バッジ ‐その1‐
~星のふる丘ミステールの家~
コンコン
ガチャ
「お邪魔しますわ」
「ああんVいらっしゃいピーチ姫V」
出迎えてくれたのはミステールだ
「早速なんだけど、見せたい物って何かしら?」
早速ピーチが本題をふる
「実はね、アツメールが面白いバッジを見つけたのよV」
「バッジ?」
「えぇvそのバッジ、中々面白い性能を持っていてねV」
「へぇー、どんな性能なの?」
「うふふvそれがね…
そのバッジは付けるととたんに誰もがキノピオになっちゃうバッジなのvV」
・・・・。
「ええええええ!?」
「凄い!!そんな物があったなんて!」
「うふふvねぇ?凄いでしょう?vピーチ姫ならきっと喜んでくれるだろうと思ったから呼んだのよv貴女前からお忍びで街へ行きたいって言っていたものねV」
「えぇ!そのバッジなら!」
そのバッジなら、自分が姫であることを隠して街へ行ける!
そして
「これでマリオに会いに行けるわ!!」
どうしても会いたい
というか
普段のマリオを見てみたい!!
自分と会う以外ではどんなんだろう?
もうすぐ希望が叶うということがあり、ピーチの頭はマリオへの期待と想像で一杯になっていた
「ミステールさん、早速使ってみたいんだけどいいかしら?」
「ああんVいいわよV」
ピーチはミステールからバッジを受け取り、早速付けてみることにした
・・・・。
ポンッ!
「ああんVまぁV可愛らしいV」
「へ?私、キノピオになってる?」
「えぇV自分で確認してみてV」
そう言いミステールはピーチに、体全体が見える鏡を持ってきて見せた
「…!?ええええええ!?
こ、こ、これが私なの!?」
ピーチが驚くのも無理はない
頭にはちゃんとキノコのかさがあり、背も低くなり、どこから見ても姫だと分からない程まったくの女の子のキノピオになっていた
だが金色の髪と青い瞳は変わらないようだ
「す、凄い…!
ありがとミステールさん!」
「いえいえV」
「じゃあ、ちょっとこれで街に行ってくるわ!」
「あ、ちょっと待って、そんな服装ではまずいわ。着替えてから行きなさい;」
そう、街中をドレス姿で歩くのは少々まずい…
ということでピーチは、ミステールから借りた服に着替え意気揚々と街へ繰り出すのだった…
~キノコタウン~
ざわざわ…
街中は人も多く、賑わっていた
そしてピーチは、バッジのお陰で誰も姫とは気が付かれずに歩き回ることが出来ていた
(誰も気が付いてない…!うふふ!成功だわ!でも、肝心のマリオが見当たらないわね…。家かしら?)
ということでピーチはマリオの家に行ってみることにした
~マリオの家~
ニュニュニュ
街の外れにある土管をくぐり抜けると、街から一歩外に出た平原にぽつんと建っている赤い屋根の小さな家が目の前に現れた
ここがマリオの家だ
何故彼はこんな所に住んでいるのだろう?
街の方がいろいろと便利なのに
ここに来る度に、彼女はふとそんなことを思ってしまう…
そしてもうちょっとお城に近ければ、ちょっとは気軽に遊びに行けるのにな…とも思っていた
「マリオ、いるのかしら…?」
家全体が静寂に包まれており、小鳥の囀りだけが静けさの中で響いていた
いつもだったらこのままドアにノックして入れてもらえるのだろうけど
今はキノピオ
きっとこんな姿では彼にも彼女が姫だとは気付かないだろう
他人同然となってしまった今の彼女では、きっと今までのようにはいかない…
「…?
土管?」
辺りを見渡してみると、窓の側に2、3本の未使用の土管が積み重なって置かれていた
あそこからなら家の中が見れそうな気がする!
そう思ったピーチは積み重なっている土管をよじ登り、こっそりと窓を覗いてみた
窓にはカーテンが閉まっていないようで、中の様子がよく分かった
家の中では…
トントントン
「フフッフンッフフッフンッ!♪」
ルイージが鼻歌を歌いながらキノコを刻み、お湯が沸いている鍋の中へぶち込んでいた
そういえば、時刻はもうお昼になろうとしていた
窓からあちこち見渡してみてもマリオはいなさそうだ
「はぁ~;」
ピーチは溜息をつきながら覗くのを止め、そのままへたんと土管の上に腰掛けた
「なんだかここにもいなさそう…」
ぐぅ~…
ピーチのお腹が鳴った
「…お腹空いた;
今日のところは一先ず帰ろうかしら…?;」
折角キノピオに変身できたのに…
そう思い落ち込むピーチ姫
すると
「どちら様?」
「!?;」
誰かがピーチに声をかけてきた
ピーチは慌てて声のした方に振り向くと
「あ!!;」
「?」
そこにはマリオが立っていたのだった!
