庭園の造花
住民の寝静まった、夜のバチカルを駆ける。
家々の屋根を跳ぶようにして時間短縮を図り、目的地へ急ぐ。ついでに上から見慣れた姿がないかを確認しているが、都合よく見付かってはくれないようだった。舌打ちをする。
(アンタはいつもそうだ。呼んでない時は勝手に来るクセに、こっちが探してる時には全然見付かってくれない)
その現象に相関性がないことくらいは分かっているけれど、焦りに圧されるように悪態が脳内を占めていく。どうでもいいことから重要なことまで、幾らでも彼女への文句が敷き詰められていった。
でも、本当は気付いている。その怒りや苛立ちが、本当は何に向けられたものなのか。
───お前は彼女を守れない。出来損ないだからだ。欠陥品のクセに欲をかくから、取り溢す。
自分によく似た顔の、歪な微笑みと嘲笑うような声が蘇る。
「うるさい……!」
知っている。言われなくても分かっている。自分が出来損ないで、人間一人分の価値がないことくらい。ボクのこの手が、彼女に伸ばすことすら烏滸がましいものであることくらい分かっている。それでも、今彼女に何かがあれば。
(ここにいるのは、あの導師でもお仲間の誰かでもない)
今手を伸ばせるのは自分だけだ。彼女の護衛役を望んだのは、自分だから。そこに───醜く愚かな願望がないとは言えなかった。ボクの欲が彼女を死なせるのだと言われたところで、手を離せるならばとっくに離している。
(……違う)
そうではない。思考を修正する。この手を掴んだのは彼女が先だった。離そうとした手を、頑固に繋ぎ続けたのは彼女の方だ。だからこそボクは知っている。思わず、自分の口元が笑みを形作るのを感じた。
「違うよ。被虐趣味の被験者サマ───」
ぽつりと言葉が漏れた。あべこべだ。ボクが己の力を過信したから、彼女が死ぬのではない。だって、
「あの馬鹿は、護衛を何人つけたって自分からトラブルに飛び込むんだからさぁ……!」
*****
やがて、目的地の近くで人影を見付ける。こんな夜更けに人の気配が一際ない区画をうろついているというだけで十分に怪しい。
注意深く見れば、その男の背格好には覚えがあった。気に食わない男だが仕方がない。速度を上げて回り込むと、その男の前に降り立つ。
「! 君は……」
男が足を止め、橙色の瞳が警戒を表すようにボクを見た。けれどそんなことに構っている暇はない。情報がないなら、こんな男に用などないのだから。
(プレスト・アパシオナート)
以前、アリアに近付いていた怪しい男だ。生まれも育ちもご立派で、ボクとは絶対に馬が合わないタイプの男。けれど余計な羽虫だからこそ何かを知っているかもしれない。今は少しでも手掛かりが欲しいのだ。
仮面の下から睨み上げる。
「三秒以内に答えろ。ここで何をしている」
「……何故君に答えねばならない?」
「悪いけど余計な問答をしている時間はないんだよ。役に立たないならさっさと温かい布団にでも戻って寝な、坊っちゃん」
やはり聞く相手を間違えたかと方向転換をしたところで、プレスト・アパシオナートは声を落としてその名を口にした。
「……アリア様に何かあったのか?」
「さぁ? お前次第かもね」
短く答えれば、奴は固い意思の宿った瞳で一度頷いた。ああ、この理解の速さが気取ってて腹が立つ。
「近頃、行方不明者が増えているという話は知っているか」
頷けば、話が早いと安堵される。奴は続けた。
「事件性すら証明出来ていないため、国が正式に動くことは出来ない。だが、この街で民の信に応えるために存在するのが、我ら王国騎士だ」
「つまり自主的に夜回りしてたってこと? 話が長いんだけど、時間がないって言ったの聞いてなかった?」
