【Takeru.G】
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バイト先の先輩である威尊くんと付き合い始めて、数か月。
家から近いという理由だけで決めたバイト先だけど、本当に良かったと思ってる。
誰に対しても丁寧に接するところとか、仕事にストイックなところとか、素敵なところがいっぱいある王子様に出会えたんだもん。
そんな王子様は、付き合ってから夜道をいつも送ってくれるようになった。
少し歩いただけで着くから大丈夫って言っても、「俺がみにと居たいんやで」って一緒に歩いてくれる。
すぐ着くのがもったいないような、迷惑にならない程度だから安心のような。
いつもはそんな気持ちになるのに、今日の自分はなんだか弱ってるみたい。
「みにちゃん?」
家の前に着いても繋いだ手を離さない私に、威尊くんが心配したような声を出す。
甘えてみてもいいのかな?
うざくないかな?
一瞬葛藤した後やっぱり不安な気持ちが勝って、何事もなかったように笑って手を離そうとした。
「なんでも話して?絶対笑わんから」
少し離れた手を繋ぎとめるように、真剣な目と目が合う。
こんなに見抜かれてたなら、白状するしかない。
「まだ一緒にいたいなあって思って……」
震える声で絞り出せば、威尊くんの手がそっと頭の上に乗る。
「ええで」
ゆっくりと頭を撫でられながら微笑まれ、ほっとした心がじわじわとあったまる。
「じゃあ、俺の秘密基地に連れてったるわー!」
「秘密基地?」
穏やかな優しさに癒されたのも束の間、彼が腕を天に突き出して頭の中が?でいっぱいになった。
楽しそうにこっちを見た威尊くんはウキウキの様子。
「10分後にまた迎えに来るから、あったかい格好してな?」
勢いに押されて頷くと、「ちゃんと家おってな!」と言い残した威尊くんが走って去っていった。
なんだろう?とは思うけど、今から一緒に過ごすんだってちょっと背徳感がウキウキに変わる。
家に入って上着を手に取り、鏡を見て崩れた髪とメイクを直していたら、すぐにインターホンが鳴った。
駆け寄ると、「はやっ」と驚いてる威尊くんがいた。
「ちゃんと確認した?」
怒ってるって感じじゃなくて、心配してるって感じの表情。
「……ごめんなさい」
「わかってるならええけど、みにちゃんかわいいんやから気をつけな」
にっこり笑顔付きで言われたら、頷く以外の選択肢はない。
しっかり頷くと満足そうに笑った威尊くんが、何かを差し出してくれた。
「……ヘルメット?」
「今からバイクに乗ってもらいます!」
意気揚々と言ってくれるけど、頭が追い付かない。
「え、いつも駐輪場にあるバイクって」
「そう俺の!あれ、言ってなかった?」
聞いてない。勝手に西さん辺りのだと思ってた。
「知らなかった……」
想定外のギャップにドキドキが止まらない。
「言ったと思ってた。あと、これ探しててん」
威尊くんが指さすから手元に視線を落とすと、確かに差し出されたヘルメットは私の好きな色だった。
わざわざ私に似合うのを買ってくれたって事実が嬉しくて仕方ない。
戸締りして少し出ると、本当に見覚えのあるバイクが止まってた。
「しっかり捕まっててな」
指示されるままに、威尊くんの体に腕を巻き付ける。
ハグですら照れちゃうのに、長い間こんな状態なんて心臓持つかなって不安。
でもずっとそうしてたら、夜風の中で威尊くんの温もりは安心材料になって、なんだか愛おしさが募った。
知識も全くないけど、きっと威尊くんの運転は丁寧で慎重。
うるさくないし怖くない、性格をそのまんま表してるみたいだった。
ヘルメット越しに伝わるわけないのに「大好き」って呟いてみたら、ただ自分の中の気持ちが大きくなっただけ。
闇夜を迷わずに進んでいくバイクの光。
ぼーっと見てたら、どんな辛いことがあっても威尊くんが救い出してくれるよみたいに感じてきちゃった。
乗り物は白馬じゃなくてバイクでも、やっぱり王子様みたい。
そんなことを思っていると、公園に到着したバイクは速度を緩めた。
ここが目的地?
