ケンカ

~スマブラ館地下クレイジーの部屋~

ダンッ!!

「クレイジー!答えろ!これは一体何だ!!」

リンクはフォックス、ルカリオを連れ、事の原因であろうクレイジーの部屋に訪れていた。

眠っている彼を叩き起こし、椅子に座らせ尋問をしている最中である。

「う~ん…、俺この姿で丸々十日も寝てなかったんだぞ?もう少し寝かせてくれ…」

そう言い机に伏せ眠り直そうとする神の顔をリンクは無理やり起こし、目を開かせ例の物を見せた。

「これに見覚えがあるか聞いてんだ!ちゃんと目開けろ!!」

その小瓶をクレイジーが見た瞬間、みるみる内に彼の表情が変わった。

「おい、お前…、これをどこで見つけた…?」

「ゴミ捨て場だ!これをルイージが開けちまった!」

「何だと!?」

そう言う彼の表情は焦りの色に染まっており、眠気なんかどこかに吹っ飛んでいってしまったようだ。

「なぁクレイジー、これは一体何なんだ?」

そのフォックスの質問に、クレイジーは観念したかのように話し始めた。

「その瓶の中に入っていたものは…


とある世界で暴れまわっていた"魔物"だ」

3人「!?」

まさかこの小さな小瓶の中にそのような奴が入っていたなんて思わなかった3人はただ唖然とするしかなかった。クレイジーは話を続ける。

「余りにも悪さをするもんだから、ついにマスターが手を下したんだ。奴の霊体…いわば魂だな。身体からその魂を引っぺがし、この小瓶に詰めた。永遠に出られないよう封印の札も貼ってな」

「ていうか何でそんなもん捨てたんだよ!?」

そう言うリンクは今にも殴りかかりそうな勢いだ。

「いやまぁ…マスターにそいつを壊せって言われてたんだけど、余りにも興味深くてな…」

「それで…、取っといたらガラクタと一緒に間違えてそいつも捨てちまったと…?」

「そう!正解!」

フォックスのまとめた答えにクレイジーはサムズアップをして答えた。

3人「正解…じゃねぇだろ!!」

ドゴォ!!!

「アバス!!!」

3人のツッコミの拳に、神は思わず奇声をあげた。

「ったく!ちゃんと管理しとけ!」

「だがどうする?正体が分かった所で奴に対抗する手段がない」

「そこは大丈夫だルカリオ」

そう答えたのはフォックスだ。彼には考えがあるようだ。

「封印したのがマスターなら、その方法も知っている筈だ。問題はルイージが今どこにいるか、だが」

「森の方へ走って行っが、詳しくは分からないな」

「そこは心配ない。我がしかとルイージの波動を見た。その跡を辿っていけば辿り着くであろう」

「おぉ、流石ルカリオ」

「それなら心配ないな。よし、俺はマスターから封印の仕方を聞き出してくる。その間に2人は出掛ける準備をしておいてくれ」

2人「分かった」

こうしてフォックスはマスターの部屋へ。リンクとルカリオは準備へと向かうのだった。
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