【Takumi.O】
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「ちょ、起きて!みに!」
ゆさゆさ、隣で寝ているはずの匠海に起こされる。
あれ?いつの間にか手繋がれてる。
「……んぇ?」
「みに、なんか熱ない!?」
「ええ〜?」
言われてみれば、だるいかも。
ぼけーっとしていると、匠海の顔が近づいてきて。
目を閉じると、コツンとおでこに匠海のおでこが当たった。
「絶対熱やこれ。ちょっと待ってな」
「うん」
素直に頷くと、パジャマのまま匠海が走っていく。
上半身だけ起き上がってその背中をぼんやりと見つめていると、大きな箱を抱えた匠海が戻ってきた。
「体温計……あった!ほい!」
「ありがと」
少しはだけさせて、受け取ったそれを脇に差し込む。
匠海が勢いよく目を逸らしたのが見えて面白いな〜と思っていると、ピピと音が鳴った。
「いくつ?」
「さんじゅうはち」
「それ立派な熱やん!」
また箱をゴソゴソと漁って、小箱を取り出した匠海。
「はい、はよ寝て?」
「うん」
言われた通りにまた体を横たえれば、匠海の手がそっと私の前髪を払う。
「冷たいの貼るで」
ペロンと透明のフィルムを剥がした匠海の手が、また近づいてくる。
「……ひゃあ」
「言ったやんか〜あ、ズレた」
「ねえ〜」
優しい顔して貼ってくれたのに、瞼にかかってて目を開けづらい。
すまん!と言いながら、今度は両手で位置を直してくれた。
「あ、なんか水取ってくるわ。いっぱい水分摂らんと」
「うん」
またいなくなっちゃうのかあ。
「……行かんほうがいい?」
「え?」
匠海が眉を下げて、私の手を握る。
そこで、初めて匠海のパジャマの裾を掴んでいたことに気づいた。
「ほんの一瞬やから!ごめんな!!すぐ帰ってくるからな!!!」
少しだけ手をぎゅっとしたあと、ドタドタと謝りながら走っていく匠海。
全然謝ることないのに。
「ん!いっぱい飲んでな!」
言ったとおりにすぐに帰ってきた匠海に、冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターのペットボトルを差し出される。
受け取って起き上がろうとするけど、力がうまく入らない。
「あ、ごめん。そりゃ大変よな」
見かねた匠海が、すぐに抱きしめるように背中に腕を回してくれる。
よいしょ!の掛け声で、腕に力を入れて起き上がらせてくれた。
「開けるわ!ごめんごめん」
ペットボトルのキャップも開けてくれて、お世話になりっぱなし。
水を飲むと、なぜか辛そうな顔の匠海がこっちを見ていた。
「……どんな顔?」
「代わりたい。みにが辛そうやから」
「ふふ、移ったら匠海が辛いじゃん」
「そんなんええねん」
全然良くないけど。
そう思って首を横に振ると、少しだけ頭がクラクラした。
「あーほら!寝とき寝とき」
ほらほら、と匠海に寝るよう促される。
ベッドに逆戻りすると、いっぱい寝ーやと声をかけられた。
「匠海、いなくならない?」
「色々買いに行かな」
「そっかあ」
確かに、お粥とかないかも。
また、行っちゃうのか。
「あ〜もうそんな顔せんといて……何欲しい?食欲は?」
「うーん、たくみ」
「なに?」
「だから〜たくみ!」
「なに?」
全然伝わってなくて、また匠海のパジャマの裾を持ってみる。
「……おれ?」
「行かないでほしい、かも」
「え!?」
匠海の手がジタバタ、せわしなく動く。
もはや自分が今何言ったとか考えられないけど、なんかすっごい匠海が焦ってるのだけわかる。
「どしたらええ?」
「わかんない」
「わからんのかい」
よくわかんないけど、喋ってたらだんだん瞼が重くなってきた。
