マリサム話
~スマブラ館会議室~
現在この部屋にマスター、クレイジー、マリオの3人が集まっていた。
3人共神妙な顔つきで机に広げられている書類を見ていた。
特にマリオは腕を組み、いつにも無く真剣に、そして静かに怒っていた。そんな彼が口を開く。
「ねぇ、マスター。僕言ったよね。彼だけは反対だって。なんで候補にあがってるんだい?」
広げられている書類には、今回の参戦候補メンバーの写真付きの情報が載っていたのだった。
《新人》
マリオの怒りの矛先になっているのにも関わらずマスターは至って飄々としていた。
「いやー、前から言っているが本当に面白い奴なんだって。それに迫力あるし、参戦してくれたら盛り上がりそうなんだよねー」
「なんていうかあの怪獣感が良いんだよな」
それに付け加えるようなクレイジーの言葉に、マリオは大きく溜息をついた。
彼の見つめる先は反対をしていた相手、リドリーの写真であった。
「彼は、サムスにとって幼少期からのトラウマになっているんだ。参戦するということはこれから日常的に顔を合わすということだ。彼女の心的負担になりかねない。僕としては新しく入る仲間よりも今いる仲間の心身のケアの方が大事だ」
マリオの意見に対し、マスターもうーん…と考え込みながら腕を組む。
「まぁ、確かに、奴は彼女にとってのトラウマであり、宿敵でもある。きっとこのまま収集されたら彼女らの間に何かしらのアクションがあるとの想定もされるであろう。
…だが、彼女ももう大人だ。何かしらの対処をするだろう。現に何度も奴を撃退しているじゃないか」
「それは確かに、そうだろうけど…。…けど、彼女には、ここが心の休まる場所であってほしいと思うんだ。きっと彼が来たら被害が無いにしても、何かしら緊張状態が続いて当分は気が休まらないと思う」
その言葉を聞いたマスターは申し訳なさそうに話し始めた。
「確かにそれはありえるが、実はだな…」
「…!ま、まさか…もう…?」
青ざめるマリオの言動に、両手はコックリと首を縦に振った。
「その、すまんな、マリオ」
「もう招待状を送っちまったんだよな」
「な、なんで君たちはいつも…!前回も言ったよね!こうやって候補を決める会議するなら事後報告はやめてくれって!もう!」
「いや、なんだ、その、クレイジーと誰を招待するかで調べていく内に盛り上がってしまって…つい…なぁ?」
「ま、まぁな、つい…な…はは…」
・・・。
「…ごめんなさいは?」
「「ごめんなさい」」
「はぁ、何事も無ければいいんだけど…」
そして、新人説明会の日が来たのであった。
「さてと、説明はこれで以上だ。本日はこれにて解散となる。そのまま自分の世界に帰ってくれて構わない。何か質問したい事があったら俺かマリオに聞くといい。マリオ、なんかあるか?」
「色々分からないことが多いかもしれないけど、これから僕等は共に闘うライバルでもあり仲間だ。是非とも皆で大乱闘を楽しんでほしい。僕からは以上だ」
「よし、じゃあ解散だ。次回は2週間後、その日から大乱闘が始まる。各々準備を怠らないように」
説明会が終了し新メンバーがそれぞれ帰路につく中…
「チョット、いいか?」
「?」
「⁉」
2人のもとにリドリーがやって来たのであった。
マリオが驚く中、フォックスが彼に応える。
「おう、どうしたんだ?」
「サムス・アランはドコにいるか分かるカ?挨拶しておきたイ」
「サムス?あぁ、そういえば女性陣と一緒に中庭でお茶会をしていたな」
「ホゥ、中庭カ…クフフ…分かっタ、ありがとヨ!」
バサァ!!
