紐帯
あとがき
チュウタイと読みます。あんまり本編と関係無かったというね。まぁ、いいか!
いやぁ、俺設定全開でしたね。ついて来れていますでしょうか?彼ら双子はあんな感じなんじゃないかと思います。
繋がりは人間社会にとってとても大切なものですね。そしてその繋がりにも強弱というものがあり、あらゆる場面で強弱どちらがいいのか変わってきます。
使い分けるのが肝心ですね。どちらがいいかなんて、決められる訳がありません。自分はそう思う。
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
下、おまけ
おまけが本編?いや違うね←
~ドクターコキノの診療所~
「うむ、熱も大分下がってきた。これで大丈夫であーる」
「良かった…;」
「薬を出すであーるから後は安静にさせるのであーる」
「ありがとうございます」
「お大事に~」
バタン
「…はぁ;よいしょ」
手には処方箋。そして背中には病でぶっ倒れた弟。
40度以上あった熱も今は下がり、規則正しい寝息をたてている。
でも油断は禁物。早く帰ってベッドに寝かせてあげないと。
そう思い、僕は歩くスピードを早めた。
本当に危なかった。後1、2時間遅かったら…。
今回のケース程、この"繋がり"を断ち切らなくて良かったと、思わざるをえない。
マスター、僕にはまだ…。
~スマブラ館マスターの部屋~
「繋がりを断ち切る?」
マスターに呼び出され、開口一番に言われたのが"弟との繋がりを断ち切ってやろうか?"という一言。何を言っているのか全く分からない。
「あぁ、そうだ」
「ちょっと待ってくれ、言っていることがよく分からないよ!;」
「ん~、そうだな。一から順に説明をしていこう」
「そうしてもらうとありがたいよ;」
「私の言っている繋がりというのは、血縁関係や心の繋がりではない」
「?、じゃあ他に何が?」
「いや」
「?」
「お前達双子はその繋がりを知っているはずだし、あてにしているはずだ」
「!?;」
…確かに僕は、その繋がりには気付いている。
そしてルイージは分からないけど、少なくとも僕は、"それ"をあてにしていた。
目には分からない、確証も持てないけど、確かに僕等兄弟には、それを感じる。
"それ"は、ちょくちょく冒険に出ている僕にとってとても重宝しているものだった。
「でも、何故それを断ち切る必要があるんだい?」
「…お前達はそれに依存し過ぎている」
「…。依存し過ぎると何か悪いことでも?」
「お前達にしかないその繋がりは、お互いの心、感覚、体調などを共有してしまう繋がり。その繋がりはまだ弱く大事になった時や大体の位置の把握位しか共有してはいないが…」
「…」
「それでも普通の人間では有り得ないことだ」
「確かにそうだけど…」
「…。…最近、その繋がりが強まっている」
「…!」
「お前達、前より体への影響が酷く…というかより顕著になってきていないか?」
「!?…確かに…」
今までは嫌な感覚だけだった。でも最近は…、この間ルイージが怪我をしたとき、僕も怪我の部位にちょっとした痛みを感じた。
やはり、彼の言う通り、繋がりが強くなっているということか。
「…"これ"は、この繋がりはこれからも強くなっていくのかい?;」
そう、これ以上繋がりが強くなると…。僕達は…
「それは私でも分からない。分からないからこそあえて言おう。
もし、これ以上繋がりが強くなったとして、お前達どちらかが死んだとしたら?」
そう、どちらかが死んだら…もう一方にも何かしら影響が出るということ。
最悪…共倒れだ。
「私は、万が一の場合を考えた上で、その最悪の場合を回避したいと考えた時、やはりその繋がりを断ち切らなければ…いや、"解かなければならない"と踏んだ」
「ほどく?」
「あぁ、そうだ。ちょっとずつその繋がりを解いていく」
「…」
でも…
「ごめん、マスター」
「!?」
「断ち切るのだけは、勘弁してくれないか?」
「マリオ…!;」
「要はこれ以上繋がりを強くしなければいいんでしょう?」
「そうだが…、だがそれだけでは不十分すぎる!いいかマリオ!依存の先には自己の崩壊しかない!!携帯への依存のようなものとは訳が違う!これは命の危険を伴う依存なんだ!」
「分かってるけど…;」
「じゃあ何故!?」
「…万が一、…ルイージに万が一のことがあったら…」
「…!」
「滅多にないと思うけど、僕がいない時、万が一ルイージに命の危険が迫っていたら、…僕は彼を救えないかもしれない…」
「…」
「どうしても、それだけは避けたいんだ…。今までずっと2人だったから、唯一の家族がいなくなったらって考えると…どうしても…」
「っ…;」
バタン…
あれから結局マリオは首を縦に振らず、お開きとなった。
「…たく、私の心配も知らないで…」
親の心子知らずというのはこのことを言うのか…?
