バッジ -その2-
~地下アジト廊下~
牢屋を出てすぐの階段を上がると、薄暗い廊下に出た
人の気配が無く、辺りは静まりかえっている
「出口は何処なのかしら…?」
「うーん、僕も知らないんだよね…;とりあえず、この廊下を進むしかなさそうだね。どうやらここが突き当たりのようだし」
「そうね…」
数本の松明が置かれているだけの薄暗い廊下を進んでいく…
「ねぇキノーラ?」
「何?」
「何故ヤバいことになってるって分かるの?」
ピーチは牢屋を出る時から気になっていたことをキノーラに尋ねた
「あぁ、これは僕の憶測なんだけど…、奴らは人攫いの方に人を割いていると思ったんだ」
「人攫いの方に?何故?」
「ここ数日から慌ただしかったんだよ。地下の奴らもさ、後もう少しなのに実験体がなかなか捕まえられないとか、早くしないとあの方に怒られるとか話してたし」
「あの方って、誰のことかしら?」
「実は僕も分からないんだ;今日になってとうとう看守までいなくなってさ、もしかしたらさ、実験が完成してもまだ沢山の街の人達を悪いことに利用しようとしてるんじゃないかって思ったんだ」
「ま、まさか!?実験してる事自体悪いのにもっと悪いことなんてそんな…;」
「だって、実験がもうすぐ終わりそうなのにより実験体を集めるなんておかしくない?何かあるんだよ計画が!そもそもこの実験自体も何か目的があってやっていると思うし…」
「そ、そう言われると…;」
確かに、完成間近の研究なのに、元々役割ではない者達まで駆り出される程実験体が必要になるのだろうか?
微調整かもしれないが、微調整にそれほど多くの実験体が必要になるとは考えにくい。
では何の為に…?
そしてあの方とは一体誰なのか?
話からだと地下の者達の中でも偉い者でなのであろう
だがそれ以外のことについては全く見当がつかない…
そうピーチがあれこれ考えていると
「ぁ」
「?、どうしたの?」
「二手に分かれてる;」
廊下がここで分かれ道になっているようだ
「どっちかしら…?」
「うーん、
…ん?」
「?」
キノーラが何かに気付いたのか辺りを見渡している
「どうしたの?」
「しー、静かに。誰かこっちに来る」ヒソヒソ
すると
「…」
「…」
右側の廊下から声がしてきた!
しかもキノーラの言う通り、こっちに向かってきているようだ!
「あいつらだ。ピーノさん、とりあえずこっちに行こう」ヒソヒソ
「ぇ、えぇ」ヒソヒソ
2人は彼等に見つからないよう、急いで左側の廊下を進むことにした
そして暫く進むと
「…ふぅ、あいつらどこかに行ったみたいだね;」
「本当?良かった。でもどうして分かるの?」
「顔だけモグラになったからかな?ちょっと視力は弱くなったけど、その分鼻と耳もちょっと良くなったんだ。」
「それは凄いわね…。ぁ!ねぇ、階段だわ」
上に昇る階段が見えてきた
「本当だ、これを昇れば出口に辿り着けるかもしれない」
「行きましょう!」
牢屋を出てすぐの階段を上がると、薄暗い廊下に出た
人の気配が無く、辺りは静まりかえっている
「出口は何処なのかしら…?」
「うーん、僕も知らないんだよね…;とりあえず、この廊下を進むしかなさそうだね。どうやらここが突き当たりのようだし」
「そうね…」
数本の松明が置かれているだけの薄暗い廊下を進んでいく…
「ねぇキノーラ?」
「何?」
「何故ヤバいことになってるって分かるの?」
ピーチは牢屋を出る時から気になっていたことをキノーラに尋ねた
「あぁ、これは僕の憶測なんだけど…、奴らは人攫いの方に人を割いていると思ったんだ」
「人攫いの方に?何故?」
「ここ数日から慌ただしかったんだよ。地下の奴らもさ、後もう少しなのに実験体がなかなか捕まえられないとか、早くしないとあの方に怒られるとか話してたし」
「あの方って、誰のことかしら?」
「実は僕も分からないんだ;今日になってとうとう看守までいなくなってさ、もしかしたらさ、実験が完成してもまだ沢山の街の人達を悪いことに利用しようとしてるんじゃないかって思ったんだ」
「ま、まさか!?実験してる事自体悪いのにもっと悪いことなんてそんな…;」
「だって、実験がもうすぐ終わりそうなのにより実験体を集めるなんておかしくない?何かあるんだよ計画が!そもそもこの実験自体も何か目的があってやっていると思うし…」
「そ、そう言われると…;」
確かに、完成間近の研究なのに、元々役割ではない者達まで駆り出される程実験体が必要になるのだろうか?
微調整かもしれないが、微調整にそれほど多くの実験体が必要になるとは考えにくい。
では何の為に…?
そしてあの方とは一体誰なのか?
話からだと地下の者達の中でも偉い者でなのであろう
だがそれ以外のことについては全く見当がつかない…
そうピーチがあれこれ考えていると
「ぁ」
「?、どうしたの?」
「二手に分かれてる;」
廊下がここで分かれ道になっているようだ
「どっちかしら…?」
「うーん、
…ん?」
「?」
キノーラが何かに気付いたのか辺りを見渡している
「どうしたの?」
「しー、静かに。誰かこっちに来る」ヒソヒソ
すると
「…」
「…」
右側の廊下から声がしてきた!
しかもキノーラの言う通り、こっちに向かってきているようだ!
「あいつらだ。ピーノさん、とりあえずこっちに行こう」ヒソヒソ
「ぇ、えぇ」ヒソヒソ
2人は彼等に見つからないよう、急いで左側の廊下を進むことにした
そして暫く進むと
「…ふぅ、あいつらどこかに行ったみたいだね;」
「本当?良かった。でもどうして分かるの?」
「顔だけモグラになったからかな?ちょっと視力は弱くなったけど、その分鼻と耳もちょっと良くなったんだ。」
「それは凄いわね…。ぁ!ねぇ、階段だわ」
上に昇る階段が見えてきた
「本当だ、これを昇れば出口に辿り着けるかもしれない」
「行きましょう!」