前作のSSから1週間ぶりに火アリ書きました。今回も3000字ちょいの小話。2〜3時間でさくっと。3000字書くのに時間かかりすぎな気もするけど。

今回は本を読んでいる2人の話。「動物園の暗号」でアリスが本読んでいる人の姿を見るのが好きだっていう記述があるので、そこから着想を得て書きました。

読書している静かな雰囲気や空気感というが私も好きです。時折聞こえてくる本のページを捲る微かな音がなんとも言えない静寂さを伴って聞こえてくるのが。テレビを消して無音の部屋で本を読んでいると陽射しが降り注ぐ音まで聞こえてきそうです。

作中にも書きましたけどアリスは本を読む時、かなり表情豊かな気がします。流石に公共の場所では無表情かもしれないけど。火村もわりと本を読んでる時は無防備な気がするので(自宅にいる時は特に)色々顔に出そう。
私の家族はだーれも本を読まないので、本を読んでいる人を間近で眺める、という経験がほぼないです。自分の知ってる親しい人が好きな本を読んでいる姿をちょっと眺めてみたい。
あとやっぱ本が好きなので電車の中で本を読んでいる人を見かけるとめっちゃ嬉しくなります。前に男子高校生が夏目漱石の「行人」を読んでるのを電車内で目の当たりにして、内心でガッツポーズしました。カバーかかってる本を読んでる人を見かけた時は何の本読んでるんだろ？と気になるし、やたら分厚い本ならあれは京極夏彦では？と思ったり。凄い不審者だけど。私も電車移動の時はなんか本を読んでます。
半ハゲメガネが電車の中で本を読んでいたら、それは私です。

火村がキリのいいところまで仕事した後は思う存分、アリスは火村に構って貰ったことでしょう。