花火大会


カツカツカツ…





「!?」



足跡が聞こえてくる…



しかも一人ではない、数人の足音がすぐ近くに…!



気になったピーチは顔を上げると…




「…!?;」



「お、ピーチ姫!」

「ほら!俺の言った事は正しかっただろ?」

「何故こんなとこに…」




なんと、クッパ軍に所属するノコノコ兵達だ!!




「な、何故貴方達がここに…!」



ピーチは立ち上がり、目の前にいる街への侵入者達に問う


「何故って、それはこちらも聞きたい所ですがね」


「うっ…、それは;」
(どうしよう…;)



まさか、マリオとのデートを女の子達に水を差され、拗ねてここまで来たなんて言える訳がない…っ;



内心色んな意味で焦っている姫なのであった




「まぁ、いいじゃんそんなこと。早く連れていこうぜ?」



「!?」



ノコノコ兵達の内のチャラそうな奴がそう言い出した


「まぁ、そうだな。そうすれば、クッパ様はお喜びになるだろう」


「まさか、こんな所で一国の姫を捕らえる事が出来るとはな」



他の者達もその意見に賛成していく


「…;;」




ど、どうしよう…;;



とにかくこの場から逃げないと…!




そう思い、一歩後退りする姫だが…






ズキ…



「…っ;;」



一歩動くだけでも足に痛みが走った




足の、鼻緒に当たる部分が擦れて傷になっている所に、また鼻緒と擦れている訳だから、かなり痛い



これでは逃げようにも、上手く走れず逃げ切れないかもしれない…




「さぁピーチ姫、一緒に来て頂きましょうか」



そう言いながら、ノコノコ兵達が詰め寄ってくる!





嫌だ…





助けて…!












マリオ!!!!
7/11ページ
スキ