バッジ -その2-

「ぁ、自己紹介まだだったね。僕の名前はキノーラ。君の隣の檻に入れられていたんだ。後こんな顔でもキノピオだよ」



「えぇ、そうみたいね…」



何故ピーチはそう言ったのか、それは





「体はキノピオだものね」



そう、体はちゃんとしたキノピオの体だったからだ




でもピーチにはある疑問があった





「何故モグラ顔に?」




すると、キノーラから思いもよらない答が返ってきた


















「…ここの、地下の奴らにこうされたんだ」








・・・・。







「…えぇ!?;」




「地下のって…それじゃあ…!?;」



「あぁ、ここは、その地下の奴らのアジトの中だ」



「そんな…!;」




どうやら、予想よりも遥かに大変なことに巻き込まれてしまったかもしれない…!!





「ここの奴らはある実験をしているみたいで、さらった僕達をその実験台にしているみたいなんだ;」



「え!?…じゃあ、私も…?;」




「残念ながら、恐らく;」



体から一気に血の気が引いたような気がした



絶望感というのはこのことを言うのだろうか…?




暫くしたら自分は実験台となり




キノーラのようにモグラ顔となってしまうのだろう…



「あぁ、私もモグラ顔になるのね…;」




絶望感に浸ったピーチはそう言うと、キノーラはまたピーチの予想を反することを言った





「いや、モグラは僕だけみたいなんだ」



「…へ?どういうこと?」


「皆それぞれ種類が違うみたいなんだ。いろんな動物がいたし、昆虫もいたよ」


「へぇー、でも、その皆は何処にいるの?」



「此処とは違う牢屋にまとめて入れられているんだ」



その話を聞いた時、ピーチまた疑問を抱いた




「じゃあ…、何故貴方は一人こんなとこにいるの?」














「それは…、僕が仲間を外へ逃がしたからさ」













「仲間を逃がした…?」
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