シール収集
それは、シールフェスタが無事終わった直後のことだったわ…
~シールフェスタ会場~
「ルーシー、マリオ、ご苦労様!そして本当にありがとう!貴方達のお陰で無事シールフェスタを終えることができたわ」
この祭の主催であるピーチ姫が2人へそう告げた。
「いえいえ、大変だったけどロイヤルシールも無事戻ったし、言うことないわ」
「うん、無事フェスタが終わって良かった」
「えぇホントに。…じゃあ、ここでの役目は無事果たせたし、私は星へ帰ることにするわ」
「え?もう行ってしまうのかい?」
「もうちょっとお話したかったわ…」
「えぇ、そうしたい所だけど、星にいる仲間達も心配してるかもしれないし、…それに…」
「?、どうしたんだい?」
「い、いえ何でも無いの!そ、それじゃ…って…あら?」
「「?」」
ぺらり…
3人の元へ空から1通の手紙がはらりぺらりと落ちてきたのだ。そしてルーシーが見事にキャッチ。
その手紙はルーシーのようにキラキラと輝いていた。
「これは、シール星からの通達だわ!」
「え?シール星から?」
「えぇ、でもなにかしら?」
そう言いながらルーシーは器用に手紙を開け中の手紙に目を通していく。
「マリオ、どうやってあの手紙を送ってきたのかしらね?」
「分かりませんねぇ、でも、あの手紙もキラキラシールみたいですね」
「じゃあ、相当の魔力が込められているって訳ね、あの手紙に」
「えぇ、別の空間にいる相手へ送ることが出来る程のね」
2人がそうヒソヒソ話をしていた時…
「う、嘘、な…」
ルーシーがわなわなと震えだした。
「ど、どうしたのルー…」
「なんですってえええええええええええええええええええええ!!!」
へなへなへな…
ぺらり…
いきなりルーシーが叫んだかと思ったら、へなへなとその場に落ちてしまった!と同時に読んでいた手紙も離し、手紙はピーチの足元に落ちた。
「る、ルーシー!しっかり!;」
「何が書いてあったのかしら…?;」
ぺら…
ピーチは落ちた手紙を拾い、読み上げることにした。
「ルーシーへ
ロイヤルシールの回収ご苦労様でした。本当はすぐにでも戻ってきてもらいたい所ですが、貴女が今いる星の人達に、シールへの理解をより深めてもらう為、シール博物館に"全種類"のシールを寄贈してほしいのです。一緒に旅をしたお仲間と共に。無事に成功できるよう祈っております。…ですって;」
「…」
「お、お仲間って…僕の事だよね?;」
「そ、そうね…;」
「…」
「え、えっと、だ、大丈夫さルーシー!僕も頑張るから、こんなの早く終わらせよう!;」
「そ、そうよルーシー、あなた達2人なら出来るわ!私も早く終わるよう祈っとくわね!;」
「…も…」
「「?;」」
「もういやああああああああああああああああああああ!!!;;」