雨宿りdiary

火アリ「アウリスの話。」のあれこれ

2024/10/18 01:50
創作・ネタ
なんとか火アリの「アウリスの話。」を書き上げました。書き始めた当初はプロポーズ紛いのシーンは全然考えてなかったけど、着地点をどこにするか書いてるうちに悩み始めて(毎回書きながら迷走してる)結局、プロポーズっぽいのを入れました。コラロでもそうだけど、私はプロポーズネタが好きなようで何回も書き殴ってます。プロポーズネタは判りやすいし、書きやすいのでつい……。
でも火村とアリスは結婚とかあんまり考えてなさそうなんですよね。一緒にいられたらそれで良い、みたいなタイプだと思う。あと指輪買っても普段は全然着けないんじゃないかなと。火村は学生や教員からあれこれ聞かれるのが面倒くさい、アリスは指に違和感があって落ち着かないとかの理由で。だから指輪着けるのは2人で会ってる時だけ、とか。そのうち指輪着けたまま致す話とか書きたいですね〜。

今回の火アリには自分の趣味がめちゃくちゃ反映されてます。作中に引用した文学作品なんかはもろに。
コクトーも梶井基次郎も寺山修司も大好きです、はい。
書きながら火村とアリスはどんな本を読んできたのかなあと妄想しました。コクトーはフランス文学なんで火村も語学の勉強として原書で詩集くらいは読んでるんじゃないかなと。梶井基次郎の「愛撫」は猫が出てくる話だから子供の頃誰かから教えて貰って読んでる可能性はあるかも?火村は文学面では早熟なイメージがあります。アリスはミステリー小説に出会う前に結構色々読んでそうだし、ネタ探しとかも含めて気になったものはとりあえず読んでそうかなと。

読んだことない方はぜひ作中に引用した作品を読んでみてください。イチオシは寺山修司の「少女詩集」です。甘ったるい感傷的な詩が多いですが、言葉の端々にどろっとした血の匂いがあって最高です。寺山修司の作品は総じて土着的な血の匂いを感じます。

フランス文学は澁澤龍彦の影響もあって好きなんですが、言うほど読めてないし、フランス語も判りません(そう、全てはぐーぐる先生のおかげです)。興味はあるけど、勉強しても続かないのが判ってるので……でも詩とかは原書で読んだ方がニュアンスとかも判って良いんだろうなあとは思います。

ニュアンスで思い出したけど、フランスの社会学者(だったかな?)が日本の性風俗について調べてあれこれ考察した本があるんですけど(「エロティック・ジャポン」というタイトルで探すと出てくる)、それを読むと日本の言語化できない物事の雰囲気の捉え方が結構ズレてる感じで、読んでて面白いし、興味深いです。きっと海外文学も翻訳しきれない言葉のニュアンスがあって、外国語ができない私はその言語が持つ豊かな意味を充分に味わえないんだろうなと思うとちょっと悔しい気もします。じゃあ頑張って勉強すればって話なんですが、その勉強するなら本読むか小説書いてたい(ダメじゃん)。

あ、ここでネタバラシするけど「アウリス」はラテン語で「耳」という意味です。直訳すると「耳の話」。
めっちゃダサい……( ºωº )チーン…
タイトル考えるの好きなんですけど、もっとセンスが欲しいところ。
追記
火アリでも10万字超えました〜!いっぱい書いた!(自己満足の極み)。今年あと何作書けるかな。

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