「「⁉」」
リドリーは勢いよく翼を広げ目にも留まらぬ速さで居間を後にしたのだ。
「な、何だ!奴は一体何を…?マリオ!どうする…」
フォックスはそう聞きながらマリオのいた所に振り向いたが、そこには彼の姿もなかった。
「…たく、アイツは…糞、俺も行くか」
そう呟きフォックスも走り出すのであった。
現在この部屋にマスター、クレイジー、マリオの3人が集まっていた。
3人共神妙な顔つきで机に広げられている書類を見ていた。
特にマリオは腕を組み、いつにも無く真剣に、そして静かに怒っていた。そんな彼が口を開く。
「ねぇ、マスター。僕言ったよね。彼だけは反対だって。なんで候補にあがってるんだい?」
広げられている書類には、今回の参戦候補メンバーの写真付きの情報が載っていたのだった。
《新人》
マリオの怒りの矛先になっているのにも関わらずマスターは至って飄々としていた。
「いやー、前から言っているが本当に面白い奴なんだって。それに迫力あるし、参戦してくれたら盛り上がりそうなんだよねー」
「なんていうかあの怪獣感が良いんだよな」
それに付け加えるようなクレイジーの言葉に、マリオは大きく溜息をついた。
彼の見つめる先は反対をしていた相手、リドリーの写真であった。
「彼は、サムスにとって幼少期からのトラウマになっているんだ。参戦するということはこれから日常的に顔を合わすということだ。彼女の心的負担になりかねない。僕としては新しく入る仲間よりも今いる仲間の心身のケアの方が大事だ」
マリオの意見に対し、マスターもうーん…と考え込みながら腕を組む。
「まぁ、確かに、奴は彼女にとってのトラウマであり、宿敵でもある。きっとこのまま収集されたら彼女らの間に何かしらのアクションがあるとの想定もされるであろう。
…だが、彼女ももう大人だ。何かしらの対処をするだろう。現に何度も奴を撃退しているじゃないか」
「それは確かに、そうだろうけど…。…けど、彼女には、ここが心の休まる場所であってほしいと思うんだ。きっと彼が来たら被害が無いにしても、何かしら緊張状態が続いて当分は気が休まらないと思う」
その言葉を聞いたマスターは申し訳なさそうに話し始めた。
「確かにそれはありえるが、実はだな…」
「…!ま、まさか…もう…?」
青ざめるマリオの言動に、両手はコックリと首を縦に振った。
「その、すまんな、マリオ」
「もう招待状を送っちまったんだよな」
「な、なんで君たちはいつも…!前回も言ったよね!こうやって候補を決める会議するなら事後報告はやめてくれって!もう!」
「いや、なんだ、その、クレイジーと誰を招待するかで調べていく内に盛り上がってしまって…つい…なぁ?」
「ま、まぁな、つい…な…はは…」
・・・。
「…ごめんなさいは?」
「「ごめんなさい」」
「はぁ、何事も無ければいいんだけど…」
そして、新人説明会の日が来たのであった。
「さてと、説明はこれで以上だ。本日はこれにて解散となる。そのまま自分の世界に帰ってくれて構わない。何か質問したい事があったら俺かマリオに聞くといい。マリオ、なんかあるか?」
「色々分からないことが多いかもしれないけど、これから僕等は共に闘うライバルでもあり仲間だ。是非とも皆で大乱闘を楽しんでほしい。僕からは以上だ」
「よし、じゃあ解散だ。次回は2週間後、その日から大乱闘が始まる。各々準備を怠らないように」
説明会が終了し新メンバーがそれぞれ帰路につく中…
「チョット、いいか?」
「?」
「⁉」
2人のもとにリドリーがやって来たのであった。
マリオが驚く中、フォックスが彼に応える。
「おう、どうしたんだ?」
「サムス・アランはドコにいるか分かるカ?挨拶しておきたイ」
「サムス?あぁ、そういえば女性陣と一緒に中庭でお茶会をしていたな」
「ホゥ、中庭カ…クフフ…分かっタ、ありがとヨ!」
バサァ!!
「「⁉」」
リドリーは勢いよく翼を広げ目にも留まらぬ速さで居間を後にしたのだ。
「な、何だ!奴は一体何を…?マリオ!どうする…」
フォックスはそう聞きながらマリオのいた所に振り向いたが、そこには彼の姿もなかった。
「…たく、アイツは…糞、俺も行くか」
そう呟きフォックスも走り出すのであった。