流れ星


その時



ドドドーーン!!


「「ぎゃああああああああああ!!」」


「「!?」」



いきなり起きた何かの衝撃で、周りのカメック3体が同時に吹き飛んだ!


私を含めそこにいる全員が何が起こったのか分かっていなかった。


この肌が少し焼けるような熱さ…、炎?


だけど、先程の衝撃によって巻き上げられた土煙で周りが全く見えず、確認することが出来ない。



「糞っ!敵襲か!?こうなったら姫君だけでも…!!」


「!?」


残りのカメックはそう言うと私の元へ来ようとしている!



…その時だった



シュン!!ドゴォ!!!



「ぐあぁああ!!」


「!?」


頭上から何者かがカメックに目掛けて降ってきたかと思ったら、そのカメックは奇声を上げている。…何者かがカメックを上空から攻撃してきたのだ!

そう頭の理解が状況に追いついた時、カメックへと放たれた攻撃の衝撃で周りの土煙が一気に吹き飛んだ!



「…あ!」


視界がクリアになり私が目にしたもの…。


カメックの顔面に思いっきりハンマーをめり込ませている人物…。


赤い帽子に青いオーバーオール…



「な、何故…お前が…ここに…!…マリオ!!」


ドサッ!


「何故って…、約束したからね、姫と。ね?」


倒れ際に放ったカメックの言葉に、マリオはいつものようなのんびりとした口調でそう返し、私に同意を求めた。


その時に初めて私の方に向けてくれた顔は、色んな所に傷を作り、血が流れた跡もありとても痛々しい。

それは全身にも言えたことで、服も所々切れ、そこから血が流れた跡…。


これじゃあ約束どころじゃない。


というか、こんなに傷をつくって平気そうな顔をしているなんて本当にマリオなのかも疑問に思ってしまう。…まさかお化け?


「ねぇ、貴方本当にマリオなの…?」

「ぇえ!?なんでそうなるんですか!?」


そんなこと言うんだったら僕帰りますよ?とちょっと拗ねてるマリオ。どうやら本物みたいね←


「ごめんごめん!冗談よ」


このまま帰られても困るからマリオに謝っている時…



「マリオーー!!」
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