【Yudai.S】
おなまえ設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ね、雄大」
「ん?」
朝の恒例行事、甘えてくる雄大をしょうがないなあとか言いながらネクタイを結んであげる。
おしゃれなんだから自分でやればいいのに、私がやってるのを見てるのがこの世で一番幸せなんだとか。
「誕生日、おめでと」
最後にキュッと結び目を整えたあと、結んだばかりのそれを引っ張って唇にキスをする。
勇気出してギリギリだったから、一瞬で離れて逃げたけど、雄大が追っかけてきた。
「ちょ、今の何ぃ!?」
「何もないよ!また夜ね!」
「ずるすぎ、かわいすぎ、ほんまに……」
私も最後の仕上げにリップを塗ってると、胸を抑えてる雄大が鏡の端に映っていた。
ほんとに愛おしい人である。
「な〜、それでも一緒に行っちゃいけないん?」
「職場の人にはバレないようにって決めたじゃん」
「……せやんなあ。うん、はよ認めてもらえるって確信できるくらい頑張らな」
出会いは職場で、雄大が私の教育係だったこと。
実は、周りの話を聞く限りバリバリ仕事ができるタイプの上司ではないことは察していた。
けど、困ってたら最後まで見捨てずに一緒に解決するまでいてくれるところや、普段は雑なんだろうなって垣間見えるのに私へのメモとかは丁寧に書いてくれるところに惹かれてて。
そんなとき、2人でプチ打ち上げをしていたら彼の方から告白してくれた。
最初は、迷った。
両想いってわかってたけど、私たちの職場には、職場内恋愛禁止のムードが漂っていたから。
女性の先輩社員に聞いた感じでは、付き合ったと思ったら浮気だったせいで仕事ができる人を失ったから、らしかった。
“でも、職場、恋愛しづらいじゃないですか……”
私も好きですって言いたかったのに、不安が先に口をついて出ちゃって。
そんな私を包み込むように、雄大は真剣な顔してた。
“それは俺もわかってるよ。でも、それでも彼女になってほしいって思っちゃうくらいみにさんが好きです”
そんなに言葉にしてもらえたら、嬉しくて仕方なくなって。
職場の人には言わないようにするって決めて、お付き合いがスタートした。
今日みたいにお泊りした日だって、わざと電車をずらして通勤してる。
仕事中は苗字呼びを徹底してるし、なるべくお互いの存在を意識しないようにしてる。
恋人の話を振られたら、大体ほんとのことを言いながらもその彼氏像には嘘を交えてる。
……これは、ちょっとだけ、苦しいけれど。
朝は家であんな感じだけど、一足先に家を出たらひとり。
今日の夜は雄大の誕生日を祝うために良いお店を予約したから、それを楽しみに頑張るのみだけど。
でもどうしても仕事が進まなくなったら、ちょっとだけ雄大を盗み見てやる気もらお。
そう意気込んで会社に向かうと、エレベーターで早速直属の上司と会う。
挨拶して、早々に脳内では今日のノルマを組み立て始めていた。
仕事中は、色々とかなり迅速に進められたと思う。
昼休憩では雄大とLINEを数ターン交わすこともできたし、とても順調に1日が進んだ。
でもそういう日って、何が起こるんだよね。
「うわ、先方から大幅なリクエスト変更来たっ」
そんな声が定時の十数分前に上がる。
今日はむしろオシャレして、用意したプレゼントも持って、ゆとりを持ってお店に行こうと思ってたけど、これじゃ無理だ。
唇をぎゅっと噛んで、社会人ってこういうもん……と言い聞かせながらキーボードを叩こうとしたら、後ろからトントンと肩を叩かれた。
「はい」
「これ3部コピーして来てもらってもいい?それが終わったらみにさんはもう帰って大丈夫だから」
「え?」
「あ、仕事できないからとかじゃなくて!絶対に!!わかんないけどたぶん、今日は大事な日でしょ?時間気にしてそうだもん。だから行きな?」
優しい……でもいいのかな……
悩んで視線を泳がせていると、最後の一押しまでくださった。
「みにさんいつも頑張ってくれてるからね。今日は行きな?この分はいつかみにさんの都合がいい時に返してくれたらいいから」
なんて素敵な人なんだろう。
感謝をいっぱい伝えて、頭を深く下げてから、小走りに職場をあとにして楽しいに決まってるディナーに向かった。
職場の最寄り駅から数駅進んだ先にある、待ち合わせ場所。
近くのお手洗いでメイクを直してから向かうと、本日のハッピーボーイはすぐにこっちを見て嬉しそうに笑った。
「朝ぶりの、俺の彼女のみにや〜ん」
「朝ぶりの、私の彼氏の雄大くんだ〜」
いぇい、とハイタッチを交わしてからふたりで爆笑する。
ああ、やっぱり、楽しさも幸せも安らぎももらえる居場所はここだ。
「雄大、さん」
「ん?」
出来心で少し前の頃の呼び名で呼んでみると、不思議そうに雄大が首を傾げる。
「お誕生日、おめでとう」
ぎゅっと抱きついて耳元でちゃんと伝えれば、も〜ほんま反則……という声とともにしっかりと抱きしめ返してくれた。
Side:colleague
「や〜、いつ教えてくれるんですかね、あのふたり」
今日佐野くん誕生日だなと思ってたら、みにさんはいつも早い仕事がもっと早かったし、定時周辺ではチラチラと腕時計を見てた。
みにさんの髪からはいつもの香りがするけど、エレベーターで近くに立ったときには威嚇するかのように佐野くんの香水が少しチラついた。……絶対朝とかにくっついてたでしょ。
あ、でも今朝ひとりで歩いてるみにさん見かけたから、ダイヤずらして出勤してんのかな。
みにさん、彼氏のこと喋るときもおおかた佐野くんなのに、一部苦しそうな顔して佐野くんぽくないこと言うもんね。偉すぎない?
