晩御飯
「…うし!こんな所か」
「あら、ファルコもう終わったの?」
「終わったのって、もうかれこれ数時間はやってるんだがな;」
ガレージでは、隣り合ったメンバーと話でもしながらメンテナンスをするのを楽しみにしている者もいる。今回はファルコとサムスが隣り合ったようだ。
何故そんなにメンテナンスが重要なのか、それは、この世界で何か危機が訪れた時に備え、いつでも出撃出来るようにしている為である。
「ふいー!これでバッチリだな!」
「お、ファルコンお前も終わったのか?」
「まぁな。サムスは終わったのか?終わったら一緒に茶でもど…」
「お断りするわ。今日はやる事が一杯あるから、生憎まだ暇じゃないの」
「相変わらず連れねぇなぁ;まぁ、そこがチャーミングなんだがな!」
「その前向きな姿勢はある意味尊敬ものだな;」
「HEY!暇なら、俺と一緒に乱闘でもどうだ?」
「「?」」
3人が声のする方へ振り向くと、ガレージの入口の方に腕を組み立っているソニックの姿があった。
「どうしたんだソニック?こんな所にまで来て」
「貴方が来るなんて珍しいわね」
「あぁ、あまりにも暇だったからな、ここまで来ちまった」
「上、そんなにメンバーいなかったのか;」
「まぁな;だがもうNo Problem!あんた達が試合の相手してくれれば俺もあんた達も暇が無くなる訳だ」
「まぁ暇だとは言っていないが強ち間違ってはいないな;」
「素直に認めとけよそこは;…という訳で俺もファルコンも暇だし、試合参加してやるよ」
「OK!Let's go!」
「なんだお前等?揃いも揃って」
「「?」」
そこにいるメンバーが声に気付き振り向くと、そこにはワリオがいた。メンテナンスを終えたのだろうか、タオルを首に巻き、工具入れを片手に持っていたのだった。
ファ「おぅ、俺達は今から乱闘やるんだが、お前もどうだ?」
ワリ「あー?乱闘?たりぃな…」
CF「じゃあ1番負けた奴が1番勝った奴になんか奢るってのはどうだ?」
ソニ「おい良いのかよそんな賭け事!?ていうかそんな話でアイツのるのか!?;」
ワリ「っしゃあ!!きた!!1番は俺様だ!」
ソニ「のってきやがった…;」
という訳で男4人はガレージを出てスタジアムに向かう事になった
が…
~スマブラ館玄関先~
4人はガレージを出て、玄関までの道を歩いている途中…
「お?」
ふいに上を見上げたファルコンが、何か見つけたのか小さく声を発した。
「どうした?」
「あそこにいるのはマリオか…?」
そうファルコンが言いながら指を指す方向を一同が見上げると…
スマブラ館の最上階にあるバルコニーが見えた。そしてそこには遠くからでもその存在が分かる程特徴的な服装の人物がいたのだった。
「確かにあれはマリオだな」
「But,マリオはあそこで何をしているんだ?」
ソニックが疑問に思うように、マリオは柵に肘をつき、遠くを見つめたまま全く動かない。
ワリ「…」
ファ「考え事か?」
ソニ「そうっぽいな」
CF「珍しいな、何か悩んでいるのかもしれんな」
ファ「うーん、まぁ、俺達が詮索するのも野暮ってもんだな」
CF「…まぁ、それもそうだな。じゃあ行くか」
その時
「わりぃ、やっぱ俺様パス」
「「?」」
突然ワリオがそう言いだしたのだ。
「なんだよ、どうしたんだ?」
「ちょっとした用思い出しちまってな。やり行ってくる」
ファルコンの声かけにそう返すや否や、ワリオはそそくさと館へと入って行った。
「んだよ;あいつ暇人じゃなかったのかよ」
「暇人は俺等だけってか」
「Wait,でもアイツちょっとおかしくないか?」
ソニックの疑問に、2人の頭の上に?マークが浮かんだ。
ファ「何がだ?」
ソニ「アイツ、マリオを見た途端に黙っちまったんだぜ?そしてその直後に用事を思い出すってどうもおかしいじゃないか」
「言われてみれば…」
CF「確かに…。じゃあアイツはもしかして…」
「Yeah…
きっとマリオを襲いに行くに違いない…!」