~スマブラ館バルコニー~


「お前今日何位だったんだよ」

「僕かい?今日は3位と1位だったかな。…あれ?今日君乱闘したかい?」

「あ?あぁ、面倒臭くてばっくれちまった」

「また君は…;いい加減僕でもフォローしきれないよ?;」


ワリオはマリオから1m程離れた所で、マリオ同様肘を柵につきながら他愛も無い会話をしていたようだ。


そんな中…


「なぁ」

「?」




「お前何悩んでんだ?」



…。



「え?」



突然のワリオからの一言にマリオは驚きを隠せなかったようだが、一番驚いていたのは…



~多目的ルーム~


盗聴者共「えええええええええええええ!!?;」


ファ「まさかこのタイミングで!?;」

CF「和やかな会話から一気にブッ込んできたな;」

ルイ「まぁワリオっぽいと言えばぽいのかなぁ…?;」

ソニ「Unbelievable…;」


※一応言っておきますが彼等は声のトーンを落としておりますので、ワリオ達には聞こえておりません。←←


~バルコニー~


「相変わらず唐突だね;」

「で?悩んでんのか?」

「まぁ、ちょっと…」

「言ってみろよ」

「うーん、言うの?;」

「言ってみろ」

「うーん;…分かった」


マリオは悩みを切り出すようだ。これにはワリオも盗聴している奴等も固唾を飲む。



「実は…








今日の晩御飯はハンバーグかスパゲッティどっちにしようかなって…;」




ズドドドーン!



遠くで数名がずっこける音がしたのにはマリオ達は気付かなかったようだ←
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