花火大会

「ふぅ、やっぱり、この服装じゃないと動きにくいね」


「ぇ…何…なんで…?」



なんとマリオはいつもの服装になっていた!


当のマリオは何事も無かったかのように軍手をはめている



「な、何が起こったんだ…?;」

「分からねぇ…;」


ノコノコ達も唖然の表情


「あ、あんた最初から着込んでたのか!?;」


「いや?持って来てはいたけど着込んではないよ。暑いし」


「いやいやいや!;そんな早く着替えなんて出来る訳が…;」


「フフ…、速着替えが出来なきゃ冒険なんて出来ないさ」



そんなもんなの…!?;



この場にいる彼以外の全員がそう思った最中






「さて、着替えも済んだことだし…







…僕も本気で行かせてもらおうかな」




突然周りのオーラが一気に変わったのを感じた



今の彼に近付いてはいけない…


そう感じてしまう、威嚇にも似た、その場にいたものに恐怖を与えてしまうようなオーラ。


そんなオーラが、少し離れたピーチでさえもビリビリと感じとれていた。



「…っ;」ザザ…


彼の近くにいた者達は、そのオーラを直に喰らってる訳で…


何歩か後退りしてしまう者が出てきた。


「ええぃ!!怯むな!このチャンス逃してたまるか!なんとしても姫を連れていくぞ!!」

「「おう!!」」



「僕だって命張って護ってるんだ。そう簡単に…」


ボボッッ!


マリオは両手から火の玉を出し、臨戦体勢に入る…




「奪われてなるものか!!」



「…!!」
(マリオ…!)



「かかれーーー!!」


「「うおおおおおお!!」」









それはあっという間だった






ピョイーーン!





ボボボボボボボボボ…!







ヒューンヒューンヒューン…




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドン!!!!




「「うわああああああああああああああああ!!!!」」





マリオは大きくジャンプし、ノコノコ達目掛けてマシンガンの如くファイアボールを物凄いスピードで何発もぶつけたのだ!



そんな猛攻撃に彼等が耐えられるはずもなく



「グヘ…」

「グゥ…」




なす術もなくその場に倒れていた。




スタッ…




「…加減はした。これ以上抵抗するのなら…。こちらにも考えがあるよ」




マリオの言う通り、彼等は多少のダメージと火傷を負っているが、全員致命傷には至っていなかった。



「ぐ…、今回はアンタの言う通り、ずらからせてもらう。おい、引くぞ」

「ぐ…;」

「くそ…;」



ノコノコ達はなんとか立ち上がり、いそくさとその場を後にしたのだった…
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