【Shogo.T】
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「みに~」
目を覚ますと、寝っ転がったまま肘から上で頭を支えてる彼氏が、こっちを見てた。
右腕で自分を支え、左手で私の髪を柔らかく撫でる将吾。
その手が心地良くてもう一度目を閉じると、へへへってかわいい笑い声がした。
「眠い?」
「……誰のせい?」
「うーん、おれ?」
「わかってんじゃん」
寝かせてくれなかったのは将吾の体力がありすぎるせい。
目の前でぽやぽやと笑う姿と夜の将吾は、たぶん別人かな。
「ごめん。腰痛くない?」
「それは大丈夫」
「そっか」
安心したように笑って、将吾が起き上がる。
ひとつ伸びをして、こっちを向いた。
「ゆっくりでいいからお出かけしよー」
「はあい」
私も起き上がって、よろよろと歩いて洗面所に向かう。
将吾は顔を洗い終わった後らしく、鏡の前で寝ぐせを眺めてた。
「見てーここ」
「すんごい跳ねてるね」
指さす毛先は、どう寝たらこうなるんだって言いたくなるほど。
それもおかしかったけど、身長的にいつも見えない将吾のつむじをこちらに見せてくれる姿がかわいかった。
私も顔を洗っていると、後ろから将吾の笑い声が聞こえる。
「ん~?」
顔が濡れた状態で聞いてみたら、さらりと髪を一束掬われた。
「俺とお揃いだよ、寝ぐせ」
「え」
正面から見えないけど、まあたぶん本当だろう。
やけに嬉しそうな将吾の顔が、嘘じゃないって物語ってるから。
水分を拭き取って振り向くと、近くで将吾の優しい目と目が合った。
「おはよう、みに」
その目があまりに優しすぎるから、何度目が合っても照れてしまう。
逸らしながらおはよう、と零せば将吾の両手に顔を挟みこまれた。
「つかまえた」
「ん~~」
目を閉じる以外に避け方もないし、顔を見たらもっと照れるし。
「照れてる。かわい」
将吾は容赦なく追い打ちをかけてくるから、本当に悪いと思う。
何時間も一緒にいてこうなるのだって、結局は将吾は悪いんじゃないかって思ってるもん。
「おはよ、将吾」
でも頑張って目を合わせたら、幸せそうに微笑むから。
どれだけ好きにさせたら気が済むの、なんてベタなセリフが頭をよぎる。
そんなアホなこと考えてる間にも、将吾はそっと私のおでこにキスした。
トキメキを与え続ける彼と一緒に出掛けるのは、何回目になってもそわそわする。
もう起きてるかなって思いながら瞼にラメを乗せてたときも、ほんの少し着替えに見慣れてきた今も。
「お、準備できた?」
「うん!ありがとう」
将吾のもとに近づくと、ちらっとこっちを見て手を握られる。
優しいのに、時々ちょっと強引。
出会ってすぐはそんなとこにきゅんとしてたけど、だんだん強引なときの半分は照れてるときって気づいてきた。あと半分はさっきみたいに、私の反応見て楽しんでるとき。
「どこ行くの?」
「ん?教えない」
珍しくどこに行くかを知らされず、ただ繋がれた手に導かれて進む。
行き当たりばったりで楽しむこともあるけど、今日は行く場所は決めてるみたい。
「ええ、どこだろ」
「当ててみて」
「むずっ!どこだろう……」
選択肢が何個もあるクエスチョン。
真剣に考えていると、将吾の手がすりすりと繋がれたままの私の手を撫でた。
「ん?」
「そういうとこ、やっぱ素敵だね」
「んん?」
どういうとこだったんだろう。
全然ピンと来なくて首を傾げると、将吾が鼻の頭をすっと擦ってから口を開いた。
「わかんない!って切り捨てていいのに、考えて当てようとしてる」
「うん」
「そこが、うーん、素敵だなあって思った」
将吾の感性では、そう見えてたんだ。
嬉しくて、将吾の顔を覗き込んだら耳が赤くなってるのに気が付いたけど。
「こっち見んなや~」
音が全く鳴らない弱さでそっと頭を叩かれる。
叩くって言っていいのかわかんない、けど。
「言い出したの将吾!」
「へへっ」
その口角が上がりきらない笑顔に愛着が湧きすぎている私も私、なのかもしれない。
「でもほんとに、みには出会った時からずっと素敵な人だと思ってるよ?」
「いつもだけど、今日すっごい褒めてくれるね」
「そお?まだまだ足りないくらいだけど」
「え」
ほんと、どうしたんだろう。
ちょっと不安になったけど、将吾の目はいつも通り優しいから、きっと大丈夫なのかな。
ただの気まぐれだと信じて、繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
「あ、着いた」
「えー!」
将吾の目線を追うと、立っていたのは初めてデートしたカフェ。
落ち着いてて、でもちょっと遊び心のある雰囲気が将吾にそっくりだなと思ってた。
そのイメージは変わっていないけど、今は一緒にいることに安心感すらあるんだなって気づかされた。
