【Hiromu.T】
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今日、私の彼氏の様子がおかしい気がする。
決して関係値が崩れそうとかそういう不穏なのではないけど。
まず、大夢くんが見えた瞬間、びっくりしてしまった。
「あれ?髪切った?」
「みにちゃん。気づく?」
「そりゃ気づくよ!」
用語とかはわかんないけど、とにかくさっぱりした印象。
夏近いからかな?
「どう?」
「似合ってる!大夢くんは何しても似合うね」
それよりも、どう見ても気づくくらい切ったのに少しとぼけてみせるところとか、不安そうに反応を伺ってるところとか。
仕草が可愛くて、キュンとした。
「……ふうん」
あれ?反応間違えたかな。
可愛いって言うと嫌な顔されるから、それすらも可愛いのは間違いないんだけど、言わないようにしたのにな。
「じゃあ行こ」
切り替えるようにして歩き始める大夢くん。
「うん」
着いていくと、うーん、なんかいつもと歩き方が違うような。
小さな違和感を抱えながら他愛もない話をしていると、いつもより大夢くんのペースがゆったりな気がしてきた。
あ。わかったかも。
「歩幅広くなった?」
「え!?」
少し待ってくれているような気がする。
急にそうなることあるかはわからないけど、大夢くんは驚いていたから当たってるのかも。
「変?」
「いや、変というよりは……」
「よりは?」
横から顔を覗き込まれて、言葉を促すような相槌が打たれる。
綺麗な顔が近くにあって驚くけど、思ったままに言った。
「健康に良さそうだなって」
素直に言ったせいか、大夢くんの肩がガクッと下がった気がする。
「……行こ」
「ん?うん」
たぶん、また期待外れなことを言ってしまったみたい。
正解はなんだったのか、考えながら着いていくといつよよりちょっと良さげなお店についた。
「たまにはいいでしょ?」
頬杖をついて微笑む彼は、とっても素敵だった。
「ありがとう。大夢くん、」
彼の目をじっと見つめると、少しだけ揺れた瞳が私を見つめ返す。
「ん?」
「優しいね。めっちゃ嬉しい」
「……喜んでくれてよかった」
やっぱり、ほんの少し間があるような気がする。
想定外の答えが返ってきた、みたいな。
でも思い違いだったら申し訳ないし、聞くに聞けない。
料理が来るまで頬杖をついてニコニコしてる大夢くんを見てたら、なんでも良い気がしてしまった。
「みに」
「うん。…え!?」
普通に返事しちゃったけど、今、呼び捨てされたよね?
「ずっと変えようと思ってたんだよね」
「確かに」
くんやちゃん付けは甘酸っぱい空気感があって、呼び捨ては熟練夫婦感がある。
そう言ったのは、誰だっけ。
ずっとそうだと思ってたけど、このチャーミングすぎる彼氏はそうでもないみたい。
頬杖をついてない方の耳が赤くなってるから。
「じゃあ私も大夢って呼ぼ」
「え!?」
何故かすごく驚いてる大夢くん改め大夢。
そんなにおかしいことじゃない気がするんだけどな。
「だめだった……?」
「いや!そういうんじゃないから大丈夫」
「え、や、ほんとに嫌だったらやめるよ?」
「嫌とかではない!」
無理してるわけじゃないと思うけど、なんでそんなに驚いたんだろ。
聞こうと思って口を開いたけど、そのときに料理が運ばれてきた。
うまそ〜って笑ってる大夢を前にしたら、結局何も言い出せない。
口にいっぱい詰めてもぐもぐしてる大夢を眺め、自分も美味しすぎる料理を堪能した。
満腹感と幸せに浸っていると、落ち着いた頃に大夢が身支度を始める。
「じゃあ行こっか」
「え、お会計……え!?ありがとう」
店員さんに挨拶する大夢についていくと、先払いで奢ってもらってたんだなって気づいてしまった。
「ふふ、みにと来られて嬉しかったし全然」
「え〜もうほんと、ごちそうさまです。ありがとう」
「いいよいいよ」
すっかり名前呼びが板についた大夢が、スマートすぎて眩しい。
でも今日は悠長に構えていられない。
「次こっち」
「うん」
少し前を歩く大夢についていくのに緊張してるのは、これからお家にお邪魔するから。
もともと約束してたけど、ドキドキとソワソワでどうにかなりそうだった。
「ここ」
鍵を開ける大夢を後ろから見て、鼓動が速くなる。
そんな私を、爽やかな香りが爽やかに迎え入れてくれた。
「一応スリッパ…勝手にみに用に買っちゃった」
靴を脱ぎながら大夢が指さす先には、新品そうなスリッパが使い慣れていそうなスリッパの横に鎮座していた。
「ええ!嬉しい。じゃあ私もこれ」
「もしかしてって思ってたんだよね。ありがとう」
手渡せば、丁重に受け取ってくれた。
少し歩いて、リビングに連れてってもらう。
「お茶入れてくるから待ってて」
「ありがと」
指さされたソファに座ってキッチンに立つ彼を見るけと、やっぱり心臓に悪すぎる。
勝手にこれが日常だったら…って想像しちゃうのは、乙女の不可抗力のはず。
「見すぎだから」
ポットの前でケラケラ笑う彼に笑顔を返し、視線を別のところに向ける。
存在感を放つのは、大きめの本棚。
参考書やファイルがいっぱい詰まっていて、努力を物語るようでジーンとしてしまう。
緊張を落ち着かせようと本の背の文字を眺めてみる。
さらっと流していると、薄めの一冊が少し手前に出ているのが目に留まった。
少し目を凝らすと、書店でよく見るファッション誌だとわかる。
読むんだ。なんか、きゅん。
そんなことを考えていると、コップを2つ持った大夢が戻ってきた。
お礼を言って口をつけると、緊張がほどけていく感覚。
「ありがと、おいしい」
「よかった。1個みにに見せたいのがあってさ」
身を乗り出して、差し出されたスマホに目を落とす。
読もうと視線を動かした瞬間、メッセージアプリが通知を知らせた。
“たける:どうやった?ちゃんと呼び捨てできた?”