まぁ、彼の気持ちはなんとなく分かる。こんなんではきっと、ルイージに言っても同じ結果になる可能性が高いかもしれない。あの繋がりがある限り。
人には様々な繋がりがある。血縁や地縁、友達、そして利害等々。まぁ、それを紐帯とも呼ぶんだが。
あの双子もそうだ。あの2人を取り巻く紐帯は他の人達となんら変わりない。あの繋がりがあるか無いかってだけで。
あいつらの紐帯は、あの繋がりを含め、いくつもの繋がりが密接に絡み合い、あいつらにとってあの繋がりがなくてはならないような紐帯となってしまったのだ。
まるでいくつもの糸が絡まっているように。
断ち切るのは簡単だ。ハサミで切るようにな。
だが、それでは意味がない。
断ち切るということは、つまり、下手したらあの双子の間の根本的な繋がりを切るということになる。修復ができるのかすらも分からない。
ならば、その絡めた糸を少しずつ解いていけばいい。あいつらがその気になれば、そしてあの双子の中にある、あの繋がり以外の紐帯をより強めていけば。そうなるまで、多少は時間がかかるかもしれないが…。
絡まった糸は、丈夫で太い程解きやすいのだからな。
おわり
分からない?分からなくてもいいよ。自分でもよく分かってないから(笑)←
チュウタイと読みます。あんまり本編と関係無かったというね。まぁ、いいか!
いやぁ、俺設定全開でしたね。ついて来れていますでしょうか?彼ら双子はあんな感じなんじゃないかと思います。
繋がりは人間社会にとってとても大切なものですね。そしてその繋がりにも強弱というものがあり、あらゆる場面で強弱どちらがいいのか変わってきます。
使い分けるのが肝心ですね。どちらがいいかなんて、決められる訳がありません。自分はそう思う。
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
下、おまけ
おまけが本編?いや違うね←
~ドクターコキノの診療所~
「うむ、熱も大分下がってきた。これで大丈夫であーる」
「良かった…;」
「薬を出すであーるから後は安静にさせるのであーる」
「ありがとうございます」
「お大事に~」
バタン
「…はぁ;よいしょ」
手には処方箋。そして背中には病でぶっ倒れた弟。
40度以上あった熱も今は下がり、規則正しい寝息をたてている。
でも油断は禁物。早く帰ってベッドに寝かせてあげないと。
そう思い、僕は歩くスピードを早めた。
本当に危なかった。後1、2時間遅かったら…。
今回のケース程、この"繋がり"を断ち切らなくて良かったと、思わざるをえない。
マスター、僕にはまだ…。
~スマブラ館マスターの部屋~
「繋がりを断ち切る?」
マスターに呼び出され、開口一番に言われたのが"弟との繋がりを断ち切ってやろうか?"という一言。何を言っているのか全く分からない。
「あぁ、そうだ」
「ちょっと待ってくれ、言っていることがよく分からないよ!;」
「ん~、そうだな。一から順に説明をしていこう」
「そうしてもらうとありがたいよ;」
「私の言っている繋がりというのは、血縁関係や心の繋がりではない」
「?、じゃあ他に何が?」
「いや」
「?」
「お前達双子はその繋がりを知っているはずだし、あてにしているはずだ」
「!?;」
…確かに僕は、その繋がりには気付いている。
そしてルイージは分からないけど、少なくとも僕は、"それ"をあてにしていた。
目には分からない、確証も持てないけど、確かに僕等兄弟には、それを感じる。
"それ"は、ちょくちょく冒険に出ている僕にとってとても重宝しているものだった。
「でも、何故それを断ち切る必要があるんだい?」
「…お前達はそれに依存し過ぎている」
