シール収集

「はぁ…」


大きな溜息を吐いたのは、シールフェスタの為にシール星からはるばるやってきたキラキラした王冠のシール、ルーシー。


「流石の君も元気がないね;」


今日だけで30回位は溜息してるんじゃないかい?と付けくわえながら、旅の同行者であるマリオは彼女にそう言葉をかけた。


「当たり前じゃない!散々大変な目にあってやっと帰れると思ったら、まだこの星に残って旅をしないといけないだなんて!」


後そんなについてないわよ!と付けくわえながら、苛立ちを含めた言葉を彼に浴びせた。


「そうかい?うーん、じゃあ20回位?」

「いいえ!さっきので18回目よ」

「よく覚えているねぇ!」

「これ位覚えていて当然よ!」

「へぇ、君って意外と細かいんだねぇ」

「意外って何よ!意外って!貴方に言われたくないわ!」

「そんなに大雑把かなぁ僕って;」

「知らないわよ!もう!」


そんなよく分からない会話(?)をしながら2人は歩いていくのだった。


そう、まだ見ぬシールを求めて…。



《シール収集》
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