「ふは、眠そうやん。寝たら治るでー!」
匠海の手が、そっと髪に触れる。
さらさら、流れるような手つきが心地良くて。
「おやすみ」
匠海の優しい声が届いた頃には、ほとんど寝ていた。
なんか柔らかい感触がしたような……?とは思いつつ、睡魔には抗えなかった。
目が覚めて横を見たら、パジャマから服を着替えた匠海がベッドに頬杖をついてこっちを見てた。
「起きた?」
「……いま、なんじ」
「お昼すぎ。冷えピタ変えようか迷ってんけど、起こしたら悪いし迷ってた」
確かに、頬杖をついていない方の手には新しい冷えピタが握られていた。
こんな握りしめてる人初めて見たな。
「はい、変えるで〜」
今度は慎重に、ということか。
すごい真剣な顔した匠海がそーっと貼っていく。
「貼れた!」
さっきより少し時間をかけた甲斐あってか、今度はおでこにぴったりと貼られていた。
「……隅っこ折れてるけど」
「え!?ほんまやん」
詰め甘かったけどね。
指でささっと直した匠海が、ぽんとまた頭を触る。
「汗かいてるからあんま触んないほうがいいんじゃない?」
「そんなん気にせんて。みに熱のとき頭触ると気持ちよさそうな顔するんやもん、撫でたくなる」
とびきり甘い瞳でよしよしと優しく撫でるから、なんか溶けそうだった。
「お腹空いてる?ゼリーもプリンもアイスもお粥も買ってきたで」
「んん……お粥で」
「お!偉いなあ。あっためてくる」
上半身を起こして少し待っていると、お皿を持った匠海が帰ってきた。
「あー!寝ときやあ」
「いや大丈夫っていうか、ネギすご!?」
「風邪にいいって言うやん。やから買ってきてさっき切っといた」
ネギを足してくれたらしい。
大きさが不揃いだし、そもそもお粥に対する割合がおかしいからそれはわかるけど。
私がゼリーとか言ったらこのネギたちはどうなったんだろうという問いは飲み込む。
お皿を受け取ろうとすると避けられた。
「動かんでええよ。口開けて」
「いや、食べられる」
「はい、あーん!」
意地でも食べさせてくれるらしい。なにそれ。
ふーふーと念入りに息を吹きかけてから差し出されたそれは、案の定ネギの味だった。
たぶんなんだけど、割とぬるいからふーふーしてくれなくても食べられるんだよなあ。
でも、一生懸命息を吹きかけてくれてるのがかわいくて、言わないことにした。
「もういいや、ありがとう」
「よう食べたやん!じゃあ薬やな。飲める?」
風邪薬を取り出して、甲斐甲斐しく1錠1錠手のひらに取り出してくれる。
「はい、がんばれ!!」
正直応援されるような年齢じゃないけど、ガッツポーズして応援してくれた。
「飲めた?すごいやん」
「どうも……」
なんか体軽くなってきた。
そう伝えると、満面の笑みを浮かべた匠海。
「えらいなあ、みに。頑張って治そうとしてるんやもん」
ブランケットの両端を持った匠海に抱きしめられて、ブランケットと匠海にうずまる。
「はよ良くなってな〜がんばれ〜〜」
応援すれば治ると思ってるのか?というくらい、今日ずっと応援してくれてる匠海。
頼りないところもあるけど、それが嬉しいからそんなことはどうでもよくて。
「ありがとう、匠海のおかげでよくなってるよ」
「ええ?俺なんもしてへんやん」
はい、おやすみ!と抱きしめたまま匠海が横たわるから私も引っ張られてベッドに戻る。
「大好きやで、みに」
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「風邪を引いた彼女への看病(不器用ながらも頑張ってお世話する匠海くん)」
移行の都合もあってすっごい(3ヶ月以上)お待たせしてしまった。ごめんなさい🙇♀️