“たける:練習したしいけたやろ!!”
「たける……」
額に手を当ててため息をつく大夢が、ちらっとこっちを見た。
「見えた、よね?」
「……うん」
嘘をつくのも違うかなと思って、小さく頷く。
まじか、と小さく呟いた大夢がさっき見た雑誌を持ってきた。
表紙には、“彼女にかっこいいと思われたいヤツ必見!”とデカデカと書いてある。
「今日ずっとみにが首傾げてた気がするから言う。参考にしてた」
さっぱりした髪も、少し広くなった歩幅も、スマートなお食事も。
そしてたぶん、呼び捨ても。
「もしかして、私言ってない?」
「まあ、うん」
だから「思ってたのと違う反応してんな?」って思われてたのかな。
「かわいい…」
カッコいいっていっぱい思ったし、幸せだなって思ってた。
だけど口をついて出てきたのは真逆の言葉。
あまりにもその心がけにときめいてしまったから。
もはやちょっと苦しい、なんて思ってたら、素早く大夢が動く。
勢いに怯んで目を閉じると、キスが落とされた。
「みに、かわいい」
ニヤリと笑う彼に、またときめきを更新されてしまった。
きっと大夢は、私がカッコいいと言うまで離してはくれないだろう。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「女の子にかっこいいって思ってもらいたくて奮闘する大夢くん」
優しさに溢れたお言葉と一緒に、めろすぎるリクエストもありがとうございます⸝⋆
2周楽しめる作品を目指してみました!
決して関係値が崩れそうとかそういう不穏なのではないけど。
まず、大夢くんが見えた瞬間、びっくりしてしまった。
「あれ?髪切った?」
「みにちゃん。気づく?」
「そりゃ気づくよ!」
用語とかはわかんないけど、とにかくさっぱりした印象。
夏近いからかな?
「どう?」
「似合ってる!大夢くんは何しても似合うね」
それよりも、どう見ても気づくくらい切ったのに少しとぼけてみせるところとか、不安そうに反応を伺ってるところとか。
仕草が可愛くて、キュンとした。
「……ふうん」
あれ?反応間違えたかな。
可愛いって言うと嫌な顔されるから、それすらも可愛いのは間違いないんだけど、言わないようにしたのにな。
「じゃあ行こ」
切り替えるようにして歩き始める大夢くん。
「うん」
着いていくと、うーん、なんかいつもと歩き方が違うような。
小さな違和感を抱えながら他愛もない話をしていると、いつもより大夢くんのペースがゆったりな気がしてきた。
あ。わかったかも。
「歩幅広くなった?」
「え!?」
少し待ってくれているような気がする。
急にそうなることあるかはわからないけど、大夢くんは驚いていたから当たってるのかも。
「変?」
「いや、変というよりは……」
「よりは?」
横から顔を覗き込まれて、言葉を促すような相槌が打たれる。
綺麗な顔が近くにあって驚くけど、思ったままに言った。
「健康に良さそうだなって」
素直に言ったせいか、大夢くんの肩がガクッと下がった気がする。
「……行こ」
「ん?うん」
たぶん、また期待外れなことを言ってしまったみたい。
正解はなんだったのか、考えながら着いていくといつよよりちょっと良さげなお店についた。
「たまにはいいでしょ?」
頬杖をついて微笑む彼は、とっても素敵だった。
「ありがとう。大夢くん、」
彼の目をじっと見つめると、少しだけ揺れた瞳が私を見つめ返す。
「ん?」
「優しいね。めっちゃ嬉しい」
「……喜んでくれてよかった」
やっぱり、ほんの少し間があるような気がする。
想定外の答えが返ってきた、みたいな。
でも思い違いだったら申し訳ないし、聞くに聞けない。
料理が来るまで頬杖をついてニコニコしてる大夢くんを見てたら、なんでも良い気がしてしまった。
「みに」
「うん。…え!?」
普通に返事しちゃったけど、今、呼び捨てされたよね?