「すまない。だが、次は君の話を聞かせて貰えないか? 失礼だが、君が俺を好んでいるとは思っていない。何故、俺に話を聞こうとする?」
隠してもいないので当然だが鋭い。あくまで崩されない紳士的な姿勢に苛立ちが増して、しかし飲み下して情報を渡してやる。懐から取り出したのは密封していた袋だ。それを目の前の男に放り渡す。
「わっ」
慌てて受け取って、何かと視線で問われるので開けてみろと促す。訝しみながらも袋が開けられ、途端に鼻につく臭いが漏れだしてきた。当然、入っているのは呼び出しに使われた手紙だった。
「コロン……? それに、これは手紙か?」
「あの馬鹿を呼び出した手紙だよ。身に覚えあるんじゃないの」
不愉快を声に乗せて問う。そもそも、そんな手紙が届いたくらいでアリアが簡単に宿を空ける方がおかしいのだ。
手紙は差出人を明記せずに、しかしある程度の情報が用意されていた。となれば、「アリアなら心当たりがあった」としか思えない。そんな胸焼けしそうな呼び出しの心当たりなんて、不愉快の極みだが目の前の男が一番の候補者だ。
「これは……」
表情が変わる。送った覚えがあるというよりは、何か思い当たる節があるというところか。手紙から上げられた眼がボクを見る。
「素敵な誘い文句だ。是非参考にさせて貰おう」
「二度と見られない顔にしてやるよ」
「冗談だ。君は短気だな」
不愉快さが勝って拳を合わせれば、ふっと余裕の笑みを向けられる。いちいちキザったらしくて余計だ。死ねばいい。
「恐らく、アリア様は俺からの物だと思って出掛けられたのだろう」
「お前が寄越した物じゃない?」
「誓って。だが、俺に成り代わるということは俺がアリア様にデートのエスコートをさせて欲しいとねだったことを知っている者ということになる」
「はあ!?」
聞き捨てならない言葉に思わず声が大きくなれば、うるさいぞと顔を顰められる。知ったことではない。
「君に怒られる覚えはないぞ」
「……誰が怒ってるって?」
「君だ。怒っているだろう」
真っ直ぐに指摘される。訳が分からない。ただ、苛々するだけだ。不愉快で、許せない気持ちがある。許せない───誰を? 思考を振り払う。
「その話は後で聞く。それで、差出人に心当たりは?」
「無理矢理に感情を飲み下すのはよくないぞ」
「こっちは吐き気を堪えて吸いたくもない空気を吸ってやってるんだ。実力行使で吐かせてやってもいいんだよ」
「全く。君も仕方がない人種だな」
やれやれ、と首を振られる。この常に人を見下した態度が燗に障る。家名がこの男をそうさせるのならば、やはり気が合いそうにない。火に油だ。
「残念ながらない。だが、俺を想って宿を離れたとあれば他人事ではないな。俺もアリア様を探そう」
「足手まといだ」
「これでも騎士だ。君に劣ることはないさ」
殺してやりたい。だがこの面倒事にかかずらっている余裕はない。相手をするのを切り上げて、すぐ近くに迫っていた待ち合わせ場所へと向かう。
「急にどこへ行く!」
追いかけてくる気配を無視して速度を上げる。
やがて辿り着けば、何という違和感もない裏路地の一画だ。ただし、風に乗って微かな血の臭いが届いていた。そちらへ足を向ければ、石畳に水の気配がする。何かを───血を洗い流したかのように。
「何かあったのか」
「黙ってろ」
存在が邪魔だと意思表示をして、他に手掛かりがないかを探る。だが何も分からない。何も分からないことが手掛かりになった。立ち上がって、男の方を振り返る。
「役に立ってもらうよ。騎士サマ」
*****
港へ来れば、停泊している船が何隻も見える。見張りを高慢な坊っちゃんの家名ですり抜けて、船へ近付く。
「さて、出番だよ騎士サマ。全ての船の所属と行き先、積み荷の情報を吐け」
