花火大会
カランコロンカラン…
どれ位歩いたのだろう…
カランコロン…
兎に角、怒れてる頭を冷やしたくて…、何処か静かな所に行きたかった…
…
「…あら?;
ここ…どこ…?;」
辺りを見渡してみると、どうやら人気の無い路地に入りこんでしまったようだ
人は勿論おらず、辺りは静まり返っている…
ピカッ
ドーーン!!
花火の大きな音と光が、少しずれてるように感じる…
どうやら、かなりの距離を歩いてきたようだ…
「イタタ…、道理で足が痛い訳だわ…」
足元を見ると、鼻緒が当たる部分が擦れ、血が滲んできているのが分かる
慣れない下駄で沢山歩いた故だ。
…まぁ、いいわ…
ピーチは近くにあった石段に腰掛けた
ここで暫く休もう。
そうよ、ここで待ってればマリオが気付いて…
…っ
…やっぱり自分で帰ろう。どうせマリオは…あの女の子達と…
それに…きっと…
私とのデートを楽しみたくなかったんだわ…!
あぁ、もう…
考えがどんどん悪い方に、深みにはまっていってしまう…
嫌な憶測だけが頭の中をぐるぐる廻っている…
こんな…
『大丈夫大丈夫!私達やキノピオ達を甘く見ないで頂きたいわ』
こんな事になるために…
『本当に!?じゃあ約束ね』
『はい;』
『ゆーびきーりげーんまん!うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのーます!ゆーびきった!』
頑張ったんじゃない…!
その時