【Shogo.T】
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「あ、やらかした」
今朝はちょっと寝坊して慌てて家を出たから、鍵を忘れてしまった。
いつもお父さんは在宅勤務が多いから油断してたけど、今日は出社って言ってた。
つまり、完全に閉め出されてる。
かと言って金欠だし、どこかに行くのも面倒。
このままスマホ見て時間潰そうかなと考えた時、神の声がした。
「あれ?みにちゃんだ〜」
「将吾くん!」
近所に住む将吾くんは、気さくで優しいお兄さん。
会ったのはちょっと久しぶり。
だけど、常にほんわかした空気感の将吾くんのおかげで、いつ会っても普通に話せる。
「どうしたの?」
「鍵忘れちゃって」
「あ、お家入れないのか!」
それは大変だ〜と、本当に思ってるのか分からないテンションで返される。
なんか、将吾くんと話してる間に落ち着いてきちゃったな。
「今日寒くない?大丈夫?」
「大丈夫!たぶん!」
「たぶんじゃ心配だな〜」
ちょっと考えた素振りを見せた後、ぴん!と人差し指を突き立てて提案された。
「うちで待つ?」
「え、申し訳ないよ」
「たぶん今俺しかおらんよ」
それもそれで、ちょっと緊張しちゃうよ。
昔はいっぱい一緒に遊んでもらったらしいけど、その頃のことはそこまでしっかり覚えてはいなくて。
こんな風に外でちょっと喋ったことはあっても、しっかり二人で過ごした経験はほぼない。
まあ、将吾くんニコニコしてるし、緊張するの私だけなんだろうけど。
「ちなみにねー、みにちゃんがどこか室内に入るまでここから動かないからね俺」
「そう言われると、お願いするしかないじゃん!」
「へへ、バレた?」
しれっと逃げ道を塞いだ将吾くんに、もう甘えるしかないことを察した。
2人並んで、すぐそこだけど田島家に向かって歩く。
細身のパンツで足の長さが超際立ってる将吾くんだけど、私に合わせてか元々か、のんびり歩いてくれた。
「お、やっぱり俺だけだ〜おいで?」
「お邪魔します」
「お邪魔じゃないから大丈夫〜へへへ」
物凄く良い香りのするお家に足を踏み入れた。
「えっとね〜お客さん用のスリッパが確かここにあったはずなんだよな〜あったあった!」
楽しそうに、独り言なのか話しかけてるのか分からない声量でお話してる将吾くんを見守ってたら、ぽんぽんと出されたスリッパ。
緊張しながら履くと、ふかふかの感触がした。
どうしよう、めちゃめちゃ緊張してきた。
当の本人は、普通に前歩いてるけど。
「みにちゃんコーヒー飲む?」
「え、いいよ気遣わないで!」
ソファに座らせてくれた後、さっとキッチンに立つ将吾くん。
成り行きでお邪魔することになったのに、優しすぎる。
「ううん、俺が飲みたいから。紅茶もココアもあるよ」
「じゃあ将吾くんと同じので」
「お、コーヒー飲めるの?」
「うん」
「おっきくなったね〜」
将吾くん、「おっきくなったね」とか「成長したね」って言ってくれるんだけど、相当ちっちゃいときで記憶止まってんのかな?
そんなことを思ってると、湯気の立った2つのカップを持った将吾くんが戻ってきた。
「どうぞ〜」
「ありがとう!頂きます」
「召し上がれ!」
今度お礼にお菓子とか持ってこよう。
そう決めてカップに口をつけると、飲みやすくて深みのある味が広がった。
少しだけ冷えた体に沁みる。
「美味しい。ほんとにありがとう」
「みにちゃんがコーヒーを美味しいと思うようになったことに感動しちゃう俺」
「将吾くんの中の私って、そんな幼いの?」
「えへへ〜やっぱり記憶が抜けないんだよねえ」
その記憶に何が入ってるんだろう。
とんでもない黒歴史とか入ってないか心配なんだけど。
まあでも、将吾くん楽しそうに笑ってるから追及しなくていいか。
「最近困ってることない?大丈夫?」
「楽しくやってるよ。将吾くんは?」
「俺も楽しくやってるよ〜」
お互い楽しそうで何より。
そりゃ悲しいことも辛いこともあるけど、将吾くんといると、全部浄化されてく気がする。
魔法使いか何かなのかな。
「あ!今度ダンスのイベントあるんだけどみにちゃん見に来てくれない?」
「いいの?」
「うん。色んな人誘わなきゃいけなくて。でも俺そんなに友達いないからどうしようって思ってたの」
「なら、行かせてもらおうかな」
正直、ご近所付き合いの範疇を超えたことなかったからびっくりした。
でも手足が長くてカッコイイ将吾くんはきっとダンスが似合うだろうなと思うし、興味はある。
「チケット送るね。あ、連絡先交換してたっけ?」
「たぶんしてないんじゃないかな?」
「そうだよねえ。交換してくれる?」
「うん」
断る理由が見つからなかった。
スマホに、新しく将吾くんの連絡先が追加される。
「へへ、嬉しい」
うん、なんかもう将吾くんが嬉しそうなら何でも良くなってきちゃった。
「私も嬉しい」
そして、素直に口に出せるようになっちゃった。
連絡先も交換して、段々この空間に慣れてきた頃。
将吾くんが爆弾を落としてきた。
「昔みにちゃんがさ〜俺と結婚する!って言ってたの覚えてる?」
え、知らない知らない知らない
まさか、将吾くんの記憶ってこれ?
「そんなこと言ったの?私」
「覚えてないか〜残念」
残念?
