【Takumi.O】
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「みに!おはよう!」
「おはよう、匠海」
私の朝は、キラキラした彼氏の顔を見ることから始まる。
前髪が失敗している日は私が直すけど、今日はその必要はないみたい。
「行こか」
「うん」
差し出された手を握って、駅までの道を歩き出す。
匠海は、家が超近いわけでもないのに、定期券内だからとかナンパされないか心配だからとか理由をつけて迎えに来てくれる。
それが嬉しくて、幸せで、でも心配で。
疲れちゃうからしなくていいと言っても、1秒でも長く一緒に居たいからと聞いてもらえない。
「今日もみにはかわええな」
「毎朝言ってくれるよね」
「当たり前やん」
握った手を愛おしそうにスリスリしながら褒めてくれる。
匠海のおかげで、自分のことが少しだけ好きになった。
他愛もない話をして歩いているとすぐに駅について、改札を通るために手が離れる。
そのままホームまで下りて、ちょうど来た電車に飛び乗った。
身動きがとれない程ではないけれど、そこそこ混んでいる車内。
横に並んで立つと、発車に合わせて車体が大きく揺れる。
ぐら、と私の体も揺れると、隣から手が伸びてきた。
そっと私の腕を掴んで支え、そのまま私の手を誘導して自分のジャケットに持っていく。
「も〜毎朝言ってるんだから覚えてや〜。つかまっとき」
「へへ、うん」
ニコニコふわふわしてるのに、体幹がすっごく強いの、毎日きゅんとしてるんだよなあ。
それに、流石に私が覚えてないわけないって気づいてるのか気づいてないのか際どいぐらい天然さんなのも。
「別にね、覚えてないわけじゃないんだよ」
「ほんまに?」
やっぱり気づいてなかった。そろそろ教えちゃおうかな。
「『つかまっとき』って言ってる匠海がかっこいいから」
覚えてないフリしてれば、毎朝言ってくれるでしょ。
「……ほんま、可愛すぎやって」
「へへっ」
片手で顔を隠す匠海を見てニヤニヤしてたら、その手が私の顔に伸びてきた。
むにゅっと頬を潰された上に匠海の方を向かされて、文字通り匠海しか見えなくなる。
「なんでそんな可愛いん?」
何も言えずにただ匠海を見つめていると、複雑そうな表情をしていた。
少しして、ふーっと息を吐きながら解放される。
「なんでって……匠海がカッコイイからじゃない?」
カッコイイ彼氏の隣にふさわしい人になりたいってい思うし、努力もしてるつもり。
そう答えると、匠海の眉毛が思いっきり下がっていた。
「あんま可愛くすんのやめてや〜俺の前だけにして」
「それブーメランだよ」
「んん?」
電車には同じ高校の人たちもいて、正直少々視線を集めてるのは自覚してる。
それも冷めた視線ではなく、むしろその逆。
あたたかいような、キラキラしてるような目。
それは匠海も気づいていて、みにの可愛さがバレるとか嘆くけど、自分のことは棚に上げてる。
私も匠海のカッコよさがみんなにバレバレなの、嫌なのに。
この無自覚さんは全く気づいてない。
「まあでも、俺が1番みにの良いところ知ってるから」
「ふふ、そうだね」
それでも素敵なポジティブさを持つ匠海は、知られてもしょうがないよな!と笑っている。
そんな考え方ができるところが憧れで、好き。
「行こっか」
「うん」
学校の最寄駅に着いて、一緒に下りて改札を通る。
再び手を繋いで学校に向かうと、悲鳴に似た声が聞こえた。
「なんか、威尊に俺らのこと応援してくれてる子もいるって聞いてんけど、ほんまみたいな感じするなあ」
「そうなのかな?」
うーん、威尊くん優しすぎるからなあ。
首を傾げると、匠海が「あ!」と声を上げた。
「なに?」
聞いてみても、匠海は何も言わない。
ただ無言のまますっと顔が近づいてきて、頬にキスされた。
……え?
キャー!と一層大きくなった悲鳴とも歓声ともとれる声。
だけど、そんな大きな声も頭に入って来ない。
言葉も出なくて、ただぽかんと匠海を見ると、照れたようにチャーミングなえくぼをくっきり見せて笑ってた。
「いや、これでみんながキャーって言ってくれるなら、俺らのこと応援してくれてんのかなーってわかるやん?」
「そ、そうかな?」
謎理論。
これまで匠海の頭脳を頼りにしたことないけど、すっごい訳わかんなかった。
匠海がカッコイイから見られてるのか、私達を応援してくれてるから見られてるのか、区別したかったのは分かるけど。
正直今のだと、どっちに転んでも匠海カッコイイ〜ってならないかな?
