オリマーの花壇

「でも、その種って何処で手にいれたの?」



多分皆が聞きたかったであろう質問をネスが尋ねた



「あぁ、それはね、私はよく森に入って様々な動植物を観察したり採取して研究したりするのだがね、その時に偶然、タンポポの綿毛のような種が木に引っ掛かってたんだ」



「じゃあたまたまその種を見つけて館に持ちかってあの花壇で育てたって訳か」


フォックスが要約する



「うん、そういうこと。でもびっくりだよ!みるみる内に育ってっちゃってね、気が付いたらあんな大きさだ!」


そんなオリマーは嬉しそうだ





そんな中




「なぁ、オリマー」


「?なんだい?」



リンクが切り出す



「あの、パックンの事なんだけどさ」


「ぁ、あぁ;」


「別に駆除しろとは言わない。あいつのあの懐きようを見たら、なんか駆除できないしな」


「…;」


「だが、ここに植えておくと何かしら厄介になると思うんだ。お互いにな」


「そうだねぇ、皆を怖がらせてしまったからね…;」


「あぁ、だから、あいつを何処か別の場所に植え替えてくんねぇかな?ここに植えておくとヨッシーがまた発狂してあいつを駆除しかねねぇ」


「はいー、また見たらきっと除草しますよぉー」


「え?女装?」

「絶対違う」


フォックス、すかさず突っ込む


「あ、僕と同じこと言ってるー」


(トゥリンと同じ思考なのかあの人!?;)



そう思わざるを得ないピカチュウなのだった



そしてオリマーは考え込む



「うーん…そうだよねぇ…皆の為だし…









わかった、寂しいけど…そうするよ…;」



「!?本当か!?」


「うん」


「ありがとうオリマー!」

「あいつ運ぶ時は言えよ、手伝うから」


「うん」



周囲の皆はオリマーが決断してくれたことを喜び口々に感謝の言葉を言っていく


「ありがとう!」


「これで安心して遊べるね!」


「だね!」


「本当にありがとうオリマーさん!」


「…うん」




それらの言葉にオリマーはただただうんとしか言えないのであった




(パック…







ごめんな…)


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