でも本当に!リクエスト嬉しかったです!!ありがとうございました⸝⋆
みんな体調気をつけてね。
ゆさゆさ、隣で寝ているはずの匠海に起こされる。
あれ?いつの間にか手繋がれてる。
「……んぇ?」
「みに、なんか熱ない!?」
「ええ〜?」
言われてみれば、だるいかも。
ぼけーっとしていると、匠海の顔が近づいてきて。
目を閉じると、コツンとおでこに匠海のおでこが当たった。
「絶対熱やこれ。ちょっと待ってな」
「うん」
素直に頷くと、パジャマのまま匠海が走っていく。
上半身だけ起き上がってその背中をぼんやりと見つめていると、大きな箱を抱えた匠海が戻ってきた。
「体温計……あった!ほい!」
「ありがと」
少しはだけさせて、受け取ったそれを脇に差し込む。
匠海が勢いよく目を逸らしたのが見えて面白いな〜と思っていると、ピピと音が鳴った。
「いくつ?」
「さんじゅうはち」
「それ立派な熱やん!」
また箱をゴソゴソと漁って、小箱を取り出した匠海。
「はい、はよ寝て?」
「うん」
言われた通りにまた体を横たえれば、匠海の手がそっと私の前髪を払う。
「冷たいの貼るで」
ペロンと透明のフィルムを剥がした匠海の手が、また近づいてくる。
「……ひゃあ」
「言ったやんか〜あ、ズレた」
「ねえ〜」
優しい顔して貼ってくれたのに、瞼にかかってて目を開けづらい。
すまん!と言いながら、今度は両手で位置を直してくれた。
「あ、なんか水取ってくるわ。いっぱい水分摂らんと」
「うん」
またいなくなっちゃうのかあ。
「……行かんほうがいい?」
「え?」
匠海が眉を下げて、私の手を握る。
そこで、初めて匠海のパジャマの裾を掴んでいたことに気づいた。
「ほんの一瞬やから!ごめんな!!すぐ帰ってくるからな!!!」
少しだけ手をぎゅっとしたあと、ドタドタと謝りながら走っていく匠海。
全然謝ることないのに。
「ん!いっぱい飲んでな!」
言ったとおりにすぐに帰ってきた匠海に、冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターのペットボトルを差し出される。
受け取って起き上がろうとするけど、力がうまく入らない。
「あ、ごめん。そりゃ大変よな」
見かねた匠海が、すぐに抱きしめるように背中に腕を回してくれる。
よいしょ!の掛け声で、腕に力を入れて起き上がらせてくれた。
「開けるわ!ごめんごめん」
ペットボトルのキャップも開けてくれて、お世話になりっぱなし。
水を飲むと、なぜか辛そうな顔の匠海がこっちを見ていた。
「……どんな顔?」
「代わりたい。みにが辛そうやから」
「ふふ、移ったら匠海が辛いじゃん」
「そんなんええねん」
全然良くないけど。
そう思って首を横に振ると、少しだけ頭がクラクラした。
「あーほら!寝とき寝とき」
ほらほら、と匠海に寝るよう促される。
ベッドに逆戻りすると、いっぱい寝ーやと声をかけられた。
「匠海、いなくならない?」
「色々買いに行かな」
「そっかあ」
確かに、お粥とかないかも。
また、行っちゃうのか。
「あ〜もうそんな顔せんといて……何欲しい?食欲は?」
「うーん、たくみ」
「なに?」
「だから〜たくみ!」
「なに?」
全然伝わってなくて、また匠海のパジャマの裾を持ってみる。
「……おれ?」
「行かないでほしい、かも」
「え!?」
匠海の手がジタバタ、せわしなく動く。
もはや自分が今何言ったとか考えられないけど、なんかすっごい匠海が焦ってるのだけわかる。
「どしたらええ?」
「わかんない」
「わからんのかい」
よくわかんないけど、喋ってたらだんだん瞼が重くなってきた。
「ふは、眠そうやん。寝たら治るでー!」
匠海の手が、そっと髪に触れる。
