【Kyosuke.F】
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子供の名前は『君の花になる』で京ちゃんが演じていたキャラクターからお借りし、勝手に漢字をつけました💭
***
「ママー!見ててー!」
息子の修平が大きく手を振っている。
京介は、修平と3m程離れたところでこっちを見て口角を上げていた。
晴れた休日の公園は、こんな風に親子連れがたくさんいる。
京介に関しては、デートのときは「暑いじゃん」とか文句(本人に言わせれば感想)を言ってたのに、今は楽しそうに息子とキャッチボールをしている。
「みには来なくてもいいよ、疲れてるでしょ」
家に出る前、修平と外に出る支度をしながらそう言った京介。
最初だけ切り取ったら超冷たいけど、やっぱり優しい人。
確かに京介に任せようかな、と一瞬は思ったんだけど。
「ママも来て〜!」
だーっと走ってきた息子が、立っていた私の脚に抱きついた。
似た者同士なツンデレ夫婦から生まれた子なのに、びっくりするくらい素直なのである。
大きなくりくりした目は絶対に父親譲りだけどね。
「修平!ママ困らせないよ?」
容赦なく子供を引っ剥がしながら、優しく叱る京介。
確かに、何でも受け入れちゃうのは教育上良くないんだろうなあ。
でも。
「じゃあママも行っちゃおうかな〜?」
大好きな息子と夫のキャッチボールを、この目で見ていたい。
野球部の京介を見るのが好きだった高校生の時の甘酸っぱい気持ちは、やっぱり今も残ってるから。
やったー!と言って、お気に入りの帽子を取りに行った息子の背中を見届けていると、そっと腕を引かれた。
「……みに、本当に無理してない?」
「ううん。今の私の1番の癒やしは修平だし」
2人で会話するときだけ、ママじゃなくて名前呼びに戻るの、本当にずるいと思う。
そんな照れが悟られないように、目線を修平に向けたまま返事をした。
「そーですか」
抑揚のない声の京介が、肩を掴んだ手を離した。
なんか、マズい?
焦って口を開いた瞬間に、帽子を取った息子が帰って来る。
「しゅっぱーつ!」
元気よく腕を上げる息子を放っておくわけにもいかず、素直になろうとした言葉は発することなく消えた。
京介も私も子どもの前で不機嫌でいるほど幼稚じゃないから、ぎごちなく笑って、京介・修平・私の順に手を繋いだ。
そして、京介と話す間もなく公園に着き、瞬く間にキャッチボールが始まった。
時々写真を撮りながら、やっぱりカッコいい旦那と頑張っているのが愛おしい息子を見つめる。
修平を褒めるときの京介の笑顔を見て、高校のときもこんな感じだったなと懐かしんでいると、足元にサッカーボールが転がってきた。
拾い上げて辺りを見渡すと、走ってくる男性を発見。
「すいません、本当」
「いや、全然!」
手渡そうとすると、男性に見覚えがあることに気づく。
「洸人さん!?」
「え!?あ、みにちゃん!」
なんとびっくり、走ってきたのは大学時代の先輩だった。
「久しぶりじゃん!こんなとこでどうしたの」
「洸人さんこそ!」
京介と修平を紹介しようと口を開いた瞬間、後ろからぎゅううと肩を抱かれる。力強っ。
「妻に何か用ですか」
少し息を切らしながら威嚇するように言い放つ京介の右腕には、キョトン顔の修平が抱っこされていた。
そして左腕に、たぶん同じ顔の私。
「え!みにちゃんの旦那さんとお子さん!?」
びっくりした後、嬉しそうに大笑いする洸人さん。
全然怒ってなくて良かった。そんな人じゃないけど。
洸人さんの反応を見て何かを悟った京介は、焦ったように目を向けてきた。
「ごめんなさい、洸人さん」
「いや、頼れる旦那さんじゃん!謝んなって。で、今のみにちゃんのフルネームは?」
「藤牧みにです」
「まっきーね!いいねえ」
明るく話してくれる洸人さんに安心していると、可愛い足音が聞こえた。
「家族の邪魔しちゃってごめんね!まっきーファミリーまた会おう!」
お子さんの元に走って戻っていく洸人さんの背中を見送ると、京介が気まずそうに声を上げた。
走り回って疲れたのか、京介の抱き心地が良かったのか、修平は京介の肩で寝ている。
「ごめん、ナンパされてんだと思った」
「洸人さん怒ってないから大丈夫だよ」
グローブとボールを放りだして来てくれたらしく、取りに歩きながら京介が問う。
「ちなみに、誰?」
「大学時代の先輩」
「昔、俺が勘違いして怒ったのは?」
「あ!そう、今の洸人さんだ」
「マジで?俺変わってねえじゃん」