「…。依存し過ぎると何か悪いことでも?」
「お前達にしかないその繋がりは、お互いの心、感覚、体調などを共有してしまう繋がり。その繋がりはまだ弱く大事になった時や大体の位置の把握位しか共有してはいないが…」
「…」
「それでも普通の人間では有り得ないことだ」
「確かにそうだけど…」
「…。…最近、その繋がりが強まっている」
「…!」
「お前達、前より体への影響が酷く…というかより顕著になってきていないか?」
「!?…確かに…」
今までは嫌な感覚だけだった。でも最近は…、この間ルイージが怪我をしたとき、僕も怪我の部位にちょっとした痛みを感じた。
やはり、彼の言う通り、繋がりが強くなっているということか。
「…"これ"は、この繋がりはこれからも強くなっていくのかい?;」
そう、これ以上繋がりが強くなると…。僕達は…
「それは私でも分からない。分からないからこそあえて言おう。
もし、これ以上繋がりが強くなったとして、お前達どちらかが死んだとしたら?」
そう、どちらかが死んだら…もう一方にも何かしら影響が出るということ。
最悪…共倒れだ。
「私は、万が一の場合を考えた上で、その最悪の場合を回避したいと考えた時、やはりその繋がりを断ち切らなければ…いや、"解かなければならない"と踏んだ」
「ほどく?」
「あぁ、そうだ。ちょっとずつその繋がりを解いていく」
「…」
でも…
「ごめん、マスター」
「!?」
「断ち切るのだけは、勘弁してくれないか?」
「マリオ…!;」
「要はこれ以上繋がりを強くしなければいいんでしょう?」
「そうだが…、だがそれだけでは不十分すぎる!いいかマリオ!依存の先には自己の崩壊しかない!!携帯への依存のようなものとは訳が違う!これは命の危険を伴う依存なんだ!」
「分かってるけど…;」
「じゃあ何故!?」
「…万が一、…ルイージに万が一のことがあったら…」
「…!」
「滅多にないと思うけど、僕がいない時、万が一ルイージに命の危険が迫っていたら、…僕は彼を救えないかもしれない…」
「…」
「どうしても、それだけは避けたいんだ…。今までずっと2人だったから、唯一の家族がいなくなったらって考えると…どうしても…」
「っ…;」
バタン…
あれから結局マリオは首を縦に振らず、お開きとなった。
「…たく、私の心配も知らないで…」
親の心子知らずというのはこのことを言うのか…?
まぁ、彼の気持ちはなんとなく分かる。こんなんではきっと、ルイージに言っても同じ結果になる可能性が高いかもしれない。あの繋がりがある限り。
人には様々な繋がりがある。血縁や地縁、友達、そして利害等々。まぁ、それを紐帯とも呼ぶんだが。
あの双子もそうだ。あの2人を取り巻く紐帯は他の人達となんら変わりない。あの繋がりがあるか無いかってだけで。
あいつらの紐帯は、あの繋がりを含め、いくつもの繋がりが密接に絡み合い、あいつらにとってあの繋がりがなくてはならないような紐帯となってしまったのだ。
まるでいくつもの糸が絡まっているように。
断ち切るのは簡単だ。ハサミで切るようにな。
だが、それでは意味がない。
断ち切るということは、つまり、下手したらあの双子の間の根本的な繋がりを切るということになる。修復ができるのかすらも分からない。
ならば、その絡めた糸を少しずつ解いていけばいい。あいつらがその気になれば、そしてあの双子の中にある、あの繋がり以外の紐帯をより強めていけば。そうなるまで、多少は時間がかかるかもしれないが…。
絡まった糸は、丈夫で太い程解きやすいのだからな。
おわり
分からない?分からなくてもいいよ。自分でもよく分かってないから(笑)←