傘下のひとりごと

腐女子的思考

2024/08/11 00:15
3日かかって京極夏彦の「了巷説百物語」を読了。1000ページを超える大作。以下、ネタバレ含みます。


又市やっぱ百介のこと大好きじゃん!?裏の世界にこれ以上、巻き込みたくないから縁を切るとか、物凄く色々彼に気を遣ってるのは解るんだけど、それにしたって、ねぇ。「後巷説百物語」の最終話では百介が事切れた時、迎えに来たのは又市だし(と私は思っている)。百介の幸せを壊したくないから身を引くのって、余程彼のことが好きだからでは……と腐女子の血が騒ぎます。
又百、どっかに転がってないですかね。又百読みたい。
それにしても「了巷説百物語」はシリーズの中で1番人が死んだ物語なのでは。化け物使いの一味も陰陽師の中禅寺洲斎も、皆大事な人を亡くした。治平が見せた幼子に対する情は切ないの一言に尽きる。
物語の舞台は江戸時代だけれど、草民の生活苦、生きづらさは現代と然程変わるところがない。いつの世も悪は跋扈し、金がものを言うのだなあ。
それにしても。
巷説百物語シリーズ、ほぼ全部読んでるけど、内容の記憶が曖昧だから「了巷説百物語」読んでて、あの事件、どうだったっけ??となること数回。またシリーズを再読したいな。でも手元に本あったかな……。また自宅に帰ったら探してみよう。
「狐花」も読んで思ったけど、中禅寺洲斎、かなりの美形なのでは?作中に容姿の詳しい描写はないけど、「狐花」の真相を考えると、絶対イケメンだと思う。百鬼夜行シリーズの中禅寺秋彦は芥川龍之介に似てるっていう描写があるし。
そういや「鵼の礎」がもう文庫化することに驚いている。文庫版もハードカバー版も欲しいなあ。

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