さらさら、流れるような手つきが心地良くて。
「おやすみ」
匠海の優しい声が届いた頃には、ほとんど寝ていた。
なんか柔らかい感触がしたような……?とは思いつつ、睡魔には抗えなかった。
目が覚めて横を見たら、パジャマから服を着替えた匠海がベッドに頬杖をついてこっちを見てた。
「起きた?」
「……いま、なんじ」
「お昼すぎ。冷えピタ変えようか迷ってんけど、起こしたら悪いし迷ってた」
確かに、頬杖をついていない方の手には新しい冷えピタが握られていた。
こんな握りしめてる人初めて見たな。
「はい、変えるで〜」
今度は慎重に、ということか。
すごい真剣な顔した匠海がそーっと貼っていく。
「貼れた!」
さっきより少し時間をかけた甲斐あってか、今度はおでこにぴったりと貼られていた。
「……隅っこ折れてるけど」
「え!?ほんまやん」
詰め甘かったけどね。
指でささっと直した匠海が、ぽんとまた頭を触る。
「汗かいてるからあんま触んないほうがいいんじゃない?」
「そんなん気にせんて。みに熱のとき頭触ると気持ちよさそうな顔するんやもん、撫でたくなる」
とびきり甘い瞳でよしよしと優しく撫でるから、なんか溶けそうだった。
「お腹空いてる?ゼリーもプリンもアイスもお粥も買ってきたで」
「んん……お粥で」
「お!偉いなあ。あっためてくる」
上半身を起こして少し待っていると、お皿を持った匠海が帰ってきた。
「あー!寝ときやあ」
「いや大丈夫っていうか、ネギすご!?」
「風邪にいいって言うやん。やから買ってきてさっき切っといた」
ネギを足してくれたらしい。
大きさが不揃いだし、そもそもお粥に対する割合がおかしいからそれはわかるけど。
私がゼリーとか言ったらこのネギたちはどうなったんだろうという問いは飲み込む。
お皿を受け取ろうとすると避けられた。
「動かんでええよ。口開けて」
「いや、食べられる」
「はい、あーん!」
意地でも食べさせてくれるらしい。なにそれ。
ふーふーと念入りに息を吹きかけてから差し出されたそれは、案の定ネギの味だった。
たぶんなんだけど、割とぬるいからふーふーしてくれなくても食べられるんだよなあ。
でも、一生懸命息を吹きかけてくれてるのがかわいくて、言わないことにした。
「もういいや、ありがとう」
「よう食べたやん!じゃあ薬やな。飲める?」
風邪薬を取り出して、甲斐甲斐しく1錠1錠手のひらに取り出してくれる。
「はい、がんばれ!!」
正直応援されるような年齢じゃないけど、ガッツポーズして応援してくれた。
「飲めた?すごいやん」
「どうも……」
なんか体軽くなってきた。
そう伝えると、満面の笑みを浮かべた匠海。
「えらいなあ、みに。頑張って治そうとしてるんやもん」
ブランケットの両端を持った匠海に抱きしめられて、ブランケットと匠海にうずまる。
「はよ良くなってな〜がんばれ〜〜」
応援すれば治ると思ってるのか?というくらい、今日ずっと応援してくれてる匠海。
頼りないところもあるけど、それが嬉しいからそんなことはどうでもよくて。
「ありがとう、匠海のおかげでよくなってるよ」
「ええ?俺なんもしてへんやん」
はい、おやすみ!と抱きしめたまま匠海が横たわるから私も引っ張られてベッドに戻る。
「大好きやで、みに」
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「風邪を引いた彼女への看病(不器用ながらも頑張ってお世話する匠海くん)」
移行の都合もあってすっごい(3ヶ月以上)お待たせしてしまった。ごめんなさい🙇♀️
でも本当に!リクエスト嬉しかったです!!ありがとうございました⸝⋆
みんな体調気をつけてね。