カフェでゆっくり過ごして、散歩して。
ごはんでお腹をいっぱいにしたら、戻ってきた街は夜になっていた。
「あとちょっと、付き合ってくれる?」
「うん。将吾の行きたいとこ行きたい」
手をぶんぶんと振られ、夜道を一緒に歩く。
少し進んだところは高くなっていて、振り返れば多くの光が一帯を照らしていた。
「わあ……」
そのあったかい明るさに言葉を失っていると、将吾がとんとんと肩を叩く。
「ん?」
「上も見て?」
言われたとおりに顔を上げると、ぽつぽつと星が光っているのが見えた。
「星も見えるんだ……」
「いいでしょ。ふふ」
こんなとこあったんだ。
観光地とかって取り上げられてないし、家からそう遠くないし、秘密基地みたい。
「ここ、俺がずっと前に見つけて、誰にも教えてなかった」
「そうなの?え、いいの?」
「うん。ここに来るときは絶対弱ってるときだったから、誰にも言いたくなかったんだけど。もうみににはそんなとこいっぱい見せちゃってるなって気づいたからさ」
そう言ってくれるまでに、いっぱい葛藤があったんだろうな。
私にとっては、嬉しいことだけど。
「みにと一生ずーっと一緒にいたいし、みにの緊急連絡先になりたいし、今までみたいにみにに俺の足りないところをなんでもない顔して補っててほしい」
「うん」
「それ以上に、俺もみににしんどいときが来たらみにのことを支えさせてください」
そこまで言い切って、将吾が小さく息を吸う音が聞こえた。
「結婚しよう、みに」
「……うん!」
思いっきり抱き着いても、全くふらつかずに受け止めてくれて。
腕の力を強めたら、笑いながら将吾も腕の力を強めた。
「一緒に幸せになろうね。今も幸せだけど、これからは家族だから」
全部の言葉が優しくて、大好きで。
この人と歩めること自体が幸せって、心から思った。
__Inspired by “オールドファッション”(back number)
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「shgくんのプロポーズのお話」
ご感想と新たなリクエストをありがとうございました~!
ほっこりエピも送ってくださってすっごい嬉しかったです♡
いつもお疲れ様です。癒しになれたらいいな。お待たせしました!
リクエスト「back numberの曲がモチーフのお話」
ちょうどこのお話を書いているときにいただいて飛び上がりました。わかめも大好きなので、また書こうと思います😉
目を覚ますと、寝っ転がったまま肘から上で頭を支えてる彼氏が、こっちを見てた。
右腕で自分を支え、左手で私の髪を柔らかく撫でる将吾。
その手が心地良くてもう一度目を閉じると、へへへってかわいい笑い声がした。
「眠い?」
「……誰のせい?」
「うーん、おれ?」
「わかってんじゃん」
寝かせてくれなかったのは将吾の体力がありすぎるせい。
目の前でぽやぽやと笑う姿と夜の将吾は、たぶん別人かな。
「ごめん。腰痛くない?」
「それは大丈夫」
「そっか」
安心したように笑って、将吾が起き上がる。
ひとつ伸びをして、こっちを向いた。
「ゆっくりでいいからお出かけしよー」
「はあい」
私も起き上がって、よろよろと歩いて洗面所に向かう。
将吾は顔を洗い終わった後らしく、鏡の前で寝ぐせを眺めてた。
「見てーここ」
「すんごい跳ねてるね」
指さす毛先は、どう寝たらこうなるんだって言いたくなるほど。
それもおかしかったけど、身長的にいつも見えない将吾のつむじをこちらに見せてくれる姿がかわいかった。
私も顔を洗っていると、後ろから将吾の笑い声が聞こえる。
「ん~?」
顔が濡れた状態で聞いてみたら、さらりと髪を一束掬われた。
「俺とお揃いだよ、寝ぐせ」
「え」
正面から見えないけど、まあたぶん本当だろう。
やけに嬉しそうな将吾の顔が、嘘じゃないって物語ってるから。
水分を拭き取って振り向くと、近くで将吾の優しい目と目が合った。
「おはよう、みに」
その目があまりに優しすぎるから、何度目が合っても照れてしまう。
逸らしながらおはよう、と零せば将吾の両手に顔を挟みこまれた。
「つかまえた」
「ん~~」
目を閉じる以外に避け方もないし、顔を見たらもっと照れるし。
「照れてる。かわい」
将吾は容赦なく追い打ちをかけてくるから、本当に悪いと思う。
何時間も一緒にいてこうなるのだって、結局は将吾は悪いんじゃないかって思ってるもん。
「おはよ、将吾」
でも頑張って目を合わせたら、幸せそうに微笑むから。
どれだけ好きにさせたら気が済むの、なんてベタなセリフが頭をよぎる。
そんなアホなこと考えてる間にも、将吾はそっと私のおでこにキスした。
トキメキを与え続ける彼と一緒に出掛けるのは、何回目になってもそわそわする。
もう起きてるかなって思いながら瞼にラメを乗せてたときも、ほんの少し着替えに見慣れてきた今も。