威尊くんが教えてくれた通りに降りると、誰もいない滑り台が私たちを出迎えた。
「運転ありがとう?」
「ふふ、なんでここ?って思っとるやろ」
ヘルメットを手提げみたいにぶら下げて、もう片方の手で差し出された手を握る。
導かれるように歩けば、ジャングルジムの前に立ってた。
「先登るから、みにも気を付けてきてや」
手を離して、慣れたようにひょいひょいと登る威尊くん。
ぎこちなく登り、差し出された手に引っ張ってもらうと、すぐてっぺんに。
「ほら、見てみ」
威尊くんが見上げるのに倣って天を仰げば、そこには。
「綺麗……」
星空が広がっていた。
「な」
共感を口にした威尊くんの方を向けば、星を見ていたはずの瞳は私に向けられていて。
「みにと来れて良かった」
笑顔でそんなことを言うから、本当に王子様にしか見えなかった。
「悩んでるとここに来んねんな。なんか叶う気がして」
「うん、何でも叶いそう…」
「みにちゃんの彼氏になれますようにってお願い叶ってるもん。ご利益ある」
「え!?」
星が瞬く夜空に、そんなこと祈ってたのか。
驚きすぎやろって笑ってるし、冗談でもなさそう。
「みにちゃんのお願いは全部叶えてあげたいんやけど、俺はここに連れて来ることしかできんから」
「充分だよ。ありがとう」
なんか弱ってるなって気づいてくれるのは、空じゃなくてもっと近くにいる威尊くん。
願いが叶うことよりも、大事な人が気づいてくれる方が嬉しい。
「今日も祈ろうかな」
「なにを?」
質問に答えるより早く、威尊くんが空に視線を戻して言う。
「みにが威尊って呼んでくれますようにー!」
星って言いながら私に言ってるよね、とか。
さらっと私のこと呼び捨てにしてる、とか。
ちょっと笑ってるじゃん、とか。
いろんな言葉が浮かんだけど、返す言葉は1つしかなかった。
「好きだよ、威尊」
言葉で伝わるように、密かに星に願ってから口に出す。
横で小さく「えっ」と声が上がった。
「すぐ何倍にもなって叶ってきた……」
「すごいね、このお星様」
私のお願いは叶ったかよくわかんないけど。
威尊に合わせて返しながら威尊の方を見たら、なんとも言えない顔をしてた。
「今みにのこと抱きしめたくてしゃーないんに、ここおるから無理やん……」
ちゃんと伝わってたみたい。
本気で困ってる威尊が面白すぎて、笑いが止まらないけど。
「ジャングルジムでお互い手離すのは怖すぎる」
「よな?」
降りるのも、星と離れちゃうから寂しいような。
そんな葛藤をしてたら、「あ」と聞こえた。
「ん?」
何を閃いたのかと思いながら威尊の方を見たら、すぐに整った顔が近づいてくる。
目を瞑ると、ふに、という柔らかなぬくもりと感触。
「こうしたらええやん」
得意げに笑うから、照れよりも嬉しさが勝っちゃうんだ。
優しくて、ちょっぴり抜けてて、でもかっこいいこの王子様と、ずっと一緒にいられますように。
追加で空にお願いしてみたら、これも叶うような気がした。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「夜中にバイクでドライブに連れ出してくれるtkr君」
あの優しい雰囲気とバイク(バイコ)のギャップ、ほんまたまらんですよね。
素敵なお言葉もリクエストも、本当にありがとうございました⸝⋆
家から近いという理由だけで決めたバイト先だけど、本当に良かったと思ってる。
誰に対しても丁寧に接するところとか、仕事にストイックなところとか、素敵なところがいっぱいある王子様に出会えたんだもん。
そんな王子様は、付き合ってから夜道をいつも送ってくれるようになった。
少し歩いただけで着くから大丈夫って言っても、「俺がみにと居たいんやで」って一緒に歩いてくれる。
すぐ着くのがもったいないような、迷惑にならない程度だから安心のような。
いつもはそんな気持ちになるのに、今日の自分はなんだか弱ってるみたい。
「みにちゃん?」
家の前に着いても繋いだ手を離さない私に、威尊くんが心配したような声を出す。
甘えてみてもいいのかな?
うざくないかな?
一瞬葛藤した後やっぱり不安な気持ちが勝って、何事もなかったように笑って手を離そうとした。
「なんでも話して?絶対笑わんから」
少し離れた手を繋ぎとめるように、真剣な目と目が合う。
こんなに見抜かれてたなら、白状するしかない。
「まだ一緒にいたいなあって思って……」
震える声で絞り出せば、威尊くんの手がそっと頭の上に乗る。
「ええで」
ゆっくりと頭を撫でられながら微笑まれ、ほっとした心がじわじわとあったまる。
「じゃあ、俺の秘密基地に連れてったるわー!」
「秘密基地?」
穏やかな優しさに癒されたのも束の間、彼が腕を天に突き出して頭の中が?でいっぱいになった。
楽しそうにこっちを見た威尊くんはウキウキの様子。
「10分後にまた迎えに来るから、あったかい格好してな?」
勢いに押されて頷くと、「ちゃんと家おってな!」と言い残した威尊くんが走って去っていった。
なんだろう?とは思うけど、今から一緒に過ごすんだってちょっと背徳感がウキウキに変わる。
家に入って上着を手に取り、鏡を見て崩れた髪とメイクを直していたら、すぐにインターホンが鳴った。
駆け寄ると、「はやっ」と驚いてる威尊くんがいた。
