無印

「不動ー」
「……ンだよ」
「暇!」
「知るか バカ」
「ケチー」
「フン、勝手に言ってろ」

俺は変人だが俺の恋人の円堂に絡まれている。
勝手に部屋にやってきて、ベッドに腰掛けて、それで挙句に”暇”ですか。

あー、はいはい。構ってほしいんだろ?
構ってやんねーけど。

俺は黙って読書を続ける。

「……あきおのばーか」
「、それやめろ」
「えー? 何で?」
「バカにバカって言われたくねェ」

嘘。本当は名前呼びが恥ずかしかった。

「あきおひどーい」
「フン、言ってろ……」

あ、くそ。また言いやがった。
ぎゅ、と後ろから抱き着かれる。おいダメだっつってんだろ。

「……構えよ」
「は? ちょ、んん!?」

それは、


不意打ちのキス


(バ、バカ……っ///)
(あ、やっと照れた)
(っ、/// うっせ///)
(あきおかわいー)
(寄るな変人!///)
(じゃ、変人好きなあきおも変人!)
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