暇潰しの条件乱闘

~どうぶつの森喫茶ハトの巣~


ス…


「冷めない内にどうぞ…」

「ちょっと冷まそうかな」
「我輩も」


「!?そんな豆鉄砲食らわすようなこと言わないで下さいよ!;」ガーン


「冗談だよ」ニコ

「マスター、ビジョンミルクくれ」


「…。どうぞ」




コーヒーの香ばしい香りが店全体を包んでいる…



現在、午後の3時過ぎ。女性達にとっては茶でも飲んで女友達と喋りながらまったりしていたい時間帯。



そんな時間帯でも、ここの喫茶店は彼等2人以外誰もお客はいない。



そんなこの店は、人目を気にせずまったり過ごすことができる為、ここはスマメン達がお忍びで通う数少ない店の内の一つなのだ。



まぁ、ここのマスターはコーヒーしか出さない為、通う者も限られてくるのだが…。



ズズ…


「熱っ;…うん、美味しいねこのコーヒーは」



フー…ズズ…


「あぁ、美味いな。…だがマリオ」


「?」





「一杯奢るとは言ったが、貴様はコーヒーの一杯でいいのか?」



「あぁ、いいよ。むしろこっちの方がいいな。お酒飲めないし」

「そ、そうか…?;」


「うん、それに…」


「?」



「君も僕も大してお金を持ち合わせていないじゃないか。館の運営費があれで僕等にお金回ってこないんだし。そんな見栄張る必要はないよ。」


「ム…;」



「君だって分かってたはずだよそれ位。だからもし君が勝ってたとしても、ここに僕を連れてくるつもりだったんだろ?」


「!;」
(ギクッ;



ググ…はぁ、貴様にはお見通しって訳か…;)



ズズ…


「フ、フン!はたしてそれはどうだかな;」

「フフフ」

「こら笑うな!//;」



それから2人は夕方までのんびりコーヒーブレイクを楽しんだそうな。



一杯奢ってもらえる権利を譲る結果となってしまったクッパであったが、どうやら彼の午後は充実したものとなったようです。




おわり



次、あとがきとおまけ
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