【Fengfan.X】
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今日は、ひとりで買い物に行く日。
友達と遊びに行くってふぇんが楽しみにしてたから、私も楽しもうかな、と思って。
同棲中の恋人が電話してる声をBGMにメイクをしていると、電話を切った彼が近づいてきた。
「ね、今日ついていってもいい?」
「予定なくなったの?」
私の背中に頭をコツンとつけて、事情を教えてくれた。
「うん。将吾が今日バイト代わることになって」
「あ〜」
「いつもしっかりしてる女の子から電話来たと思ったら、その子の彼氏くんからアワアワしながら体調悪くてって説明されたみたい」
「微笑ましいやつ。そりゃ断れないね」
「ね。彼氏くんの気持ちわかる。なぜなら〜みに体調悪かったら同じことするから!」
「……ありがと」
鏡越しに目が合って、その目があまりにも優しかったからすぐ逸らしてしまった。
しかも、いつの間にか身体がふぇんの腕の中に収まってるんですが。
「ふふふ、一緒に行きたい。いい?」
私が照れてるのを確信したように笑われ、顔を覗き込みながらまた聞かれ。
「いいけど全然面白くないよ?」
「なに買うの?」
「ん〜リップとか」
「え、行きたい。ほんとに俺がいるからって内容変えなくていいから、ついていくだけならいい?」
「ふぇんがつまんなくないならいいよ」
「やった。急いで支度するね」
珍しく音を立てて移動しにいく背中を見送って、笑みがこぼれちゃった。
どんだけ一緒にいたいの。
そう思ってくれることが、嬉しくて。
「お待たせ〜」
少しボサボサだった髪はサラサラになってて、部屋着はほんの少しフォーマルになってて。
さっきまであんな猫ちゃんかなんかみたいにスリスリしててかわいかったのに。
「え、かっこいい」
なんの意識もなくただ感想が口から滑り落ちてしまった。
「え?へへ」
そしてそれはしっかりと届いたらしく、今度はふぇんが目を逸らした。
「行、行こっか。うん。行こう」
自分から言っておいて恥ずかしくなり、無かったことにしようと振る舞ってみる。
スタスタ歩くと、ふぇんもいそいそとしっかりついてきた。
靴に履き替えて、戸締まりをして。
歩き出すと、迷いなく片手が拐われた。
「やった、デート」
ひとりならひとりで楽しもうって思ってたのに、そうやって笑うから、やっぱりふたりがいいなって思っちゃうんだよ。
「……ついてくだけって言ったじゃん」
少しムキになってそう言えば、ごめんねと可愛く謝られた。
「みにと一緒にいられるならいたくなっちゃう」
「……完敗です」
どんだけ優しくて愛に溢れた人なんだろう。
自分が1番わかってるはずで、自分が1番驚かされてる。
「かんぱい?」
私の不思議なコメントに首を傾げてるところも、ひとつひとつ発言を気にしてくれてるから、だよね。
「ふぇんふぇんには勝てないなって意味だよ」
「そう?俺もみにには勝てないよ」
真剣に言うから、ほんとに敵わない。
そうこうしてるうちにデパートに着いて、化粧品売り場に行くと、やはり女性が多数を占めていた。
「ね、ほんとにつまんなくない?」
「あ、みに似合いそう」
質問には答えずに、むしろ先に行くからついてくしかない。
きっと、答えないのは、彼の優しさ。
「どれ?」
「ん〜とね」
連れてきてくれたのは、フロアで1番端にあるお店だった。
10色ぐらい並べられた棚の前で、目の前でまた悩み始めた彼氏の顔を伺う。
「こっちの色かなと思ったんだけど、近づいてみるとこっちもいいなって」
ふぇんは目をつけていたらしい2本をスッと手にとり、私の顔を凝視し始めた。
そして、2本をかざして見比べてる。
「こっちだと上品な感じで、こっちだと自然な感じかなあ」
「わ、すごい。それ使ってたやつ!」
観察眼、すごすぎるでしょ。
びっくりしてると、ふぇんはハッとしたようにリップを棚に戻し始めちゃった。
「ごめん……みにの買い物についてくだけって言ったのに出しゃばっちゃって」
「え?全然。むしろ考えてくれて嬉しいよ」
「気遣ってない?」
目を細めて疑うように見てくるけど、そんなの。
「まさか。こっちこそつまんなくないか心配なのに」
「楽しいよ。みにのことだもん。幸せなくらい」
「一緒に考えるのお願いしてもいいの?」
そう聞くと、優しい顔して大きく頷いてくれた。
「別のお店も行こっか」
「うん」
いろんなお店をゆっくり見比べられるように、端から見てくれたのかな。
そんな優しさも感じて、手を握る力をぎゅっと強めた。
「わ、ここもみに似合いそう」
「ふぇんにはそう見えてる?」
「うん」
可愛すぎるかなって思っていたお店の前では力強く肯定しながら、また真剣に色を選んでくれて。
「皮膚に優しい!それも大事だね」
「あんまり考えたことなかったかも。リップに」
「みにが使うならみにに優しいものがいいな」