「君は自分がどんな無茶振りをしているか、分かっているのか?」
「あれ、出来ないの? 偉そうに国章と家紋を引っ提げてるから、少しは役に立つかと思ったのに」
「君が俺を気に入っていないのはよく分かっているが、その調子では敵を作るばかりだぞ」
「誰も要らないよ」
味方でなければ全て敵だし、味方なんて存在しない。重要なのは、それがボクやアリアに害を成す存在かということだけだ。偉そうな説教など聞きたくない。
「ん……? あれは……」
と、役立たずの坊っちゃんが何かに気付いたようだった。そちらへ眼を向けるが、あるのは夜の闇ばかりだ。眼を凝らし、見方を変えて夜の海で僅かに月光を反射する波を追えば、不自然な流れにぶつかった。
港から離れた海の上に、巨大な何かがある。
「船……?」
「見えたのか。凄いな」
「無駄口はいい。それより、こんな夜中に船が出航してるなんておかしいんじゃないの」
確認を込めて問えば、力強く頷き返される。
「その通りだ。見張りの話を聞こう」
「その必要はないよ。商船のつもりみたいだけど、掛かってる旗がダミーだ」
「この暗さで旗を確認したのか!?」
「準備がいいんでね」
答えながら双眼鏡を仕舞う。月明かりが照らした瞬間を確認しただけだが、記憶にあるどの商船の旗とも合致しない。寧ろよく似た旗なら覚えがある。擬態して停泊していたということか。
見張りがいたにも関わらず見過ごしている点が気にはなるが、船は刻一刻とバチカルを離れているようだった。もし、あれが「資源」を運ぶ船で、アリアを乗せているというなら……
「すぐに上に報告しよう」
「この風と潮の流れだ。待っていられないね」
ここから眺めるより余程早くあの船は移動している。岩壁に隠れられでもしたら、発見は難しくなるだろう。かかる制止を振り切って、ボクは船へ乗り込む算段を始めた。
*****
「待て!」
声を掛けるが、緑髪の彼の足が止まる様子はない。軽い身のこなしで、まるで聞こえていないかのように彼の姿は夜闇に消えてしまった。
あまりに自然に視界から外れたため、驚く。流石、導師補佐役の護衛役……いや、元六神将の参謀総長ということか。実力で劣ることはないと口にしたが、実際に手合わせをすればどうなるか。
「心震える仕合になりそうだ」
武者震いしそうな手を腰に下げた剣にかけ、落ち着かせる。大丈夫だ。俺にはアパシオナート家の誇りがあるのだから。
それよりもと頭を切り替えた。出航許可の降りていない船の出航は咎められて当然だ。騎士団に戻り、正式な手続きを踏んで追うべきだ。
そう思い踵を返そうとして、ふと気付く。停泊している船の一つに、違和感があったのだ。護衛役に倣って旗を確認すれば、見覚えのある商船だ。アパシオナート家とも交流のある商人だった。
(だが、今の時期にバチカルへ来る話は聞いていないぞ)
小さな違和感。ただ自分に話が来ていないだけで、気にすることではないのかもしれない。だが、何故か分からないがあの護衛役は船を気にかけていた。
顔馴染みの船だし、少し顔を出して話を聞いてみるくらいは問題ないだろう。そう判断して、乗り口へと足を向ける。近付けば見張りらしき船員と眼が合った。見慣れない、肉付きのよい中年の男だ。
「失礼。私はプレスト・アパシオナートだ。見覚えのある船が停まっていると思ってな。マルチャ商人はいるか」
家紋と王国より賜った剣を鞘ごと持ち上げて見せて、身分を証明する。男の顔色が変わった。
「これはこれは! こんな場所まで足をお運び頂けるなんて、光栄でさぁ!」
「見ない顔だな。新入りか?」
「はい! つい先日、野垂れ死にそうなところをマルチャ様に拾ってもらったモンです!」
