バッジ -その3-

ふわっ…




「!?」





マリオは一枚の黄色い布を取りだしたのだ





「スーパーマント!」





バサッッッ!!!





マリオは迫りくる注射器に向け、黄色いマントを大きく広げた!




すると





くるる…



「何!?」



広げたマントに当たった注射器は全てマリオから軌道を逸らした



そう、跳ね返ったのだ






そして






シュンシュンシュン!





跳ね返った先は…





シュンシュンシュン!!




「う、うわああああああああ!!!」





ドガガガガガガ!!!






マントに当たり跳ね返った無数の注射器は、より速度を増しノーゼルの所に飛んでいった!


注射器は奇跡的にノーゼルに当たらず、彼の服や周りの壁に刺り、ノーゼルは壁に貼りつけられた状態になった






パチン!




「おっと」




何故かマリオを捕えていたシャボンが割れた




マリオはノーゼルの方を見てみると




「…。」




先程の注射器が余程驚いたのか、はたまた怖かったのか分からないが、ノーゼルは気絶しているらしく頭が垂れ下がっているのだった




「マリオさーん!無事ですかー!?」

「?」



マリオが声のする方へ振り向くと、向こうから数名の警察がこちらに駆け寄ってくるのが見えた



ノーゼルの計画が今ここで終止符を打たれた瞬間なのだった…
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