バッジ -その3-

「「!!?」」




いきなり扉が凄い勢いで開け放たれた!


それには実験室にいた者達全員が驚いた



「な、なんだぁ!?;」

「あ!?お前は!;;」


「ほぉ…、とうとう…いや、やっとここを見つけたのか?



マリオ」


「!?」
(マリオ!)


扉の所にいたのは紛れもなくマリオだ!


「お陰さまでね。クッパ軍研究・開発班のノーゼルさん」

「おや?知ってたのか?」

「なんとなくさ、本当に評判通りだとは思わなかったけどね」

「ふっ、それは嬉しいね」



「…;」

「ピーノさん!」

「!?キノーラ!?」



あっけにとられてたピーチに声をかけたのはキノーラだった!


「良かった!無事だったのね!?」

「うん!マリオさんに助けてもらったよ!」




「ちっ」

「さて、ピーノさんを返してもらおうか?」

「ほお?それが返してほしい側としての姿勢なのか?」

「何?」

「ちと誠意が足りないんじゃないか?」


そう言うノーゼルの手には注射器が握られており、まさにピーチの腕に刺さんとしていた


「!?止めて!;」

「ほら、マウスが叫んでるぞ。どうするんだ?」

「ピーノさん…!;」

「くっ…!;」

「ふっ、おいお前ら、そいつ等を取り押さえろ」


「うわ!;」

「…っ!;」



マリオとキノーラはその場にいた地下の奴らに取り押さえられてしまった!



「キノーラ!マリオ!!;」


「ふふ、貴様らはこいつが完全なるモルモットになるのを見ていろ。そうすれば俺の研究は完成し、新たなる計画の第一歩となるのだ!」

「!?計画だと!?」




「そうだ、次期にこの王国の連中は、自分と同じ種族なのに、同じ種類の他人を信じられなくなる!」
4/11ページ
スキ