「やっぱりあの子たち、応援してくれてるんかな?なら一石二鳥やなあ」
まあでも、匠海が嬉しそうなら何でもいいか。
「なんで?」
匠海が四字熟語をちゃんと知ってるのか少々不安で、聞き返してみる。
「俺はみにと一緒に居れて嬉しいー、みんなは俺とみにが一緒におるのを見て嬉しい!な!みんなハッピーやん」
匠海は長い指を折りながら2つ数えて、満足げな笑みを浮かべた。
「ううん、三鳥、だよ」
「え、俺、四字熟語間違えた!?」
キメ顔だったのに急に慌てだす匠海。
さっきのキュン返して。
しかも、小学生レベルの四字熟語で不安にならないで。
「いや、四字熟語は合ってる」
「なんやねん!合ってるやん!」
「私も嬉しいから、良いこと3つだねって言いたかったの」
「……そういうことか!」
ムッとした顔が、納得した!と言わんばかりに明るくなる。
「このまま席隣にならんかな」
「ごめん、因果関係わかんない」
下駄箱について上履きを出しながら、匠海は不思議なことを言い出す。
たぶん、それとこれとは関係ない。
席替えはクジ引きだし、ただの運だよ。
「でも俺、ちゃんとお願いしてきたから。みにと隣になりますように!って神に」
そういうとこ、かわいい。
愛おしくて、匠海のえくぼをつっついた。
「いや何すんねん」
指をぎゅって包まれて、そのまま手が恋人繋ぎになる。
なんか、匠海の言う通り、本当に隣になりそうな気がしてきたな。
そしてその予感は、当たる。
クジ引きをした結果、前の方を引き当てた私。
荷物を移動させようとすると、クラスのほんの少し喋ったことある子がタタッと駆けてきて、急に話しかけられる。
「みにちゃん、私ちょっと目悪いから席換わってくれない?」
「あれ?そのメガネ新しい?」
「え?あー……とにかくお願い!!」
「ふふ、よくわかんないけど全然いいよ」
度が合わないの作っちゃったのかな?なんて思いながら、渡されたクジの番号を見ながら進む。1番後ろか。
「えっ」
「みに〜隣やで」
着いたのは、隣に座った匠海がぽんぽんと叩いている机だった。
「さっき私席換わったんだよね」
「待って!?俺もさっき威尊と換わったで。良かった〜」
さっきの子の方を見ると、嬉しそうに手を振っていた。
威尊くんを探すと、グーサインしてるし。
「ほんまに隣なんすごない!後ろやけど、みにならコンタクト入れんでもええ?」
「それは入れて?」
匠海にツッコミながら考える。
もしかして、気を利かせてくれたのかな。
隣に座る匠海の体温を微かに感じながら、幸せを噛み締めた。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「学校内の有名カップル 匠海くんver」
キラッキラした青春を全力で目指してみました。リクエストありがとうございました⸝⋆
もちろん続きますぜっ🎶
「おはよう、匠海」
私の朝は、キラキラした彼氏の顔を見ることから始まる。
前髪が失敗している日は私が直すけど、今日はその必要はないみたい。
「行こか」
「うん」
差し出された手を握って、駅までの道を歩き出す。
匠海は、家が超近いわけでもないのに、定期券内だからとかナンパされないか心配だからとか理由をつけて迎えに来てくれる。
それが嬉しくて、幸せで、でも心配で。
疲れちゃうからしなくていいと言っても、1秒でも長く一緒に居たいからと聞いてもらえない。
「今日もみにはかわええな」
「毎朝言ってくれるよね」
「当たり前やん」
握った手を愛おしそうにスリスリしながら褒めてくれる。
匠海のおかげで、自分のことが少しだけ好きになった。
他愛もない話をして歩いているとすぐに駅について、改札を通るために手が離れる。
そのままホームまで下りて、ちょうど来た電車に飛び乗った。
身動きがとれない程ではないけれど、そこそこ混んでいる車内。
横に並んで立つと、発車に合わせて車体が大きく揺れる。
ぐら、と私の体も揺れると、隣から手が伸びてきた。
そっと私の腕を掴んで支え、そのまま私の手を誘導して自分のジャケットに持っていく。
「も〜毎朝言ってるんだから覚えてや〜。つかまっとき」
「へへ、うん」
ニコニコふわふわしてるのに、体幹がすっごく強いの、毎日きゅんとしてるんだよなあ。
それに、流石に私が覚えてないわけないって気づいてるのか気づいてないのか際どいぐらい天然さんなのも。
「別にね、覚えてないわけじゃないんだよ」
「ほんまに?」
やっぱり気づいてなかった。そろそろ教えちゃおうかな。
「『つかまっとき』って言ってる匠海がかっこいいから」
覚えてないフリしてれば、毎朝言ってくれるでしょ。
「……ほんま、可愛すぎやって」
「へへっ」
片手で顔を隠す匠海を見てニヤニヤしてたら、その手が私の顔に伸びてきた。
むにゅっと頬を潰された上に匠海の方を向かされて、文字通り匠海しか見えなくなる。
「なんでそんな可愛いん?」
何も言えずにただ匠海を見つめていると、複雑そうな表情をしていた。
少しして、ふーっと息を吐きながら解放される。
「なんでって……匠海がカッコイイからじゃない?」
カッコイイ彼氏の隣にふさわしい人になりたいってい思うし、努力もしてるつもり。
そう答えると、匠海の眉毛が思いっきり下がっていた。
「あんま可愛くすんのやめてや〜俺の前だけにして」
「それブーメランだよ」
「んん?」
電車には同じ高校の人たちもいて、正直少々視線を集めてるのは自覚してる。
それも冷めた視線ではなく、むしろその逆。
あたたかいような、キラキラしてるような目。
それは匠海も気づいていて、みにの可愛さがバレるとか嘆くけど、自分のことは棚に上げてる。
私も匠海のカッコよさがみんなにバレバレなの、嫌なのに。
この無自覚さんは全く気づいてない。
「まあでも、俺が1番みにの良いところ知ってるから」
「ふふ、そうだね」
それでも素敵なポジティブさを持つ匠海は、知られてもしょうがないよな!と笑っている。
そんな考え方ができるところが憧れで、好き。
「行こっか」
「うん」
学校の最寄駅に着いて、一緒に下りて改札を通る。
再び手を繋いで学校に向かうと、悲鳴に似た声が聞こえた。
「なんか、威尊に俺らのこと応援してくれてる子もいるって聞いてんけど、ほんまみたいな感じするなあ」
「そうなのかな?」
うーん、威尊くん優しすぎるからなあ。
首を傾げると、匠海が「あ!」と声を上げた。
「なに?」
聞いてみても、匠海は何も言わない。
ただ無言のまますっと顔が近づいてきて、頬にキスされた。
……え?