コンコン
ガチャ
「お邪魔しますわ」
「ああんVいらっしゃいピーチ姫V」
出迎えてくれたのはミステールだ
「早速なんだけど、見せたい物って何かしら?」
早速ピーチが本題をふる
「実はね、アツメールが面白いバッジを見つけたのよV」
「バッジ?」
「えぇvそのバッジ、中々面白い性能を持っていてねV」
「へぇー、どんな性能なの?」
「うふふvそれがね…
そのバッジは付けるととたんに誰もがキノピオになっちゃうバッジなのvV」
・・・・。
「ええええええ!?」
「凄い!!そんな物があったなんて!」
「うふふvねぇ?凄いでしょう?vピーチ姫ならきっと喜んでくれるだろうと思ったから呼んだのよv貴女前からお忍びで街へ行きたいって言っていたものねV」
「えぇ!そのバッジなら!」
そのバッジなら、自分が姫であることを隠して街へ行ける!
そして
「これでマリオに会いに行けるわ!!」
どうしても会いたい
というか
普段のマリオを見てみたい!!
自分と会う以外ではどんなんだろう?
もうすぐ希望が叶うということがあり、ピーチの頭はマリオへの期待と想像で一杯になっていた
「ミステールさん、早速使ってみたいんだけどいいかしら?」
「ああんVいいわよV」
ピーチはミステールからバッジを受け取り、早速付けてみることにした
・・・・。
ポンッ!
「ああんVまぁV可愛らしいV」
「へ?私、キノピオになってる?」
「えぇV自分で確認してみてV」
そう言いミステールはピーチに、体全体が見える鏡を持ってきて見せた
「…!?ええええええ!?
こ、こ、これが私なの!?」
ピーチが驚くのも無理はない
頭にはちゃんとキノコのかさがあり、背も低くなり、どこから見ても姫だと分からない程まったくの女の子のキノピオになっていた
だが金色の髪と青い瞳は変わらないようだ
「す、凄い…!
ありがとミステールさん!」
「いえいえV」
「じゃあ、ちょっとこれで街に行ってくるわ!」
「あ、ちょっと待って、そんな服装ではまずいわ。着替えてから行きなさい;」
そう、街中をドレス姿で歩くのは少々まずい…
ということでピーチは、ミステールから借りた服に着替え意気揚々と街へ繰り出すのだった…
~キノコタウン~
ざわざわ…
街中は人も多く、賑わっていた
そしてピーチは、バッジのお陰で誰も姫とは気が付かれずに歩き回ることが出来ていた
(誰も気が付いてない…!うふふ!成功だわ!でも、肝心のマリオが見当たらないわね…。家かしら?)
ということでピーチはマリオの家に行ってみることにした
~マリオの家~
ニュニュニュ
街の外れにある土管をくぐり抜けると、街から一歩外に出た平原にぽつんと建っている赤い屋根の小さな家が目の前に現れた
ここがマリオの家だ
何故彼はこんな所に住んでいるのだろう?
街の方がいろいろと便利なのに
ここに来る度に、彼女はふとそんなことを思ってしまう…
そしてもうちょっとお城に近ければ、ちょっとは気軽に遊びに行けるのにな…とも思っていた
「マリオ、いるのかしら…?」
家全体が静寂に包まれており、小鳥の囀りだけが静けさの中で響いていた
いつもだったらこのままドアにノックして入れてもらえるのだろうけど
今はキノピオ
きっとこんな姿では彼にも彼女が姫だとは気付かないだろう
他人同然となってしまった今の彼女では、きっと今までのようにはいかない…
「…?
土管?」
辺りを見渡してみると、窓の側に2、3本の未使用の土管が積み重なって置かれていた
あそこからなら家の中が見れそうな気がする!
そう思ったピーチは積み重なっている土管をよじ登り、こっそりと窓を覗いてみた
窓にはカーテンが閉まっていないようで、中の様子がよく分かった
家の中では…
トントントン
「フフッフンッフフッフンッ!♪」
ルイージが鼻歌を歌いながらキノコを刻み、お湯が沸いている鍋の中へぶち込んでいた
そういえば、時刻はもうお昼になろうとしていた
窓からあちこち見渡してみてもマリオはいなさそうだ
「はぁ~;」
ピーチは溜息をつきながら覗くのを止め、そのままへたんと土管の上に腰掛けた
「なんだかここにもいなさそう…」
ぐぅ~…
ピーチのお腹が鳴った
「…お腹空いた;
今日のところは一先ず帰ろうかしら…?;」
折角キノピオに変身できたのに…
そう思い落ち込むピーチ姫
すると
「どちら様?」
「!?;」
誰かがピーチに声をかけてきた
ピーチは慌てて声のした方に振り向くと
「あ!!;」
「?」
そこにはマリオが立っていたのだった!