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あなたの名前は?
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名前の髪をするりと梳いた。
シャンプーと名前の匂いが混ざって、特有の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
俺だけ。俺だけの匂い。
相変わらずの手触りは手に馴染んで心地良い。
ふわふわとしたくせっ毛は、本人はあまり気に入っていないみたいだが、密かに俺のお気に入りだったりする。
「ん、やめてよ…っ、くすぐったい…」
「ん?」
名前は嫌がる素振りを見せるが、それでも俺は触るのをやめない。
普段マネージャー業をしているが故に、誰にでも笑顔を見せる名前を、俺が唯一独占できる時間。
淡い嫉妬のような感情が沸き起こっていたけれど、それがゆっくりと鎮められるような、満たされていくような、そんなひととき。
それでも、俺はそれだけじゃ足りなくて、そのままぐっと抱き寄せる。
「ひゃっ、な、何…?」
「んー、あったかい」
少し高い声。びっくりした声まで、俺の耳を心地良くすり抜けていく。
俺はそのままそのふわふわの髪の毛に顔を埋める。あー、いい匂いがする。
肺全体にこの匂いを取り込んで、ついでに名前の柔らかな体に触れて温もりも味わう。
「ばかっ」
恥ずかしがってる名前も可愛い。
良い匂いに包まれて、温もりがそこにあって、心底落ち着く。
「…、あったかい、ね」
「ん、おう。 …もうちょっと、このままでも良いか?」
すりすりと甘えたように頬を寄せ、背中に手を回す。
くすぐったそうに名前は身を捩るけど、本気で逃げようとはしていない。
それが分かるだけに、俺は口元のにやけを抑えられない。
「っ、う、ん」
恥ずかしいのか、小さな声で返事をする名前。
こいつに出会うまで、知らなかったこの感情、好きとか、独占欲とか、妬みとか。
正直言って今の自分は名前馬鹿だが、こんな感情を知らなかった前の自分の方がもっとずっと馬鹿だったと思う。
「名前、好き」
「! あ、あたしも…!」
ああ、君に出会えて本当に良かった。
シャンプーと名前の匂いが混ざって、特有の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
俺だけ。俺だけの匂い。
相変わらずの手触りは手に馴染んで心地良い。
ふわふわとしたくせっ毛は、本人はあまり気に入っていないみたいだが、密かに俺のお気に入りだったりする。
「ん、やめてよ…っ、くすぐったい…」
「ん?」
名前は嫌がる素振りを見せるが、それでも俺は触るのをやめない。
普段マネージャー業をしているが故に、誰にでも笑顔を見せる名前を、俺が唯一独占できる時間。
淡い嫉妬のような感情が沸き起こっていたけれど、それがゆっくりと鎮められるような、満たされていくような、そんなひととき。
それでも、俺はそれだけじゃ足りなくて、そのままぐっと抱き寄せる。
「ひゃっ、な、何…?」
「んー、あったかい」
少し高い声。びっくりした声まで、俺の耳を心地良くすり抜けていく。
俺はそのままそのふわふわの髪の毛に顔を埋める。あー、いい匂いがする。
肺全体にこの匂いを取り込んで、ついでに名前の柔らかな体に触れて温もりも味わう。
「ばかっ」
恥ずかしがってる名前も可愛い。
良い匂いに包まれて、温もりがそこにあって、心底落ち着く。
「…、あったかい、ね」
「ん、おう。 …もうちょっと、このままでも良いか?」
すりすりと甘えたように頬を寄せ、背中に手を回す。
くすぐったそうに名前は身を捩るけど、本気で逃げようとはしていない。
それが分かるだけに、俺は口元のにやけを抑えられない。
「っ、う、ん」
恥ずかしいのか、小さな声で返事をする名前。
こいつに出会うまで、知らなかったこの感情、好きとか、独占欲とか、妬みとか。
正直言って今の自分は名前馬鹿だが、こんな感情を知らなかった前の自分の方がもっとずっと馬鹿だったと思う。
「名前、好き」
「! あ、あたしも…!」
ああ、君に出会えて本当に良かった。
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