そんなこともあったな。
就活中の洸人さんと会って話し込んでいたら、偶然見かけた京介に怪しい関係だと勘違いされたやつ。
肩の抱き方も高校生から変わってないんだね、という言葉は恐らく京介の機嫌を損ねるだけだから、黙っておいた。
完全に寝ちゃった修平を京介が抱っこしてくれて、私が荷物を持って。
夕焼けが照らす帰り道、伸びた影を見つめながら京介が独り言のように話し始める。
「さっき家出る前さ、みにが昼飯の食器洗ってくれてるときに修平と俺で支度してたじゃん?」
「ん?うん」
しっかり聞き取れるように近づくと、手と手が触れた。
「そんときにさ、修平が『ママと結婚する』だとか『パパの真似して毎朝ちゅーしてる』とか言い出すから、余裕なかった。ごめん」
「え、そうなの?」
思いも寄らぬ告白に驚きが隠せない。
「それでさ、さっきの洸人さんも警戒しすぎた」
そんな理由があったんだ。
愛おしさがこみ上げてきて、思い切って手を握った。
「……伝わってない?」
心配性すぎだと一蹴する人もいるかもしれないけど、それよりは京介を不安にさせる方が嫌。
覗き込むように京介を見ると、ノールックで肩の修平を撫でながら目を見開いていた。
「そんなことないと思うけど」
照れたように目を逸らして、京介は手を握り返してくれた。
良かった、ちゃんと伝わってる。
「ほら、私修平みたいに素直じゃないし」
「それは俺もだろ」
慌てて付け足してみると、ただのお互い様だった。
声を上げかけて、でも大事な息子が寝てるからふたりで声が出ないように笑う。
京介の八重歯がしっかりと見えて、なんだか多幸感に満たされた。
「まだ修平には、俺らみたいな感じ分かんないよな」
寝てる修平のほっぺをやわくつっつきながら、京介がニヤニヤしてる。
「子どもは素直がいいじゃない」
不思議なマウントの取り方。
笑いながら返すと、京介はスンと真顔になった。
「……みには素直な方がタイプ?」
これが嫉妬?
高校生から付き合って、今は結婚までしてるのにタイプ気にしだすことある?
「私、タイプの人と結婚したはずなんだけどなあ」
どうしよう、旦那がかわいい。
背伸びして、京介の唇に口づける。
はにかんだ京介を見てると、可愛らしい声が聞こえた。
「おれもー!」
いつの間に起きてたの。
驚いていると、拗ねた声がした。
「修平はほっぺまでね」
「えー!」
かわいい家族に囲まれて幸せな、ある日の夕方。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「はりねずみ夫婦 子供いるver」
このシリーズは書いてて楽しいし、お好きな方も多いみたいで、とても嬉しいです⸝⋆
🦔、🐧、お次は何にしようかな??
***
「ママー!見ててー!」
息子の修平が大きく手を振っている。
京介は、修平と3m程離れたところでこっちを見て口角を上げていた。
晴れた休日の公園は、こんな風に親子連れがたくさんいる。
京介に関しては、デートのときは「暑いじゃん」とか文句(本人に言わせれば感想)を言ってたのに、今は楽しそうに息子とキャッチボールをしている。
「みには来なくてもいいよ、疲れてるでしょ」
家に出る前、修平と外に出る支度をしながらそう言った京介。
最初だけ切り取ったら超冷たいけど、やっぱり優しい人。
確かに京介に任せようかな、と一瞬は思ったんだけど。
「ママも来て〜!」
だーっと走ってきた息子が、立っていた私の脚に抱きついた。
似た者同士なツンデレ夫婦から生まれた子なのに、びっくりするくらい素直なのである。
大きなくりくりした目は絶対に父親譲りだけどね。
「修平!ママ困らせないよ?」
容赦なく子供を引っ剥がしながら、優しく叱る京介。
確かに、何でも受け入れちゃうのは教育上良くないんだろうなあ。
でも。
「じゃあママも行っちゃおうかな〜?」
大好きな息子と夫のキャッチボールを、この目で見ていたい。
野球部の京介を見るのが好きだった高校生の時の甘酸っぱい気持ちは、やっぱり今も残ってるから。
やったー!と言って、お気に入りの帽子を取りに行った息子の背中を見届けていると、そっと腕を引かれた。
「……みに、本当に無理してない?」
「ううん。今の私の1番の癒やしは修平だし」
2人で会話するときだけ、ママじゃなくて名前呼びに戻るの、本当にずるいと思う。
そんな照れが悟られないように、目線を修平に向けたまま返事をした。
「そーですか」
抑揚のない声の京介が、肩を掴んだ手を離した。
なんか、マズい?