「ね、あのふたりなら仕事は真面目だしきっと一途同士だし、全然いいんだけどね」
「むしろどっちもパフォーマンスどんどん良くなってません?」
「ほんとほんと。これはいい影響を及ぼすタイプの恋愛だから大歓迎なんだけどなあ」
誰もいない会議室で…♡みたいな仕事に支障きたすことは全くしてないし、言ってくれたら大っぴらに応援できるんだけどなあ。
正直どっちも目の保養にしてるくらいには美男美女だし、一緒にいるとこまた見たくなってきちゃってるもん。
佐野くんをみにさんの教育係にした部長は確か2次元オタクだから、絶対こういう思考回路だったでしょ。
「目が愛しい人を見る目すぎて我々が気づいてますからね」
「面白いよね。ちゃんと佐野さん!とか呼んでるのに目がもう好きな人!って感じだもん」
「振る舞いってより、“あれ?匂い同じだ〜”みたいな本人たちの無意識のとこからわかりやすいから、もうふたりセットで愛おしい」
ぺちゃくちゃ喋ってるけど、今日はふたりの幸せのために私たちがこうやって作業するからね。
だから佐野くんは大好きな彼女にいっぱい誕生日を祝ってもらっていい1年にしてください。
……いつか、2人が大事な関係だって教えてくれるのを我々は待ってるからね。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「会社に内緒でお付き合いしてるけど、実は皆知ってるさのっちカップル」
ふたりして腫れた目で出社したら周りに喧嘩したか心配されてそう。
でも実は寝る前に一緒に映画を観て泣いただけ。みたいな。
超かわいい妄想が広がるリクエスト、ありがとうございました⸝⋆
リクエスト「雄大くんのバースデー」
計画性のなさを省みて、載っけておきます。すみません、ありがとうございました!
「ん?」
朝の恒例行事、甘えてくる雄大をしょうがないなあとか言いながらネクタイを結んであげる。
おしゃれなんだから自分でやればいいのに、私がやってるのを見てるのがこの世で一番幸せなんだとか。
「誕生日、おめでと」
最後にキュッと結び目を整えたあと、結んだばかりのそれを引っ張って唇にキスをする。
勇気出してギリギリだったから、一瞬で離れて逃げたけど、雄大が追っかけてきた。
「ちょ、今の何ぃ!?」
「何もないよ!また夜ね!」
「ずるすぎ、かわいすぎ、ほんまに……」
私も最後の仕上げにリップを塗ってると、胸を抑えてる雄大が鏡の端に映っていた。
ほんとに愛おしい人である。
「な〜、それでも一緒に行っちゃいけないん?」
「職場の人にはバレないようにって決めたじゃん」
「……せやんなあ。うん、はよ認めてもらえるって確信できるくらい頑張らな」
出会いは職場で、雄大が私の教育係だったこと。
実は、周りの話を聞く限りバリバリ仕事ができるタイプの上司ではないことは察していた。
けど、困ってたら最後まで見捨てずに一緒に解決するまでいてくれるところや、普段は雑なんだろうなって垣間見えるのに私へのメモとかは丁寧に書いてくれるところに惹かれてて。
そんなとき、2人でプチ打ち上げをしていたら彼の方から告白してくれた。
最初は、迷った。
両想いってわかってたけど、私たちの職場には、職場内恋愛禁止のムードが漂っていたから。
女性の先輩社員に聞いた感じでは、付き合ったと思ったら浮気だったせいで仕事ができる人を失ったから、らしかった。
“でも、職場、恋愛しづらいじゃないですか……”
私も好きですって言いたかったのに、不安が先に口をついて出ちゃって。
そんな私を包み込むように、雄大は真剣な顔してた。
“それは俺もわかってるよ。でも、それでも彼女になってほしいって思っちゃうくらいみにさんが好きです”
そんなに言葉にしてもらえたら、嬉しくて仕方なくなって。
職場の人には言わないようにするって決めて、お付き合いがスタートした。
今日みたいにお泊りした日だって、わざと電車をずらして通勤してる。
仕事中は苗字呼びを徹底してるし、なるべくお互いの存在を意識しないようにしてる。
恋人の話を振られたら、大体ほんとのことを言いながらもその彼氏像には嘘を交えてる。
……これは、ちょっとだけ、苦しいけれど。
朝は家であんな感じだけど、一足先に家を出たらひとり。
今日の夜は雄大の誕生日を祝うために良いお店を予約したから、それを楽しみに頑張るのみだけど。
でもどうしても仕事が進まなくなったら、ちょっとだけ雄大を盗み見てやる気もらお。
そう意気込んで会社に向かうと、エレベーターで早速直属の上司と会う。
