暇潰しの条件乱闘


「なんだ。貴様もいたのか」

「まぁね…はぁ、やっと終わった~」


ボフッ


そう言ってマリオはクッパの隣に腰掛けた。


「?、今まで何してたのだ?」

「あぁ、薬とかの在庫を確認しててね。今のところは買い足さなくて大丈夫そうだ」



「ほぅ、ていうことは…、貴様も暇か?」

「?、そうなるね」



「我輩は今ここで凄ーく暇を持て余しているのだ」


「うん、そうらしいね」


「テレビも面白い番組なんてやっておらんし、どうせなら乱闘でもして暇を潰したいと思っておるのだ」

「乱闘?あぁ、いいね!やるんだったら参加するよ」


「だが…」


「?」



「ただ乱闘をやるのもつまらないのだ」




「どういうこと?特別乱闘でもしたいのかい?」


「いや、そういうのではなくてな…」

「?、他に何かあったっけ?」




「条件乱闘だ」



「?、条件?どういうことだい?」


「まぁ、簡単に言えば…」

「?」







「賭けだ」




「ええぇええ!?賭けは駄目ってフォックスが言っているじゃないか!」



「まぁ賭けとは言っても、今からやるのは普通の賭けとはまた違うものだ」



「?、どういうこと?」






「負けた方が買った方に1杯奢るってのはどうだ?」


「…うーん、それが賭けにならないのかどうか微妙なところだ;」


「まぁ細かいことは気にするな!それよりマリオ、貴様はこの誘いに乗るのか?」

「うーん…フォックスに怒られるのは嫌だからなぁ;」

「なんだぁ?折角我輩がここまで言って誘ってやってるというのに、それを貴様は無下にするとでも言うのかぁ?」

「そ、そういうつもりではないんだけど…;」


「なら…なぁ?貴様も男なら男らしくこの誘いに乗ってみたらどうだ?」



「うーん…


「…」




「…はぁ。分かった。;」


「おぉ!流石は我が宿敵!そう言ってくれると思ったぞ」



「うん、でもそのかわり」

「?」



「僕からも提案」



「なんだ?言ってみろ」




「もうすぐ皆も帰ってくる。正直、これを皆に見られるのはまずい。子どもたちもいるしね」


「まぁ、そうだな。あいつら(フォックスとか)に何言われるか分からんな;」



「という訳で、ストック戦で持ち数1つの…」



「デスマッチ…っていう訳だな?」


「そういうこと」



「ほう…、ならその条件に加えアイテム無しでやってみてもよいのだ!」



「やけに自信満々じゃないか」


「暇で力を持て余していたのだから当然だ、思っきしいかせてもらうぞ」

「分かった」



急遽行うことになった、"一杯奢ってもらえる権利"を賭けてのデスマッチ乱闘。



果たしてどちらが奢らねばならないのか!?←
2/8ページ
スキ