「そうか。懐の広い方だからな。その恩義に報いることが出来るよう、君の善き行いを期待しているよ」
「勿論でっさぁ!」
元気のいい返事に、うんうんと頷く。やはり海の男はこれくらい活気がなくては。乗り口から船上へ上がりながら、彼もまた善い人間なのだと理解する。
「安心したよ。君のような善人ならば、きっと立派な商人になれる」
「いやいやそんな! 自分なんてまだまだですよ!」
「そんなことはないさ。君の志は尊いものだ。これから多くのことを学び、より善く在ろうと努力を続ければ、きっと君の道は開ける」
恩義に報いるということは中々難しいことで、それを大切にしようとするならば、彼は他者を思い遣ることが出来るということだ。愛は隣人へ、全ての民へ平等に配らなければならない。皆、己に課せられた使命を全うするためにあらゆるものを与えられているのだから。
「だが、人は間違える生き物だ。そのように作られたのだから仕方がない。間違えたなら正せばいい。常に人を正し、歩むべき道へ導く者がいればいい」
「は、はぁ……」
男のぽかんとした表情がこちらを見る。可哀想に。大丈夫だ。君には善人の心があり、そして何より俺がついているのだから。
「私は、そういう存在になりたいんだ」
彼に微笑みを贈って、剣の鞘で男の腹を強打する。「ぐえっ」と呻き声を漏らして、男は倒れると腹を抱えて蹲った。震える体で、唾液を溢しながら男は俺を見上げて問う。
「な……なぜ……」
「すまない。これも仕事でね。君を捕縛させてもらうよ」
無造作に放り置かれていた縄を拾い上げて、男を拘束する。しっかりと動きを封じてから、問いに答えていないことを思い出した。男の意識は既に無かったけれど、答えてやらないのも可哀想で、夜空に寄り添う月を見上げる。男は聞いていないけれど、月が代わりに聞いてくれるようだった。
何ということはない。
「マルチャ商人は、様という敬称で部下に呼ばれるのを嫌うんだ。それだけだよ」
ああ、今夜も月が美しい。
*****
船に乗り込めば、しんと静まり返っていた。船員が休んでいるにしてもおかしいと感じる。小さな物音一つしない。どういうことかと訝しみながら進めば、不意に鼻先を錆びた臭いが掠めた。
(血の臭いか)
警戒を増して奥へ進めば、一つの扉へと辿り着いた。やはり人の気配はなく、慎重に扉を開ける。途端、比ではないくらいに濃さを増した血の臭いに、喉が詰まった。何が起きたというのか。踏み込めば、異様な光景が眼に入った。
「……なん、だ……?」
黒い布に覆われた何かが並んでいた。廊下と思われるこの場所に、整然と。それらは立っている自分の腰ほどの高さで、まるで切り株のように綺麗な断面が上部に並んでいる。いや、寧ろそうして並ぶ滑らかな断面の整列は、巨大な蝋燭が儀式的に並べられているようだった。
一体これは何なのか。疑問に思いながら合間を縫って進めば、扉の開いたままの部屋へ到着する。中にも、廊下にあった黒い蝋燭と同じものが並んでいた。廊下の物に比べれば並びが崩れていて惜しいが、犇めき合う総数は二十を超えて見える。圧巻だ。
「……ん?」
ぴちゃり、と水音がした。足元を見れば、赤い液体が一面を満たしていた。血液だ。成る程、臭いの元はこれらしいと理解する。それと同時に、床に広がる赤の中に銀の煌めきを見付ける。
ナイフだ。一本や二本ではない。見れば、全ての蝋燭の側に落ちているように思える。どういうことか、と考える矢先、ナイフを追った視界に何かが見えた。
白い何か。黒い布の裾からぶら下がっていて、5本見える。触れてみれば、ぶよぶよとあまり気持ちがいいとは言い難い弾力があった。