なんて、見た目だけじゃなくて品質とかも見て考えてくれた。
「決めた?」
「うー……ふぇんがおすすめするもの全部好きだったし、難しい」
「全部似合いそうだもん、みに」
結局、ひとつひとつのお店を見て回ってくれて、気になるものはふぇんがテスターを手にとって私の顔を見て考えてくれて。
その都度「綺麗」とか「可愛い」とか、小声で言ってくれて。
売り場を一周し終えた今、何を買おうかめちゃくちゃ悩む羽目になってしまった。
「でも、あれにしようかな」
「お、決めたの」
その中でなんとか1つ決めて、お店に向かう。
品番をBAさんに告げると、微笑ましそうに私たちを見てからすぐに準備してくれた。
「こちらでよろしかったですか?とてもお似合いですね」
その言葉が指してるのは、リップと私なのか、ふぇんと私なのか。
それが気になったけど、出されたリップはやっぱり私が好きなものであり、ふぇんにも似合うって言ってもらえたからもっと好きになったもの。
満足して頷き、お支払いに移動する。
出そうとしたら、横から止められてカードが出てきた。
「え!?いいよ自分のだし」
「俺がついてきたから。お礼のプレゼント」
「えっ、あっ、ええ?」
スッと出されたから、またなんだか嬉しそうに私たちを見たBAさんは手早く進める。
その手前、自分が出すよとは言いづらくて、ここは甘えようと決めた。
「ええ、ありがとう。嬉しい」
「んーん。俺も一緒に決めさせてくれて嬉しかったよ」
この後にご飯に誘ってごちそうしよう、と決意を固めていると、ふぇんは私の耳元に口を寄せて小声で喋った。
「でも、いっぱいみにの唇見てたからちゅーしたくなっちゃった」
「なっ……!?」
びっくりして耳を押さえると、満足げに笑ってふぇんが元の体勢に戻る。
その間にBAさんは戻ってきて、ニコニコと梱包された商品を受け取った。
「折角気に入ってくれてるみたいだから、リップ塗ってるときにはしないよ?」
商品を大事に抱える私を見て、補足でもドキドキさせてくる彼氏。
塗るのは家出る直前にすることにしようかな、なんて。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「似合う口紅を選ぶ恋人のフェンファン」
どのお店にいるのが想像つくか考えてみたんですけど、どこでも画になるな〜〜可愛い(;_;)
素敵なリクエスト、ありがとうございました⸝⋆
(cover見てから彼のお話が書きたすぎて順番前後しました……まだ叶えられてないものも書きます絶対……すみません……)
友達と遊びに行くってふぇんが楽しみにしてたから、私も楽しもうかな、と思って。
同棲中の恋人が電話してる声をBGMにメイクをしていると、電話を切った彼が近づいてきた。
「ね、今日ついていってもいい?」
「予定なくなったの?」
私の背中に頭をコツンとつけて、事情を教えてくれた。
「うん。将吾が今日バイト代わることになって」
「あ〜」
「いつもしっかりしてる女の子から電話来たと思ったら、その子の彼氏くんからアワアワしながら体調悪くてって説明されたみたい」
「微笑ましいやつ。そりゃ断れないね」
「ね。彼氏くんの気持ちわかる。なぜなら〜みに体調悪かったら同じことするから!」
「……ありがと」
鏡越しに目が合って、その目があまりにも優しかったからすぐ逸らしてしまった。
しかも、いつの間にか身体がふぇんの腕の中に収まってるんですが。
「ふふふ、一緒に行きたい。いい?」
私が照れてるのを確信したように笑われ、顔を覗き込みながらまた聞かれ。
「いいけど全然面白くないよ?」
「なに買うの?」
「ん〜リップとか」
「え、行きたい。ほんとに俺がいるからって内容変えなくていいから、ついていくだけならいい?」
「ふぇんがつまんなくないならいいよ」
「やった。急いで支度するね」
珍しく音を立てて移動しにいく背中を見送って、笑みがこぼれちゃった。
どんだけ一緒にいたいの。
そう思ってくれることが、嬉しくて。
「お待たせ〜」
少しボサボサだった髪はサラサラになってて、部屋着はほんの少しフォーマルになってて。
さっきまであんな猫ちゃんかなんかみたいにスリスリしててかわいかったのに。
「え、かっこいい」
なんの意識もなくただ感想が口から滑り落ちてしまった。
「え?へへ」
そしてそれはしっかりと届いたらしく、今度はふぇんが目を逸らした。
「行、行こっか。うん。行こう」
自分から言っておいて恥ずかしくなり、無かったことにしようと振る舞ってみる。
スタスタ歩くと、ふぇんもいそいそとしっかりついてきた。
靴に履き替えて、戸締まりをして。
歩き出すと、迷いなく片手が拐われた。
「やった、デート」
ひとりならひとりで楽しもうって思ってたのに、そうやって笑うから、やっぱりふたりがいいなって思っちゃうんだよ。
「……ついてくだけって言ったじゃん」
少しムキになってそう言えば、ごめんねと可愛く謝られた。