キャー!と一層大きくなった悲鳴とも歓声ともとれる声。
だけど、そんな大きな声も頭に入って来ない。
言葉も出なくて、ただぽかんと匠海を見ると、照れたようにチャーミングなえくぼをくっきり見せて笑ってた。
「いや、これでみんながキャーって言ってくれるなら、俺らのこと応援してくれてんのかなーってわかるやん?」
「そ、そうかな?」
謎理論。
これまで匠海の頭脳を頼りにしたことないけど、すっごい訳わかんなかった。
匠海がカッコイイから見られてるのか、私達を応援してくれてるから見られてるのか、区別したかったのは分かるけど。
正直今のだと、どっちに転んでも匠海カッコイイ〜ってならないかな?
「やっぱりあの子たち、応援してくれてるんかな?なら一石二鳥やなあ」
まあでも、匠海が嬉しそうなら何でもいいか。
「なんで?」
匠海が四字熟語をちゃんと知ってるのか少々不安で、聞き返してみる。
「俺はみにと一緒に居れて嬉しいー、みんなは俺とみにが一緒におるのを見て嬉しい!な!みんなハッピーやん」
匠海は長い指を折りながら2つ数えて、満足げな笑みを浮かべた。
「ううん、三鳥、だよ」
「え、俺、四字熟語間違えた!?」
キメ顔だったのに急に慌てだす匠海。
さっきのキュン返して。
しかも、小学生レベルの四字熟語で不安にならないで。
「いや、四字熟語は合ってる」
「なんやねん!合ってるやん!」
「私も嬉しいから、良いこと3つだねって言いたかったの」
「……そういうことか!」
ムッとした顔が、納得した!と言わんばかりに明るくなる。
「このまま席隣にならんかな」
「ごめん、因果関係わかんない」
下駄箱について上履きを出しながら、匠海は不思議なことを言い出す。
たぶん、それとこれとは関係ない。
席替えはクジ引きだし、ただの運だよ。
「でも俺、ちゃんとお願いしてきたから。みにと隣になりますように!って神に」
そういうとこ、かわいい。
愛おしくて、匠海のえくぼをつっついた。
「いや何すんねん」
指をぎゅって包まれて、そのまま手が恋人繋ぎになる。
なんか、匠海の言う通り、本当に隣になりそうな気がしてきたな。
そしてその予感は、当たる。
クジ引きをした結果、前の方を引き当てた私。
荷物を移動させようとすると、クラスのほんの少し喋ったことある子がタタッと駆けてきて、急に話しかけられる。
「みにちゃん、私ちょっと目悪いから席換わってくれない?」
「あれ?そのメガネ新しい?」
「え?あー……とにかくお願い!!」
「ふふ、よくわかんないけど全然いいよ」
度が合わないの作っちゃったのかな?なんて思いながら、渡されたクジの番号を見ながら進む。1番後ろか。
「えっ」
「みに〜隣やで」
着いたのは、隣に座った匠海がぽんぽんと叩いている机だった。
「さっき私席換わったんだよね」
「待って!?俺もさっき威尊と換わったで。良かった〜」
さっきの子の方を見ると、嬉しそうに手を振っていた。
威尊くんを探すと、グーサインしてるし。
「ほんまに隣なんすごない!後ろやけど、みにならコンタクト入れんでもええ?」
「それは入れて?」
匠海にツッコミながら考える。
もしかして、気を利かせてくれたのかな。
隣に座る匠海の体温を微かに感じながら、幸せを噛み締めた。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「学校内の有名カップル 匠海くんver」
キラッキラした青春を全力で目指してみました。リクエストありがとうございました⸝⋆
もちろん続きますぜっ🎶