焦って口を開いた瞬間に、帽子を取った息子が帰って来る。
「しゅっぱーつ!」
元気よく腕を上げる息子を放っておくわけにもいかず、素直になろうとした言葉は発することなく消えた。
京介も私も子どもの前で不機嫌でいるほど幼稚じゃないから、ぎごちなく笑って、京介・修平・私の順に手を繋いだ。
そして、京介と話す間もなく公園に着き、瞬く間にキャッチボールが始まった。
時々写真を撮りながら、やっぱりカッコいい旦那と頑張っているのが愛おしい息子を見つめる。
修平を褒めるときの京介の笑顔を見て、高校のときもこんな感じだったなと懐かしんでいると、足元にサッカーボールが転がってきた。
拾い上げて辺りを見渡すと、走ってくる男性を発見。
「すいません、本当」
「いや、全然!」
手渡そうとすると、男性に見覚えがあることに気づく。
「洸人さん!?」
「え!?あ、みにちゃん!」
なんとびっくり、走ってきたのは大学時代の先輩だった。
「久しぶりじゃん!こんなとこでどうしたの」
「洸人さんこそ!」
京介と修平を紹介しようと口を開いた瞬間、後ろからぎゅううと肩を抱かれる。力強っ。
「妻に何か用ですか」
少し息を切らしながら威嚇するように言い放つ京介の右腕には、キョトン顔の修平が抱っこされていた。
そして左腕に、たぶん同じ顔の私。
「え!みにちゃんの旦那さんとお子さん!?」
びっくりした後、嬉しそうに大笑いする洸人さん。
全然怒ってなくて良かった。そんな人じゃないけど。
洸人さんの反応を見て何かを悟った京介は、焦ったように目を向けてきた。
「ごめんなさい、洸人さん」
「いや、頼れる旦那さんじゃん!謝んなって。で、今のみにちゃんのフルネームは?」
「藤牧みにです」
「まっきーね!いいねえ」
明るく話してくれる洸人さんに安心していると、可愛い足音が聞こえた。
「家族の邪魔しちゃってごめんね!まっきーファミリーまた会おう!」
お子さんの元に走って戻っていく洸人さんの背中を見送ると、京介が気まずそうに声を上げた。
走り回って疲れたのか、京介の抱き心地が良かったのか、修平は京介の肩で寝ている。
「ごめん、ナンパされてんだと思った」
「洸人さん怒ってないから大丈夫だよ」
グローブとボールを放りだして来てくれたらしく、取りに歩きながら京介が問う。
「ちなみに、誰?」
「大学時代の先輩」
「昔、俺が勘違いして怒ったのは?」
「あ!そう、今の洸人さんだ」
「マジで?俺変わってねえじゃん」
そんなこともあったな。
就活中の洸人さんと会って話し込んでいたら、偶然見かけた京介に怪しい関係だと勘違いされたやつ。
肩の抱き方も高校生から変わってないんだね、という言葉は恐らく京介の機嫌を損ねるだけだから、黙っておいた。
完全に寝ちゃった修平を京介が抱っこしてくれて、私が荷物を持って。
夕焼けが照らす帰り道、伸びた影を見つめながら京介が独り言のように話し始める。
「さっき家出る前さ、みにが昼飯の食器洗ってくれてるときに修平と俺で支度してたじゃん?」
「ん?うん」
しっかり聞き取れるように近づくと、手と手が触れた。
「そんときにさ、修平が『ママと結婚する』だとか『パパの真似して毎朝ちゅーしてる』とか言い出すから、余裕なかった。ごめん」
「え、そうなの?」
思いも寄らぬ告白に驚きが隠せない。
「それでさ、さっきの洸人さんも警戒しすぎた」
そんな理由があったんだ。
愛おしさがこみ上げてきて、思い切って手を握った。
「……伝わってない?」
心配性すぎだと一蹴する人もいるかもしれないけど、それよりは京介を不安にさせる方が嫌。
覗き込むように京介を見ると、ノールックで肩の修平を撫でながら目を見開いていた。
「そんなことないと思うけど」
照れたように目を逸らして、京介は手を握り返してくれた。
良かった、ちゃんと伝わってる。
「ほら、私修平みたいに素直じゃないし」
「それは俺もだろ」
慌てて付け足してみると、ただのお互い様だった。
声を上げかけて、でも大事な息子が寝てるからふたりで声が出ないように笑う。
京介の八重歯がしっかりと見えて、なんだか多幸感に満たされた。
「まだ修平には、俺らみたいな感じ分かんないよな」
寝てる修平のほっぺをやわくつっつきながら、京介がニヤニヤしてる。
「子どもは素直がいいじゃない」
不思議なマウントの取り方。
笑いながら返すと、京介はスンと真顔になった。
「……みには素直な方がタイプ?」
これが嫉妬?
高校生から付き合って、今は結婚までしてるのにタイプ気にしだすことある?
「私、タイプの人と結婚したはずなんだけどなあ」
どうしよう、旦那がかわいい。
背伸びして、京介の唇に口づける。
はにかんだ京介を見てると、可愛らしい声が聞こえた。
「おれもー!」
いつの間に起きてたの。
驚いていると、拗ねた声がした。
「修平はほっぺまでね」
「えー!」
かわいい家族に囲まれて幸せな、ある日の夕方。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「はりねずみ夫婦 子供いるver」
このシリーズは書いてて楽しいし、お好きな方も多いみたいで、とても嬉しいです⸝⋆
🦔、🐧、お次は何にしようかな??
