同人誌の整理を兼ねてこれまで作った本(合同誌、アンソロ、個人誌)を紹介。

2019.8.発行/合同誌/if…
初めて自作を本にしたのは当時仲良くしてた字書きさんとの文ストの国太の合同誌でした。私が書いたのは神父の国木田くんと悪魔の太宰さんの話。今読むと下手くそ過ぎるし、そもそも2万字で収めることに無理があるネタ……どうにかこうにか2万字に収めた記憶があります。またお友達が商業やってる方だったので、執筆にあたり、かなりアドバイスを貰いました。
彼女には「夜雨さん、向いてるから作家になれ！」と幾度となく言われて、ちょっとその気になったり……まあ公募には落ち続けてますが。
下手くそだけど思い出深い一冊です。

2020.5.発行/個人誌/無垢肌に散りて
初めての個人誌かつ長編。出すきっかけはとらのあなさんにサークル登録したから。前出のお友達が「本出さなくてもサークル登録だけでもしたら？」と言ってきたので登録したんですが、じゃあせっかくなら本出すか、と勢いで本作りました。
内容は国太で、江戸時代×男娼×谷崎潤一郎の「刺青」パロです。当時はとにかく江戸時代のこと、男娼(遊郭)、刺青について調べまくってました。毎日ひたすら書いて2ヶ月かけて執筆。表紙が作れなくて(やり方が判らなかった)お友達に描いて貰いました。書く前はラストは悲恋だったんですが、お友達に相談した結果、ラストはハピエンに。データ探してサイトにもアップしたい。

2020.5.発行/合同誌/冷たい口付け
こちらは初めて国太合同誌を作った方と一緒に作った文ストの太中の合同誌です。彼女は雑食だったけど、メインカプは太中でした。で、誘われたので私も書きました。こんな話書こうと思うんだけどって話した時に「それ他の方も書いてたよ」と言われてネタをどうするかで結構悩んだ記憶があります。結局書いたのはBEAST軸の世界線で、怪我を追った衝撃で中也が太宰さんのことだけ記憶を無くしてしまう話。太宰さんはそれを世界が綻び始めてる証拠だと思って、早く自分は死ななくてはいけないと強く感じてしまう……一方、中也はもう訪れない太宰さんのことを病室で待ち続けている、みたいなラストでした。作品タイトルは「Absent World」。直訳で不在の世界。

2020.11.発行/個人誌/狂艶(きょうえん)
こちらも国太。48手×江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」パロ。最初から最後まで全編エロです。35000字くらいかな？半分まで書いて胸焼けしてました……。当時はデータをSDカードに保存してて、初稿を印刷しにコンビニへカードを持って行ったんですが、SDカードをタブレットに戻す時にスロットじゃないところへ突っ込んでしまってさあ大変。データなくちゃ修正できん！と夜中に発狂。入稿どうしよう！？と慌てながら、PCのクラウドに保存してた不完全なデータを引っ張り出してきて、なんとかそれを弄って無事に入稿できました。マジで泣きべそかきましたね、SDカード取れなくなって。後でタブレット破壊してSDカードを取り出しました。

2020.11.発行/個人誌/眠れる美青年
こちらも国太。川端康成の「眠れる美女」のパロディ。思い切り死ネタです。pixivに投稿していたものに書き下ろしを入れて本にしました。書き下ろしは「不如帰」。3000字程度の話ですが、亡くなった太宰さんが国木田くんを迎えにくる話です。
元々この話は一度データを消していて、また読みたいから書いてくれっていうリクエストがあって。一番最初に書いたバージョンは国木田くんの一人称で進む話だったけど書き直したものは三人称で進みます。一番最初に書いた方に当時憧れてた字書きさんから「仄暗くとても美しい物語」とコメントを頂きました。
書き下ろしの「不如帰」に思い切り誤字があって、入稿した後に気が付くこの無常よ……。

2020.11.発行/合同誌/花には水を 君には愛を
初めて私が主催した国太の合同誌(アンソロ？)です。国木田くんが植物という、謎の設定の合同誌。私の作品はここでも読めます。「名前も知らない一輪の花は。」この作品もpixivに投稿してて、当時仲良くしてた字書きさんがふと「本にしたい、本で読みたい」と言ったので、じゃあ作るかとなり、もう1人字書きさんをお誘いして作りました。本にするにあたり「Crawling on the skin」を書き下ろしました。こちらもサイトにアップしてます。
初めての主催だったこともあり、最後はパニックになって半べそかいてました、ガチで。表紙の作成も上手くいかなくて凄い回数作り直して、出来上がった時は感無量でございました。