不意に、その五本の白い何かの先に光を反射する、少し固い何かがあった。持ち上げて、確認してみる。それはまるで、
「……爪?」
爪。人間の指にある物。自分の手足の先にもついている。今こうして白い何かを持ち上げている、自分の手にも確かにある。
比較をしてみるが、よく似ている。爪のついた棒状の何かが、五本。それがもし、人間の手だと言うのなら。人間の手が、黒い布の裾からぶら下がっているのだとしたら。それが二十以上、整然と並んでいるのだとしたら。
立ち上がって、蝋燭達を見回す。そのどれもが自分の腰程の高さで、両膝をついている高さのように思えてくる。いや、それでも足りない。高さが足りない。ないのだ。滑らかな断面を一様に見せる、その上にあるべき物が。
「───いや」
認識の外にあっただけだ。それは、確かにそこにあった。そこら中にあった。無造作に、無作為に、ただ林檎が転がり落ちたように、赤い池に着床していた。
人間の、頭部だ。
そのどれもが、まるで至上の悦びを得たように恍惚とした表情を浮かべており、比類なき幸福な死が訪れたことは間違いなかった。
一様に頭部を失った、幸福な死体の葬列。人数分に鈍く光るナイフは、彼らの自死を示しているようだった。
だが、こんな小さなナイフで蝋燭のように滑らかな断面など作れる筈もない。そもそも、皮膚を断ち、肉を断ち、骨を断つならば、ナイフ程度では不可能だ。もしそれを行ったとしたならば、一体どれだけの時間を自死に費やしたというのか。
正気か否かという話ではない。物理的に不可能だという話だ。そこにある光景は、異様だった。
「……? 同じ方向を向いている……?」
不意に、蝋燭のように並んだ死体の向きに規則性があることに気付く。全て同じ方向を向いているのだ。この部屋の最奥で、まるで存在しない頭部の視線の先が交わるように。
彼らは何を見ながら、幸福に死んでいったというのか。隙間をすり抜けて進めば、やがて見えてきた。床に広がるのは亜麻色の柔らかい髪で、まるで汚すことを畏れるかのように血溜まりがそこだけを避けている。
「───ああ……」
吐息が漏れた。側へ寄り、片膝をつく。紅潮する頬に手を伸ばし、触れることも畏れ多いその身に触れた。
腕に触れ、背に回し、抱き起こす。自身の胸へ頭を預けるように抱え上げれば、重力に従って溢れ落ちていく亜麻色の髪が惜しい。渇きに喘ぐように繰り返される乱れた呼吸が意識を惹き付けた。
なんと、小さき体か。なんと、儚き存在か。だが何よりも甘い蜜を湛えた貴き花だ。汚すことも、手折ることも、何人も赦されはしない。
彼女を見詰める無数の眼を振り返る。今なら分かる。彼らが何故、幸福のまま肉の檻から解放されたのか。
「君達はやり方を間違ってしまった。それは赦されない。だが───その信仰は、尊きものであったよ」
だから、君達の死は俺が讃えよう。我らが愛しき神託の御子を、揺りかごへと誘ったのだから。敬虔なる信徒の愛に、与えられた始祖ユリアの慈愛に、喝采を。
腕の中を見下ろす。体に熱を持ち、渇きに喘いで吐息を漏らす姿は艶かしい。濡れた唇から眼を離せない。敬虔なる信徒による愛の試練を与えられ、今も尚それに抗っているのだ。
ああ、その苦しみに寄り添うことが出来たなら、どんなに良かっただろう。その呼吸に触れてしまえたなら、どんなに。
だが、これは試練だ。人間は間違える生き物だ。間違えてしまったなら正せばよい。御子様は己の過ちを贖っている。今俺に出来るのは、それを見守ることだけだ。
「神託の御子───アリア様。どうか、我らが愛をお受け取りください。人間の過ちに汚された魂を、清めたまえ」
そしてどうか。
その唇に触れる時には貴女からの祝福を。
始祖ユリアのお導きに、感謝を。