憧れの貴方へ

あとがき

ここまで読んでくれてありがとうございました。
ゆっくさん、リクエストありがとうございました!そして色々とお詫びをしなければなりません。まずは遅くなってしまい本当にごめんなさい。

今回ヨシルイという初ジャンルを書いてみた訳ですが、自分的にここまで難産だったのは久しぶりでしたね。
まずヨッシーを恋愛話に組み込む際に、ヨッシーってどうやって子孫を残しているのだろうか…とかヨッシーの生態って…とか色々調べたり考えてみた訳ですがよく分からなかったんですよね。公式でそういう記述も無いし。…ヨッシーって一体何なんだ…?
結局イチャラブが想像できず路線変更で憧れ系のほのぼのラブを目指したつもりなのに何故かあんな感じに。色々とすまなかったです。

書き直し可なので不満があれば遠慮なく言って下さい。本当にありがとうございました。


下、おまけ













おまけ


一度家に帰った時にいたヨッシーがいなかったのでルイージが尋ねると、兄曰く先程帰ったとのこと。入れ違いになっていたようだ。

「楽しいルイージさんが見れて良かったって言っていたよ」

「楽しいって…!もう!他人事だと思って…!こっちは大変だったんだから!」

「あ、後スイーツありがとうだって」

「ああああ!!そうだよ何故か食べてた!買ったの僕なのに!一口も食べてない!」

「あー…そうだった。すまなかったね、ヨッシーを家に上げた僕も悪かったし、今度僕がスイーツ奢るよ」

兄からの謝罪に「ぐぬぬ…」と唸るルイージであったが、諦めたのか「はぁ…」と大きく溜息をついた。

「楽しみにしてたけど仕方ないね…。今度は兄さんにも朝早く並んでもらうから」

「あはは…そうだね、分かったよ」

自分の提案のせいで早起きをしなければならなくなり、苦笑い混じりで返事をしたマリオであった。


ヨースター島の海岸にて、二匹のヨッシーが座り込み月を見上げながら何か語り合っているようだった。一匹は普通のヨッシーだが、もう一匹はムキムキのヨッシーである。そんなムキムキヨッシーがもう一匹のヨッシーに話しかけた。

「先輩、今までありがとうございました!お陰で念願のルイージさんとお友達になれたんです!」

「それは良かったですねー!君はやればできる子ですから大丈夫だと思ってたんですよー!」

「いやぁ、先輩がその都度ルイージさんの情報とか色々教えてくれたからモチベーションが保ててたんですよ!だから先輩のお陰っす!」

「そんな健気な後輩を持てて僕も嬉しいですよー!じゃあ友達になれたお祝いにかんぱーい!」

「イェーイ!」

二匹は持っていたココナッツジュースを勢いよくぶつけ合い煽る様に飲んだ。
そして一呼吸ついた所でムキムキヨッシーが話しかける。

「でも先輩」

「何ですか?」

「僕三年もここにいたから分からないですけど、ルイージさんって雰囲気変わったんですかねぇ?」

その言葉の意味が分からずヨッシーは「?、どういうことですか?」と聞き返す。

「いや、最初に会った時と何だか雰囲気が全然違ってて、…なんか上手く言えないんですけど、話し方とか動作とか、何かちょっと記憶と違ってたなぁって思っちゃったんですよねー」

「うーん、気のせいなんじゃないですかぁー?ほら、やっぱり三年も前だとルイージさんも実際よりだいぶ美化されてたんですよ、思い出補正って奴じゃないですかぁー?」

「うーん、そうなんですかねぇ…?」

「そうですよきっと♪」

「…もしかして僕がお兄さんと勘違いしてたなんてことは…」
「絶対ありえないですねぇー」

先輩ヨッシーが遮るように大きな声で喋ったのでムキムキヨッシーは驚き先輩ヨッシーを見た。先輩ヨッシーはムキムキの方を見ず真っ直ぐ月明かりで輝く海の方を見ていた。この間波の音だけが砂浜に響き渡っていた。

「そ、そうですよねぇ!ありえないですよねぇ!」

「そうですよー。きっと気のせいですよー」

「あははは、僕とした事が。気のせいだったんですね!」

「そうですよーきっと。もう!ビックリさせないで下さいよー」

「いやぁ、すみません!」

「「あははは!」」

二匹はお互いをこづきあいながら笑い合った。
これ以来、ムキムキは先輩の前でマリオの話をしないようにしようと心に決めるのだった。



おわり
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