「みにと一緒にいられるならいたくなっちゃう」
「……完敗です」
どんだけ優しくて愛に溢れた人なんだろう。
自分が1番わかってるはずで、自分が1番驚かされてる。
「かんぱい?」
私の不思議なコメントに首を傾げてるところも、ひとつひとつ発言を気にしてくれてるから、だよね。
「ふぇんふぇんには勝てないなって意味だよ」
「そう?俺もみにには勝てないよ」
真剣に言うから、ほんとに敵わない。
そうこうしてるうちにデパートに着いて、化粧品売り場に行くと、やはり女性が多数を占めていた。
「ね、ほんとにつまんなくない?」
「あ、みに似合いそう」
質問には答えずに、むしろ先に行くからついてくしかない。
きっと、答えないのは、彼の優しさ。
「どれ?」
「ん〜とね」
連れてきてくれたのは、フロアで1番端にあるお店だった。
10色ぐらい並べられた棚の前で、目の前でまた悩み始めた彼氏の顔を伺う。
「こっちの色かなと思ったんだけど、近づいてみるとこっちもいいなって」
ふぇんは目をつけていたらしい2本をスッと手にとり、私の顔を凝視し始めた。
そして、2本をかざして見比べてる。
「こっちだと上品な感じで、こっちだと自然な感じかなあ」
「わ、すごい。それ使ってたやつ!」
観察眼、すごすぎるでしょ。
びっくりしてると、ふぇんはハッとしたようにリップを棚に戻し始めちゃった。
「ごめん……みにの買い物についてくだけって言ったのに出しゃばっちゃって」
「え?全然。むしろ考えてくれて嬉しいよ」
「気遣ってない?」
目を細めて疑うように見てくるけど、そんなの。
「まさか。こっちこそつまんなくないか心配なのに」
「楽しいよ。みにのことだもん。幸せなくらい」
「一緒に考えるのお願いしてもいいの?」
そう聞くと、優しい顔して大きく頷いてくれた。
「別のお店も行こっか」
「うん」
いろんなお店をゆっくり見比べられるように、端から見てくれたのかな。
そんな優しさも感じて、手を握る力をぎゅっと強めた。
「わ、ここもみに似合いそう」
「ふぇんにはそう見えてる?」
「うん」
可愛すぎるかなって思っていたお店の前では力強く肯定しながら、また真剣に色を選んでくれて。
「皮膚に優しい!それも大事だね」
「あんまり考えたことなかったかも。リップに」
「みにが使うならみにに優しいものがいいな」
なんて、見た目だけじゃなくて品質とかも見て考えてくれた。
「決めた?」
「うー……ふぇんがおすすめするもの全部好きだったし、難しい」
「全部似合いそうだもん、みに」
結局、ひとつひとつのお店を見て回ってくれて、気になるものはふぇんがテスターを手にとって私の顔を見て考えてくれて。
その都度「綺麗」とか「可愛い」とか、小声で言ってくれて。
売り場を一周し終えた今、何を買おうかめちゃくちゃ悩む羽目になってしまった。
「でも、あれにしようかな」
「お、決めたの」
その中でなんとか1つ決めて、お店に向かう。
品番をBAさんに告げると、微笑ましそうに私たちを見てからすぐに準備してくれた。
「こちらでよろしかったですか?とてもお似合いですね」
その言葉が指してるのは、リップと私なのか、ふぇんと私なのか。
それが気になったけど、出されたリップはやっぱり私が好きなものであり、ふぇんにも似合うって言ってもらえたからもっと好きになったもの。
満足して頷き、お支払いに移動する。
出そうとしたら、横から止められてカードが出てきた。
「え!?いいよ自分のだし」
「俺がついてきたから。お礼のプレゼント」
「えっ、あっ、ええ?」
スッと出されたから、またなんだか嬉しそうに私たちを見たBAさんは手早く進める。
その手前、自分が出すよとは言いづらくて、ここは甘えようと決めた。
「ええ、ありがとう。嬉しい」
「んーん。俺も一緒に決めさせてくれて嬉しかったよ」
この後にご飯に誘ってごちそうしよう、と決意を固めていると、ふぇんは私の耳元に口を寄せて小声で喋った。
「でも、いっぱいみにの唇見てたからちゅーしたくなっちゃった」
「なっ……!?」
びっくりして耳を押さえると、満足げに笑ってふぇんが元の体勢に戻る。
その間にBAさんは戻ってきて、ニコニコと梱包された商品を受け取った。
「折角気に入ってくれてるみたいだから、リップ塗ってるときにはしないよ?」
商品を大事に抱える私を見て、補足でもドキドキさせてくる彼氏。
塗るのは家出る直前にすることにしようかな、なんて。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「似合う口紅を選ぶ恋人のフェンファン」
どのお店にいるのが想像つくか考えてみたんですけど、どこでも画になるな〜〜可愛い(;_;)
素敵なリクエスト、ありがとうございました⸝⋆
(cover見てから彼のお話が書きたすぎて順番前後しました……まだ叶えられてないものも書きます絶対……すみません……)
