はりねずみの恋愛【Kyosuke.F】
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「お、いいなー」
まだギリ11月なのに急に冷え込み出したから、マフラーをつけることにした。
テスト前だから部活がない京介が掃除当番だった私を廊下で待っててくれて、視界に捉えた瞬間に言及される。
「あったかそ」
「あったかいよ?」
めちゃくちゃ羨望の眼差しを送ってくるから、煽るように見せびらかす。
ふっと笑った京介は、ポケットに入れていた手を掲げた。
「俺カイロー」
「えー!いいなあ」
「みににはマフラーがあんじゃん」
「そうだけど……あったまる部位が違う」
「部位って。焼肉かよ」
ケラケラ笑われてるけど、本気で私もカイロ欲しくなってきたかも。
首はあったかいけど、手とか指先は冷気に晒されたままだし。
「貸してあげよっか?」
「え?ほんとに?」
「嘘」
「ねえ!!」
ちょっと優しいのかと思ったらすぐこうだ。許さない。
一瞬こっちに差し出したと思ったら、すぐに自分側に引き寄せてしまった。
「嘘っていうのが嘘。ん」
悔しがる私を見て笑ったと思ったら、カイロを手のひらに置いてこっちに差し出してくる。
「え、京介が寒いでしょ、いいよ」
「ん」
口角を片方あげるから、えくぼがくっきり見えた。
その表情好きなんだよなってきゅんとしながら手を恐る恐る伸ばす。
カイロの上に手を重ねようとしたら、怪力でカイロと手ごと捕まった。
「なに!?」
「はい、そのまま帰宅ね」
カイロを挟んで手を繋いでるみたい。みたいじゃなくて、そうなのか。
「今日さー、自習あると思ったのに全然なかったんだけど」
なんでこんな普通の顔してられるんだろ。
手はあったかいのにそれ以上に顔が熱いし、全然京介の顔を見られない。
マフラーしててよかった、顔が隠れるから。
「……京介、人の話聞かないから」
ワンテンポ遅れて意味を理解して返せば、バカにしたつもりなのに爆笑された。
「キレ弱」
「うるさい」
「ふふ」
「うざ」
「悪口が悪口として機能してないから」
手を離そうとしても、京介ががっちり繋いでいるから解放してくれない。
ひと睨みでもしてやろう京介の方を見たら、え。
「耳赤っ」
その耳が、真っ赤になっていた。
「さみーから」
「さっきより赤いよ」
「外にいる時間が長いからね!?」
「えー?」
立場が逆転したみたいで嬉しい。
そんな小競り合いをしながら歩く道が、やっぱり一番楽しかった。
まだギリ11月なのに急に冷え込み出したから、マフラーをつけることにした。
テスト前だから部活がない京介が掃除当番だった私を廊下で待っててくれて、視界に捉えた瞬間に言及される。
「あったかそ」
「あったかいよ?」
めちゃくちゃ羨望の眼差しを送ってくるから、煽るように見せびらかす。
ふっと笑った京介は、ポケットに入れていた手を掲げた。
「俺カイロー」
「えー!いいなあ」
「みににはマフラーがあんじゃん」
「そうだけど……あったまる部位が違う」
「部位って。焼肉かよ」
ケラケラ笑われてるけど、本気で私もカイロ欲しくなってきたかも。
首はあったかいけど、手とか指先は冷気に晒されたままだし。
「貸してあげよっか?」
「え?ほんとに?」
「嘘」
「ねえ!!」
ちょっと優しいのかと思ったらすぐこうだ。許さない。
一瞬こっちに差し出したと思ったら、すぐに自分側に引き寄せてしまった。
「嘘っていうのが嘘。ん」
悔しがる私を見て笑ったと思ったら、カイロを手のひらに置いてこっちに差し出してくる。
「え、京介が寒いでしょ、いいよ」
「ん」
口角を片方あげるから、えくぼがくっきり見えた。
その表情好きなんだよなってきゅんとしながら手を恐る恐る伸ばす。
カイロの上に手を重ねようとしたら、怪力でカイロと手ごと捕まった。
「なに!?」
「はい、そのまま帰宅ね」
カイロを挟んで手を繋いでるみたい。みたいじゃなくて、そうなのか。
「今日さー、自習あると思ったのに全然なかったんだけど」
なんでこんな普通の顔してられるんだろ。
手はあったかいのにそれ以上に顔が熱いし、全然京介の顔を見られない。
マフラーしててよかった、顔が隠れるから。
「……京介、人の話聞かないから」
ワンテンポ遅れて意味を理解して返せば、バカにしたつもりなのに爆笑された。
「キレ弱」
「うるさい」
「ふふ」
「うざ」
「悪口が悪口として機能してないから」
手を離そうとしても、京介ががっちり繋いでいるから解放してくれない。
ひと睨みでもしてやろう京介の方を見たら、え。
「耳赤っ」
その耳が、真っ赤になっていた。
「さみーから」
「さっきより赤いよ」
「外にいる時間が長いからね!?」
「えー?」
立場が逆転したみたいで嬉しい。
そんな小競り合いをしながら歩く道が、やっぱり一番楽しかった。
