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事件に呼ばれた探偵

探偵事務所兼喫茶店でバイトを始めて、約1年。業務ににも大分なれてきた頃…

ある一通の招待状が届いたのだ。

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「先生~、あの…なんかの招待状が届きましたよ」
先刻届いた無駄に良質な招待状をこの探偵事務所兼喫茶店のマスター兼探偵に手渡した。
「なんかのって……なんかのだよなぁ…俺にはパーティーに招待してくれる友人なんて…」
招待状をびりぃぃと裂いて中身を取ろうとしている。目の前のハサミで切れば良いのではとちょっと考えたり…
ちょっぴりくしゃりとしたが裂けずに無事だった招待状を読み上げていく先生の表情がぱぁぁぁと明るくなっていく。
「誰からの招待状だったんですか?」
「この間、ストーカー被害で相談に見えたご婦人、赤坂さんからだったよ、娘さんの婚約披露パーティーだってさ」
あぁ、赤坂さんか…
大企業の社長婦人で、以前相談にのってほしいとこの探偵事務所にきたことがあった。警察に相談したら証拠のようなものがあまりないため相手にされず、泣く泣くうちを頼ってきたのだ。

「この間のお礼だそうだよ、君にも手伝ってもらったからね。
君の分の招待状も入っている、一緒にどうだ?」
手は出したりなんかしないよ~とへらへら冗談を言ってくる探偵を尻目に作業を再開するか……

でも…

「パーティー……」
ちょっぴりドレスアップとかしてみたいなとか思ってたり…









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