「ずっと変えようと思ってたんだよね」
「確かに」
くんやちゃん付けは甘酸っぱい空気感があって、呼び捨ては熟練夫婦感がある。
そう言ったのは、誰だっけ。
ずっとそうだと思ってたけど、このチャーミングすぎる彼氏はそうでもないみたい。
頬杖をついてない方の耳が赤くなってるから。
「じゃあ私も大夢って呼ぼ」
「え!?」
何故かすごく驚いてる大夢くん改め大夢。
そんなにおかしいことじゃない気がするんだけどな。
「だめだった……?」
「いや!そういうんじゃないから大丈夫」
「え、や、ほんとに嫌だったらやめるよ?」
「嫌とかではない!」
無理してるわけじゃないと思うけど、なんでそんなに驚いたんだろ。
聞こうと思って口を開いたけど、そのときに料理が運ばれてきた。
うまそ〜って笑ってる大夢を前にしたら、結局何も言い出せない。
口にいっぱい詰めてもぐもぐしてる大夢を眺め、自分も美味しすぎる料理を堪能した。
満腹感と幸せに浸っていると、落ち着いた頃に大夢が身支度を始める。
「じゃあ行こっか」
「え、お会計……え!?ありがとう」
店員さんに挨拶する大夢についていくと、先払いで奢ってもらってたんだなって気づいてしまった。
「ふふ、みにと来られて嬉しかったし全然」
「え〜もうほんと、ごちそうさまです。ありがとう」
「いいよいいよ」
すっかり名前呼びが板についた大夢が、スマートすぎて眩しい。
でも今日は悠長に構えていられない。
「次こっち」
「うん」
少し前を歩く大夢についていくのに緊張してるのは、これからお家にお邪魔するから。
もともと約束してたけど、ドキドキとソワソワでどうにかなりそうだった。
「ここ」
鍵を開ける大夢を後ろから見て、鼓動が速くなる。
そんな私を、爽やかな香りが爽やかに迎え入れてくれた。
「一応スリッパ…勝手にみに用に買っちゃった」
靴を脱ぎながら大夢が指さす先には、新品そうなスリッパが使い慣れていそうなスリッパの横に鎮座していた。
「ええ!嬉しい。じゃあ私もこれ」
「もしかしてって思ってたんだよね。ありがとう」
手渡せば、丁重に受け取ってくれた。
少し歩いて、リビングに連れてってもらう。
「お茶入れてくるから待ってて」
「ありがと」
指さされたソファに座ってキッチンに立つ彼を見るけと、やっぱり心臓に悪すぎる。
勝手にこれが日常だったら…って想像しちゃうのは、乙女の不可抗力のはず。
「見すぎだから」
ポットの前でケラケラ笑う彼に笑顔を返し、視線を別のところに向ける。
存在感を放つのは、大きめの本棚。
参考書やファイルがいっぱい詰まっていて、努力を物語るようでジーンとしてしまう。
緊張を落ち着かせようと本の背の文字を眺めてみる。
さらっと流していると、薄めの一冊が少し手前に出ているのが目に留まった。
少し目を凝らすと、書店でよく見るファッション誌だとわかる。
読むんだ。なんか、きゅん。
そんなことを考えていると、コップを2つ持った大夢が戻ってきた。
お礼を言って口をつけると、緊張がほどけていく感覚。
「ありがと、おいしい」
「よかった。1個みにに見せたいのがあってさ」
身を乗り出して、差し出されたスマホに目を落とす。
読もうと視線を動かした瞬間、メッセージアプリが通知を知らせた。
“たける:どうやった?ちゃんと呼び捨てできた?”
“たける:練習したしいけたやろ!!”
「たける……」
額に手を当ててため息をつく大夢が、ちらっとこっちを見た。
「見えた、よね?」
「……うん」
嘘をつくのも違うかなと思って、小さく頷く。
まじか、と小さく呟いた大夢がさっき見た雑誌を持ってきた。
表紙には、“彼女にかっこいいと思われたいヤツ必見!”とデカデカと書いてある。
「今日ずっとみにが首傾げてた気がするから言う。参考にしてた」
さっぱりした髪も、少し広くなった歩幅も、スマートなお食事も。
そしてたぶん、呼び捨ても。
「もしかして、私言ってない?」
「まあ、うん」
だから「思ってたのと違う反応してんな?」って思われてたのかな。
「かわいい…」
カッコいいっていっぱい思ったし、幸せだなって思ってた。
だけど口をついて出てきたのは真逆の言葉。
あまりにもその心がけにときめいてしまったから。
もはやちょっと苦しい、なんて思ってたら、素早く大夢が動く。
勢いに怯んで目を閉じると、キスが落とされた。
「みに、かわいい」
ニヤリと笑う彼に、またときめきを更新されてしまった。
きっと大夢は、私がカッコいいと言うまで離してはくれないだろう。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「女の子にかっこいいって思ってもらいたくて奮闘する大夢くん」
優しさに溢れたお言葉と一緒に、めろすぎるリクエストもありがとうございます⸝⋆
2周楽しめる作品を目指してみました!
