僕らの日常。
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※上鳴くん視点です。
後半はヒロイン視点です。
苦手な方はご注意ください。
Side 上鳴
風呂で瀬呂と轟と一緒になって、そのまま一緒に出て飲み物を取りにキッチンに向かうとフリーズしたみょうじがいた。
轟が声をかけると顔を真っ赤にさせて目を潤ませながら風呂に入って来ると持っていたコップを押し付けていた。
え、髪の毛まだ若干濡れてたし、 部屋着だし、風呂入ったんじゃねーの?
いや、それよりも今のみょうじの顔だ。
あれはやばい。やばいってぇ!!
なんかちょっとキュンとしちゃったんだけど!!
俺の勘が正しければこの前のファミレスで見た感じみょうじは爆豪のことが好きだから、もしかして爆豪となんかあったか!?
隣を見ると瀬呂も今のみょうじの表情にやられたらしい。
わかる、わかるよ。男だもんな。
轟は一切表情変えてないからわかんないけど。
飲み物だけ用意して談話スペースのソファに座りに行く。
「なんでてめェがそれ持ってんだよ」
「今みょうじに持たされた」
轟の持ってるカップを見てすげぇ不機嫌そうな爆豪。
元々コイツらそんな仲良くはねぇけど…というか爆豪が一方的に嫌ってる感じなんだけど。
もしかしてだけど、ファミレスで一緒に帰ってた件といいやっぱりそういうこと…?
「そんなことより今のみょうじの顔、爆豪にも見て欲しかった」
「あの顔は男ならくるものがあるよな」
「ああ!?」
試しに煽ってみたら瀬呂が乗ってきた。
下手したら殺されるんじゃねぇかな…。
やっぱすげぇ怒ってるし!
顔怖ぇ…。
「みょうじって元々可愛いし、それであんな真っ赤にして目も潤んでて、あんな顔向けられたらなぁ。なんとも思わねぇ男いねぇって」
「轟も見たっしょ!?」
「ああ、みょうじは顔整ってるからな」
「うっせぇんだよ、てめェらさっきからァ!!!!」
「何キレてんだよ、爆豪」
やべぇ…ブチ切れた…!
ここまでキレるとは思わず。
切島毎度爆豪をなだめてくれてサンキュー…。
「ど、どうしたの?」
多分二度目の風呂だったから湯船に浸かってすぐ出て来たであろう、話の中心のみょうじが爆豪がキレてんのにビックリした表情をしてた。
「このクソ女!来いや!」
「え、ちょ、か、爆豪くん!?」
爆豪は立ち上がるとすげぇ勢いでみょうじの腕を掴んで男子棟のエレベーターに乗っちまった。
ごめんみょうじ、俺のせいだ…。
でもちょっと待てよ。
今みょうじ、『 か 』って言った!?
『 か 』って『 かつき』ってことか!?
いや、まあ、1文字だしわからねぇけど。
爆豪の怒り方からすっと…え?2人進展あった…?
エレベーターをちらりと見やると4Fの表示。
もうそれお前の部屋連れて行ってんじゃねぇかッ!!!
おい、どうする俺!!!!
見なきゃ良かったよ…。
まあ、でも、みょうじは爆豪のこと好きだったみたいだし、よかったな。
「好きってどんなだ?」
轟のその質問に俺は嫌な予感がして凍りついた。
え?今個性使った?
「そりゃあ、もっと仲良くなりたいとか、一緒にいたいとか、無意識に目で追ってるとか、触れたいとか、そんな感じかな」
「え、轟なんで…?」
「いや、気になっただけだ」
大丈夫か?これ。
轟、みょうじのこと好き…とかない…よな?
誰のこと好きになるかは自由だけど、もしその相手がみょうじだとしたら爆豪荒れるぞあれ…。
「な、なぁ。もしかして轟、みょうじのこと…?」
「好き、とか?」
「…どうだろうな、わからねぇ」
みょうじ…。お前罪な女だな…。
しっかしあれだ、これは荒れる。確実に。
今後を想像すると怖すぎる。
そんで部屋に行ったっきり2人は戻って来ないけど、これ大丈夫そう?
女子棟に戻るのに1度共有ルームに来なきゃいけないのにまだみょうじは下りてこない。
これ俺想像して大丈夫なやつ?
みょうじのあんな顔見たからちょっとリアルな想像しそうでさすがに罪悪感やべぇわ。
あの2人のことは考えないようにして男たちで談笑した。
ほんと忘れた頃。多分爆豪がみょうじを連れて行って1時間くらい経ったと思う。
「轟くん、コップ押し付けちゃってごめんね」
男子棟のエレベーターが開いてみょうじが降りて来ると轟の方に来て謝ってたが、俺はそれどころじゃない。
1時間も爆豪の部屋で2人きりで何してたんだ!?
「大丈夫だ、気にすんな」
「ありがとう」
「みょうじ、今まで爆豪と一緒だった?」
「へぁ!?い、一緒だったよ」
その反応わかりやすすぎっしょ。また顔赤くしてるし。
「何してたんだよ?」
「え!?お、お喋りしてただけ!!」
素直で嘘つけないのね。
何かあったこと確定じゃん。
あの爆豪とみょうじがねぇ。
この素直な反応とか、男心くすぐられるから爆豪の気持ちわからなくもないけど、みょうじはなんで爆豪なんだ?
いつもトップになるための努力はすげぇよ。
男の俺から見てもかっけぇなぁって思うこと、正直ある。
ただ口は悪いし、性格も悪い!
爆豪の何に惹かれたのか気になる。
今聞くのはさすがに可哀想だから今度聞いてみるか。
「わ、私もう寝るから!おやすみっ!!」
轟から受け取ったコップだけ急いで片付けて、そのまま女子棟のエレベーターに乗って部屋に帰って行った。
ま、とりあえずさ、みょうじ的には爆豪と上手くいってよかったな!
は~~俺も可愛い彼女ほしい。
Side みょうじ
自分の部屋に戻ってすぐスマホで彼に電話をかけると何回かの呼出音の後に低い声が耳に届く。
「あんだよ」
「もうっ!恥ずかしかったんだから!上鳴くんに何してたのか聞かれちゃったし!」
「キスしてたって言っとけや」
「そんなこと言えるわけないじゃん勝己くんのばかぁ!」
勝己くんの言葉はぶっきらぼうだけど楽しそう。
絶対私の反応で楽しんでるんだ。
悔しい…!
「キスされただけで力入らなくなっちまったしなァ?」
「そ、れは…だって…」
勝己くんは私を照れさせる天才なのかな!?
余裕そうにイジワルなことばかり言っては私をからかう。
「…だって、勝己くんとキス、するの嬉しかったから、そうなっちゃうでしょ…ばか」
「……なまえ」
「なぁに?」
「てめェが煽ったんだからな。次はキスだけで終われると思うなよ」
「ひぇっ!?そ、それはすごく恥ずかしいので応相談でお願いします…」
勝己くんといるとずっとドキドキする。
それでね、勝己くんに愛されて幸せだなぁって実感するよ。
勝己くん、大好き。
私がどれだけあなたを好きか、これからいっぱい伝えるんだから。