挨拶して、早々に脳内では今日のノルマを組み立て始めていた。
仕事中は、色々とかなり迅速に進められたと思う。
昼休憩では雄大とLINEを数ターン交わすこともできたし、とても順調に1日が進んだ。
でもそういう日って、何が起こるんだよね。
「うわ、先方から大幅なリクエスト変更来たっ」
そんな声が定時の十数分前に上がる。
今日はむしろオシャレして、用意したプレゼントも持って、ゆとりを持ってお店に行こうと思ってたけど、これじゃ無理だ。
唇をぎゅっと噛んで、社会人ってこういうもん……と言い聞かせながらキーボードを叩こうとしたら、後ろからトントンと肩を叩かれた。
「はい」
「これ3部コピーして来てもらってもいい?それが終わったらみにさんはもう帰って大丈夫だから」
「え?」
「あ、仕事できないからとかじゃなくて!絶対に!!わかんないけどたぶん、今日は大事な日でしょ?時間気にしてそうだもん。だから行きな?」
優しい……でもいいのかな……
悩んで視線を泳がせていると、最後の一押しまでくださった。
「みにさんいつも頑張ってくれてるからね。今日は行きな?この分はいつかみにさんの都合がいい時に返してくれたらいいから」
なんて素敵な人なんだろう。
感謝をいっぱい伝えて、頭を深く下げてから、小走りに職場をあとにして楽しいに決まってるディナーに向かった。
職場の最寄り駅から数駅進んだ先にある、待ち合わせ場所。
近くのお手洗いでメイクを直してから向かうと、本日のハッピーボーイはすぐにこっちを見て嬉しそうに笑った。
「朝ぶりの、俺の彼女のみにや〜ん」
「朝ぶりの、私の彼氏の雄大くんだ〜」
いぇい、とハイタッチを交わしてからふたりで爆笑する。
ああ、やっぱり、楽しさも幸せも安らぎももらえる居場所はここだ。
「雄大、さん」
「ん?」
出来心で少し前の頃の呼び名で呼んでみると、不思議そうに雄大が首を傾げる。
「お誕生日、おめでとう」
ぎゅっと抱きついて耳元でちゃんと伝えれば、も〜ほんま反則……という声とともにしっかりと抱きしめ返してくれた。
Side:
「や〜、いつ教えてくれるんですかね、あのふたり」
今日佐野くん誕生日だなと思ってたら、みにさんはいつも早い仕事がもっと早かったし、定時周辺ではチラチラと腕時計を見てた。
みにさんの髪からはいつもの香りがするけど、エレベーターで近くに立ったときには威嚇するかのように佐野くんの香水が少しチラついた。……絶対朝とかにくっついてたでしょ。
あ、でも今朝ひとりで歩いてるみにさん見かけたから、ダイヤずらして出勤してんのかな。
みにさん、彼氏のこと喋るときもおおかた佐野くんなのに、一部苦しそうな顔して佐野くんぽくないこと言うもんね。偉すぎない?
「ね、あのふたりなら仕事は真面目だしきっと一途同士だし、全然いいんだけどね」
「むしろどっちもパフォーマンスどんどん良くなってません?」
「ほんとほんと。これはいい影響を及ぼすタイプの恋愛だから大歓迎なんだけどなあ」
誰もいない会議室で…♡みたいな仕事に支障きたすことは全くしてないし、言ってくれたら大っぴらに応援できるんだけどなあ。
正直どっちも目の保養にしてるくらいには美男美女だし、一緒にいるとこまた見たくなってきちゃってるもん。
佐野くんをみにさんの教育係にした部長は確か2次元オタクだから、絶対こういう思考回路だったでしょ。
「目が愛しい人を見る目すぎて我々が気づいてますからね」
「面白いよね。ちゃんと佐野さん!とか呼んでるのに目がもう好きな人!って感じだもん」
「振る舞いってより、“あれ?匂い同じだ〜”みたいな本人たちの無意識のとこからわかりやすいから、もうふたりセットで愛おしい」
ぺちゃくちゃ喋ってるけど、今日はふたりの幸せのために私たちがこうやって作業するからね。
だから佐野くんは大好きな彼女にいっぱい誕生日を祝ってもらっていい1年にしてください。
……いつか、2人が大事な関係だって教えてくれるのを我々は待ってるからね。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「会社に内緒でお付き合いしてるけど、実は皆知ってるさのっちカップル」
ふたりして腫れた目で出社したら周りに喧嘩したか心配されてそう。
でも実は寝る前に一緒に映画を観て泣いただけ。みたいな。
超かわいい妄想が広がるリクエスト、ありがとうございました⸝⋆
リクエスト「雄大くんのバースデー」
計画性のなさを省みて、載っけておきます。すみません、ありがとうございました!
