ケンカ
その数時間後…
~スマブラ館居間~
「…。」
居間のソファで1人座ってムスッとしているのは、マリオの弟ルイージ。
そして彼が見つめる目線の先には、彼の兄マリオがいた…。
「マリオ、大丈夫だったか?」
そう言いフォックスは彼の腕の傷を見る。
スマブラ館がある丘のふもとにある街は、スマブラの大会が行われると共に大きくなっていった。それ故犯罪も増していく。
勿論警察もいる。だが警察でも手におえないような凶悪な犯罪(奇行、亜空軍の残党による侵略等々)はスマメンも協力して対処しているのだ。
特に、世界の狭間に落ちてここに流れ着いた者達による奇行(スマブラの世界は、世界と世界の狭間に落ちてしまった者が最後に辿り着く場所。狭間に落ちた際心が弱い者は心を壊され、気の触れた者になってしまうのだ)が多く、よくスマメンが呼び出されるのだ。
「うん。ちょっとかすっただけだよ」
そう言いマリオはニコリと笑みを浮かべる。
「だがアイツヤバかったなぁ。オモシロイとか言いながら斧振り回しやがって…」
リンクの言う通り、今回の事件は男が斧を振り回し、通行人を襲っていた所を駆けつけたマリオ達により、御用となった。
戦い、相手を気絶させた際、マリオは左腕を少し切られ出血。
そして、今に至るのだ。
相変わらずルイージがムスッと見つめている中、会話が続く。
数人のスマメンがマリオを心配して声をかけるが、彼は大丈夫だと笑顔で返事をしていく。
「…」
(兄さんのバカ…。何でいつもそうなのさ…。あの傷は…)
「すまない…マリオ。俺がヘマしたばっかりに…」
そう言い申し訳なさそうにしているのはピカチュウだ。
彼の傷は、ピカチュウが男に隙をつかれた際、マリオがピカチュウを庇って負った傷でもあった。
マリオはそんなピカチュウの頭を微笑みながら撫でた。
「大丈夫だよピカチュウ。これ位平気さ。それに、君が無事で良かった」
「マリオ…、スマン。ありがとな…」
「…」
(本当に…いつもそうだ…兄さんは…)
ルイージはソファから立ち上がった。そして兄の元へ迷わず足を運んでいく。
足は段々速く小走りになっていき、そして彼は右拳をグッと固め、振り上げた。
((ルイージ…?))
周りが唖然とする中、全く気付いていない兄の頬へ…。
「兄さんの…」
ドゴッ!!
「バカーーーー!!!」
ドゴーーーン!!
拳を振り下ろしたのだった!
マリオは殴られた衝撃で壁に衝突!壁は穴が開き、その衝撃で砂埃が舞った。
「う、うわああああああああ!!壁がああああああああ!!」
周りが騒然とする中、フォックスが最初に我に返り、壁に対する修復代に悲鳴をあげた。
「テメェ!薄緑!!怪我人に更に怪我負わせてどうすんだ!!」
リンクの怒号や周りのスマメンからの言葉が飛ぶ中、ルイージは荒い息を整え、大きな声で兄に聞こえるように叫んだ。
「兄さんはいつもそうだ!!
自分ばっかり犠牲になろうとしてフブッ!!」
ドガッ!!
ドゴーーーン!!!
砂煙から勢いよく飛び出したマリオに気付けず、ルイージはマリオの右ストレートを受け壁に激突!
「お、おいいいいいいいいいいい!!?」
フォックスは壁にもう1つ穴が開いたことによるショックで叫ぶ中、マリオはルイージが吹っ飛んだ先を見つめていた。
「…一発は一発だよ。ルイージ」
「お前等…、喧嘩するなら外でやれえええええええ!!!」
フォックスの怒号がやけに風通しの良くなった居間に響いていた。
~スマブラ館居間~
「…。」
居間のソファで1人座ってムスッとしているのは、マリオの弟ルイージ。
そして彼が見つめる目線の先には、彼の兄マリオがいた…。
「マリオ、大丈夫だったか?」
そう言いフォックスは彼の腕の傷を見る。
スマブラ館がある丘のふもとにある街は、スマブラの大会が行われると共に大きくなっていった。それ故犯罪も増していく。
勿論警察もいる。だが警察でも手におえないような凶悪な犯罪(奇行、亜空軍の残党による侵略等々)はスマメンも協力して対処しているのだ。
特に、世界の狭間に落ちてここに流れ着いた者達による奇行(スマブラの世界は、世界と世界の狭間に落ちてしまった者が最後に辿り着く場所。狭間に落ちた際心が弱い者は心を壊され、気の触れた者になってしまうのだ)が多く、よくスマメンが呼び出されるのだ。
「うん。ちょっとかすっただけだよ」
そう言いマリオはニコリと笑みを浮かべる。
「だがアイツヤバかったなぁ。オモシロイとか言いながら斧振り回しやがって…」
リンクの言う通り、今回の事件は男が斧を振り回し、通行人を襲っていた所を駆けつけたマリオ達により、御用となった。
戦い、相手を気絶させた際、マリオは左腕を少し切られ出血。
そして、今に至るのだ。
相変わらずルイージがムスッと見つめている中、会話が続く。
数人のスマメンがマリオを心配して声をかけるが、彼は大丈夫だと笑顔で返事をしていく。
「…」
(兄さんのバカ…。何でいつもそうなのさ…。あの傷は…)
「すまない…マリオ。俺がヘマしたばっかりに…」
そう言い申し訳なさそうにしているのはピカチュウだ。
彼の傷は、ピカチュウが男に隙をつかれた際、マリオがピカチュウを庇って負った傷でもあった。
マリオはそんなピカチュウの頭を微笑みながら撫でた。
「大丈夫だよピカチュウ。これ位平気さ。それに、君が無事で良かった」
「マリオ…、スマン。ありがとな…」
「…」
(本当に…いつもそうだ…兄さんは…)
ルイージはソファから立ち上がった。そして兄の元へ迷わず足を運んでいく。
足は段々速く小走りになっていき、そして彼は右拳をグッと固め、振り上げた。
((ルイージ…?))
周りが唖然とする中、全く気付いていない兄の頬へ…。
「兄さんの…」
ドゴッ!!
「バカーーーー!!!」
ドゴーーーン!!
拳を振り下ろしたのだった!
マリオは殴られた衝撃で壁に衝突!壁は穴が開き、その衝撃で砂埃が舞った。
「う、うわああああああああ!!壁がああああああああ!!」
周りが騒然とする中、フォックスが最初に我に返り、壁に対する修復代に悲鳴をあげた。
「テメェ!薄緑!!怪我人に更に怪我負わせてどうすんだ!!」
リンクの怒号や周りのスマメンからの言葉が飛ぶ中、ルイージは荒い息を整え、大きな声で兄に聞こえるように叫んだ。
「兄さんはいつもそうだ!!
自分ばっかり犠牲になろうとしてフブッ!!」
ドガッ!!
ドゴーーーン!!!
砂煙から勢いよく飛び出したマリオに気付けず、ルイージはマリオの右ストレートを受け壁に激突!
「お、おいいいいいいいいいいい!!?」
フォックスは壁にもう1つ穴が開いたことによるショックで叫ぶ中、マリオはルイージが吹っ飛んだ先を見つめていた。
「…一発は一発だよ。ルイージ」
「お前等…、喧嘩するなら外でやれえええええええ!!!」
フォックスの怒号がやけに風通しの良くなった居間に響いていた。