バッジ -その3-

~実験室~


ぎゅうう…


「いたいいたい!止めてよもう!!」


ピーチは実験用の椅子に縄で縛られ身動きできない状態になっていた


「静かにしろ」



そう言いながらカメックは手際よくピーチの腕から血を抜き取っていく


「私の血を取って何をする気!?」

「マウスに言う義理は無い」

「それだったら!ずっとこうやってギャーギャー喚くわよ!!」

「それだったら、もう喚かないようにとっとと終わらせてしまおう」

「!?;」
(しまった;)



「さぁ…、モルモット、アジ、蚊、この3種類の中から好きなのを選べ」



「え、選べるわけないでしょ!!」

「そうだな。この先実験台にされるか、さばかれて食われるか、血を吸おうとして叩かれるか、どれかの運命を辿るだけだ。」

「いやだから選びたくないの!どう聞いて私が迷ってると思ったのよ;」





・・・。




「さて、じゃあモルモットでいいな」


「ねぇ私の話聞いてる!?何もそんなこと言ってないじゃないのよ!;」


「大人しくしとけ。変な所に打ってしまう」



そう言いながらカメックは、注射器を手に持ち構えた


注射器の中には緑色の液体が入っていた


きっとあの注射器にはモルモットに変わる薬が入っているのだろう





私、本当にモルモットになってしまうの…?





いや!そんなの!






助けて!!











マリオ!!!!











注射器の針がピーチの腕に、今まさに刺されようとしていた









その時!








ドガアアアア!!!
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