「ちゃんと確認した?」
怒ってるって感じじゃなくて、心配してるって感じの表情。
「……ごめんなさい」
「わかってるならええけど、みにちゃんかわいいんやから気をつけな」
にっこり笑顔付きで言われたら、頷く以外の選択肢はない。
しっかり頷くと満足そうに笑った威尊くんが、何かを差し出してくれた。
「……ヘルメット?」
「今からバイクに乗ってもらいます!」
意気揚々と言ってくれるけど、頭が追い付かない。
「え、いつも駐輪場にあるバイクって」
「そう俺の!あれ、言ってなかった?」
聞いてない。勝手に西さん辺りのだと思ってた。
「知らなかった……」
想定外のギャップにドキドキが止まらない。
「言ったと思ってた。あと、これ探しててん」
威尊くんが指さすから手元に視線を落とすと、確かに差し出されたヘルメットは私の好きな色だった。
わざわざ私に似合うのを買ってくれたって事実が嬉しくて仕方ない。
戸締りして少し出ると、本当に見覚えのあるバイクが止まってた。
「しっかり捕まっててな」
指示されるままに、威尊くんの体に腕を巻き付ける。
ハグですら照れちゃうのに、長い間こんな状態なんて心臓持つかなって不安。
でもずっとそうしてたら、夜風の中で威尊くんの温もりは安心材料になって、なんだか愛おしさが募った。
知識も全くないけど、きっと威尊くんの運転は丁寧で慎重。
うるさくないし怖くない、性格をそのまんま表してるみたいだった。
ヘルメット越しに伝わるわけないのに「大好き」って呟いてみたら、ただ自分の中の気持ちが大きくなっただけ。
闇夜を迷わずに進んでいくバイクの光。
ぼーっと見てたら、どんな辛いことがあっても威尊くんが救い出してくれるよみたいに感じてきちゃった。
乗り物は白馬じゃなくてバイクでも、やっぱり王子様みたい。
そんなことを思っていると、公園に到着したバイクは速度を緩めた。
ここが目的地?
威尊くんが教えてくれた通りに降りると、誰もいない滑り台が私たちを出迎えた。
「運転ありがとう?」
「ふふ、なんでここ?って思っとるやろ」
ヘルメットを手提げみたいにぶら下げて、もう片方の手で差し出された手を握る。
導かれるように歩けば、ジャングルジムの前に立ってた。
「先登るから、みにも気を付けてきてや」
手を離して、慣れたようにひょいひょいと登る威尊くん。
ぎこちなく登り、差し出された手に引っ張ってもらうと、すぐてっぺんに。
「ほら、見てみ」
威尊くんが見上げるのに倣って天を仰げば、そこには。
「綺麗……」
星空が広がっていた。
「な」
共感を口にした威尊くんの方を向けば、星を見ていたはずの瞳は私に向けられていて。
「みにと来れて良かった」
笑顔でそんなことを言うから、本当に王子様にしか見えなかった。
「悩んでるとここに来んねんな。なんか叶う気がして」
「うん、何でも叶いそう…」
「みにちゃんの彼氏になれますようにってお願い叶ってるもん。ご利益ある」
「え!?」
星が瞬く夜空に、そんなこと祈ってたのか。
驚きすぎやろって笑ってるし、冗談でもなさそう。
「みにちゃんのお願いは全部叶えてあげたいんやけど、俺はここに連れて来ることしかできんから」
「充分だよ。ありがとう」
なんか弱ってるなって気づいてくれるのは、空じゃなくてもっと近くにいる威尊くん。
願いが叶うことよりも、大事な人が気づいてくれる方が嬉しい。
「今日も祈ろうかな」
「なにを?」
質問に答えるより早く、威尊くんが空に視線を戻して言う。
「みにが威尊って呼んでくれますようにー!」
星って言いながら私に言ってるよね、とか。
さらっと私のこと呼び捨てにしてる、とか。
ちょっと笑ってるじゃん、とか。
いろんな言葉が浮かんだけど、返す言葉は1つしかなかった。
「好きだよ、威尊」
言葉で伝わるように、密かに星に願ってから口に出す。
横で小さく「えっ」と声が上がった。
「すぐ何倍にもなって叶ってきた……」
「すごいね、このお星様」
私のお願いは叶ったかよくわかんないけど。
威尊に合わせて返しながら威尊の方を見たら、なんとも言えない顔をしてた。
「今みにのこと抱きしめたくてしゃーないんに、ここおるから無理やん……」
ちゃんと伝わってたみたい。
本気で困ってる威尊が面白すぎて、笑いが止まらないけど。
「ジャングルジムでお互い手離すのは怖すぎる」
「よな?」
降りるのも、星と離れちゃうから寂しいような。
そんな葛藤をしてたら、「あ」と聞こえた。
「ん?」
何を閃いたのかと思いながら威尊の方を見たら、すぐに整った顔が近づいてくる。
目を瞑ると、ふに、という柔らかなぬくもりと感触。
「こうしたらええやん」
得意げに笑うから、照れよりも嬉しさが勝っちゃうんだ。
優しくて、ちょっぴり抜けてて、でもかっこいいこの王子様と、ずっと一緒にいられますように。
追加で空にお願いしてみたら、これも叶うような気がした。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「夜中にバイクでドライブに連れ出してくれるtkr君」
あの優しい雰囲気とバイク(バイコ)のギャップ、ほんまたまらんですよね。
素敵なお言葉もリクエストも、本当にありがとうございました⸝⋆