2021.3.発行/個人誌/薔薇と乙女
初めて一次創作で本を作りました。元々、本にするつもりはなくて、ただ中綴じの本を作ってみたかったのと、ほのか明朝で印字したくて作りました。
このサイトにも作品はアップしてます。所謂百合です。容姿にコンプレックスがある主人公が隣の家の美少女に恋をしたあげく、奇妙な妄想に囚われてしまう話です。本作ったらお友達から「サインくれ」と言われて、言われるままにサインしましたw

2021.5.発行/合同誌/Carve on you
国太、太中の合同誌を出したお友達と出した憂国のモリアーティのシャーロック×ウィリアムの合同誌。
pixivに投稿してた「果たされない約束」と書き下ろしの「TABULA RASA」を収録。お互い好きだけど、当時は同性愛が禁止されていた上に、本当は敵同士、でもそれでも愛してる、みたいな話。わりとありがち設定です。憂国のモリアーティ、シャーウィリも好きでしたが、私の推しカプはモラン×ルイスだったんですよね。当時モラルイ書いてる人、私くらいしかいなくて、寂しかったなあと。で、友達に「夜雨さんってマイナーカプ好きですよね」って言われました。間違ってない。

2021.5.24.発行/個人誌/戀―REN―
国太のSSの再録本。初めてB6サイズで本を作りました(これまでA5サイズだった)。2020年に書いた作品を中心に37本収録。書下ろしは4本くらい入ってます。トータルで8万字〜10万字かな。190ページもあるので届いた時の本の厚さにちょっと嬉しくなりました。まあ1段組だしね。
あとがきを見ると、当初はネップリで冊子を作る予定だったみたいですが、一念発起して本を作ることにしたそうな。

2022.1.14.発行/合同誌/乾杯は君の隣で
当時仲良くしてた方と作った、カクテル言葉×季語をテーマにした国太本。相手の方が春、夏を担当、私が秋と冬を担当して書きました。登場させるカクテルをどれにするか、カクテル言葉を調べながらあれこれ相談したのも楽しかったですね。この時、私はタロット占いの勉強も始めていたので話の中にタロット占い師も登場させています。「真実を語るために物語は必要とされてきた」という占い師の言葉は今でも気に入っています。

2022.3.発行/個人誌/【luxe】
こちらは一次創作で、詩集です。初めて作った文庫サイズです。詩集は売れないだろうな〜と思ったけど、意外と手に取って貰えました。ありがたや。まだ在庫あるけど。

2022.10.17.発行/アンソロジー/ラスト「 」レター
こちらは初めて一次創作で主催を務めた遺書をテーマにしたアンソロジーです。総勢8名、多種多様な遺書をテーマにした本書はなかなか面白いものになったなあと。私が書いたのはある人の遺書を拾った主人公が真相を解くために行動する話です。タイトルは「遺書の行方」。在庫あと5冊か3冊くらいかな。売り切りたい。
そして私はこの本を出した後に精神病院へぶち込まれたのでした。

2023.11.1.発行/アンソロジー/insania
こちらはホラーをテーマにした一次創作のアンソロジーです。今回も私が主催を務めました。まあ、このアンソロの参加者さん、色々やらかしてくれて、最後はブチ切れながら作っておりました。いやもう、本当に酷くて……。もうアンソロの主催やらないわって思いました(笑)でもまた来年、何か作りたいなあとは思ってますが。
私が書いたのは「人魚の骨」。このサイトにもアップしてます。良ければ読んでね！

2024.3.発行/個人誌/Herz
2023年に書いたコラロのSSの再録集です。驚異の20万字、54本収録。修正作業がとにかく大変で死にそうでした。多分、誤字脱字あると思う。もう20万字の本は作らないと思います。再録だし、値段もちょっと高めになっちゃったから売れないだろうなって思ってたら完売したのでびっくりしました。お手に取ってくださった皆様、ありがとうございました！表紙も好きな絵描きさんに描いて頂けて幸せでした。大感謝。

2024.7.26.発行/個人誌/Bestias
突貫工事で出した兎コラさんとユキヒョウのローくんの話。pixivで投稿していたものを書き下ろし「海へ」を入れて再録しました。6月のイベントでアフターをご一緒した方からあの話は本にならないのか？と言われて、そこまで気に入って貰えてるなら、と思い、3日で作りました。また仲良くしてるお友達がwebオンリーに合わせて本を作ってて、それ見て私も作ろう！と思ったのもあります。使ってるフォントはお気に入りのほのか明朝です。可愛い雰囲気にしたかったので。

2019年～2024年まで、合同誌やアンソロ含めて15冊本を作ってました。6年で15冊なんでゆっくりペースかな。今後本を作るかどうかは判りませんけど、でもいつかまた何か本を作りたいです。緊縛本とかさ……緊縛アンソロジーとか合同誌とか、どうですか？