「お、準備できた?」
「うん!ありがとう」
将吾のもとに近づくと、ちらっとこっちを見て手を握られる。
優しいのに、時々ちょっと強引。
出会ってすぐはそんなとこにきゅんとしてたけど、だんだん強引なときの半分は照れてるときって気づいてきた。あと半分はさっきみたいに、私の反応見て楽しんでるとき。
「どこ行くの?」
「ん?教えない」
珍しくどこに行くかを知らされず、ただ繋がれた手に導かれて進む。
行き当たりばったりで楽しむこともあるけど、今日は行く場所は決めてるみたい。
「ええ、どこだろ」
「当ててみて」
「むずっ!どこだろう……」
選択肢が何個もあるクエスチョン。
真剣に考えていると、将吾の手がすりすりと繋がれたままの私の手を撫でた。
「ん?」
「そういうとこ、やっぱ素敵だね」
「んん?」
どういうとこだったんだろう。
全然ピンと来なくて首を傾げると、将吾が鼻の頭をすっと擦ってから口を開いた。
「わかんない!って切り捨てていいのに、考えて当てようとしてる」
「うん」
「そこが、うーん、素敵だなあって思った」
将吾の感性では、そう見えてたんだ。
嬉しくて、将吾の顔を覗き込んだら耳が赤くなってるのに気が付いたけど。
「こっち見んなや~」
音が全く鳴らない弱さでそっと頭を叩かれる。
叩くって言っていいのかわかんない、けど。
「言い出したの将吾!」
「へへっ」
その口角が上がりきらない笑顔に愛着が湧きすぎている私も私、なのかもしれない。
「でもほんとに、みには出会った時からずっと素敵な人だと思ってるよ?」
「いつもだけど、今日すっごい褒めてくれるね」
「そお?まだまだ足りないくらいだけど」
「え」
ほんと、どうしたんだろう。
ちょっと不安になったけど、将吾の目はいつも通り優しいから、きっと大丈夫なのかな。
ただの気まぐれだと信じて、繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
「あ、着いた」
「えー!」
将吾の目線を追うと、立っていたのは初めてデートしたカフェ。
落ち着いてて、でもちょっと遊び心のある雰囲気が将吾にそっくりだなと思ってた。
そのイメージは変わっていないけど、今は一緒にいることに安心感すらあるんだなって気づかされた。
カフェでゆっくり過ごして、散歩して。
ごはんでお腹をいっぱいにしたら、戻ってきた街は夜になっていた。
「あとちょっと、付き合ってくれる?」
「うん。将吾の行きたいとこ行きたい」
手をぶんぶんと振られ、夜道を一緒に歩く。
少し進んだところは高くなっていて、振り返れば多くの光が一帯を照らしていた。
「わあ……」
そのあったかい明るさに言葉を失っていると、将吾がとんとんと肩を叩く。
「ん?」
「上も見て?」
言われたとおりに顔を上げると、ぽつぽつと星が光っているのが見えた。
「星も見えるんだ……」
「いいでしょ。ふふ」
こんなとこあったんだ。
観光地とかって取り上げられてないし、家からそう遠くないし、秘密基地みたい。
「ここ、俺がずっと前に見つけて、誰にも教えてなかった」
「そうなの?え、いいの?」
「うん。ここに来るときは絶対弱ってるときだったから、誰にも言いたくなかったんだけど。もうみににはそんなとこいっぱい見せちゃってるなって気づいたからさ」
そう言ってくれるまでに、いっぱい葛藤があったんだろうな。
私にとっては、嬉しいことだけど。
「みにと一生ずーっと一緒にいたいし、みにの緊急連絡先になりたいし、今までみたいにみにに俺の足りないところをなんでもない顔して補っててほしい」
「うん」
「それ以上に、俺もみににしんどいときが来たらみにのことを支えさせてください」
そこまで言い切って、将吾が小さく息を吸う音が聞こえた。
「結婚しよう、みに」
「……うん!」
思いっきり抱き着いても、全くふらつかずに受け止めてくれて。
腕の力を強めたら、笑いながら将吾も腕の力を強めた。
「一緒に幸せになろうね。今も幸せだけど、これからは家族だから」
全部の言葉が優しくて、大好きで。
この人と歩めること自体が幸せって、心から思った。
__Inspired by “オールドファッション”(back number)
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「shgくんのプロポーズのお話」
ご感想と新たなリクエストをありがとうございました~!
ほっこりエピも送ってくださってすっごい嬉しかったです♡
いつもお疲れ様です。癒しになれたらいいな。お待たせしました!
リクエスト「back numberの曲がモチーフのお話」
ちょうどこのお話を書いているときにいただいて飛び上がりました。わかめも大好きなので、また書こうと思います😉