ただでさえ驚きすぎてるのに、意図が不明すぎる言葉まで付け足されてもう訳分かんない。
当時の私、なんて恐れ知らずなことを言ってたんだろう。
「お願いだから、今すぐ忘れて!」
「ええ、プロポーズ忘れるほどひどい男じゃないよ俺」
「プロポーズって捉えなくて大丈夫だから!!」
「嬉しかったのに〜」
嬉しかったの!?
近所の子に懐かれて嬉しい的な?多分そういうことだよね。
「みにちゃんのファーストキス俺でしょ?」
「え!?」
「これも覚えてないか〜」
待って相当やらかしてるじゃん。
何してんの幼少期の私!ばか!!
「それノーカンでいいんだよ!」
「やだ」
「やなの!?」
将吾くんが嫌とか言うのも初めて見たし、なんで嫌なのか全然わかんないし。
面食らっていると、コーヒーを飲み干した将吾くんが平然と言い放つ。
「だって俺ずっとみにちゃんが好きなんだよ?」
「え……」
「カッコよくなってから迎えに行くねって言ってたら、今日みにちゃん見つけたから今なのかなって」
普段のにこやかな将吾くんとは違う、真剣な顔。
それだけで、冗談じゃないのかなって思ってしまう。
何も言えずにいると、どんどん将吾くんが近づいてきて。
目を瞑った瞬間。
私の携帯が鳴って我に返る。
「お父さん帰ってきた!ありがとう将吾くん!」
将吾くんから目線を逸らして携帯を見れば、お父さんから帰宅の連絡が入っていた。
「え〜〜残念。また来てね?」
いつものニコニコ将吾くんに戻っていて、さっきのは幻だったんじゃないかと疑う。
心配だからと私の家の前まで送ってくれた将吾くんは、去り際に私の耳元に顔を近づけた。
「またちゃんと迎えに来るから、俺のこと好きになって?」
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
これ、「結婚するって言ってた」「ファーストキス俺」発言が実はたじくんの捏造だったら戦略家ですよね。
・好きな子のこと全部覚えてる真っ直ぐなたじくん
・一途ゆえに愛重めの意外と戦略家なたじくん
皆さんはどっち派ですか??
私はどっちも好きです(真顔)
今朝はちょっと寝坊して慌てて家を出たから、鍵を忘れてしまった。
いつもお父さんは在宅勤務が多いから油断してたけど、今日は出社って言ってた。
つまり、完全に閉め出されてる。
かと言って金欠だし、どこかに行くのも面倒。
このままスマホ見て時間潰そうかなと考えた時、神の声がした。
「あれ?みにちゃんだ〜」
「将吾くん!」
近所に住む将吾くんは、気さくで優しいお兄さん。
会ったのはちょっと久しぶり。
だけど、常にほんわかした空気感の将吾くんのおかげで、いつ会っても普通に話せる。
「どうしたの?」
「鍵忘れちゃって」
「あ、お家入れないのか!」
それは大変だ〜と、本当に思ってるのか分からないテンションで返される。
なんか、将吾くんと話してる間に落ち着いてきちゃったな。
「今日寒くない?大丈夫?」
「大丈夫!たぶん!」
「たぶんじゃ心配だな〜」
ちょっと考えた素振りを見せた後、ぴん!と人差し指を突き立てて提案された。
「うちで待つ?」
「え、申し訳ないよ」
「たぶん今俺しかおらんよ」
それもそれで、ちょっと緊張しちゃうよ。
昔はいっぱい一緒に遊んでもらったらしいけど、その頃のことはそこまでしっかり覚えてはいなくて。
こんな風に外でちょっと喋ったことはあっても、しっかり二人で過ごした経験はほぼない。
まあ、将吾くんニコニコしてるし、緊張するの私だけなんだろうけど。
「ちなみにねー、みにちゃんがどこか室内に入るまでここから動かないからね俺」
「そう言われると、お願いするしかないじゃん!」
「へへ、バレた?」
しれっと逃げ道を塞いだ将吾くんに、もう甘えるしかないことを察した。
2人並んで、すぐそこだけど田島家に向かって歩く。
細身のパンツで足の長さが超際立ってる将吾くんだけど、私に合わせてか元々か、のんびり歩いてくれた。
「お、やっぱり俺だけだ〜おいで?」
「お邪魔します」
「お邪魔じゃないから大丈夫〜へへへ」
物凄く良い香りのするお家に足を踏み入れた。
「えっとね〜お客さん用のスリッパが確かここにあったはずなんだよな〜あったあった!」
楽しそうに、独り言なのか話しかけてるのか分からない声量でお話してる将吾くんを見守ってたら、ぽんぽんと出されたスリッパ。
緊張しながら履くと、ふかふかの感触がした。
どうしよう、めちゃめちゃ緊張してきた。
当の本人は、普通に前歩いてるけど。
「みにちゃんコーヒー飲む?」
「え、いいよ気遣わないで!」
ソファに座らせてくれた後、さっとキッチンに立つ将吾くん。
成り行きでお邪魔することになったのに、優しすぎる。
「ううん、俺が飲みたいから。紅茶もココアもあるよ」
「じゃあ将吾くんと同じので」
「お、コーヒー飲めるの?」
「うん」
「おっきくなったね〜」
将吾くん、「おっきくなったね」とか「成長したね」って言ってくれるんだけど、相当ちっちゃいときで記憶止まってんのかな?
そんなことを思ってると、湯気の立った2つのカップを持った将吾くんが戻ってきた。
「どうぞ〜」
「ありがとう!頂きます」
「召し上がれ!」
今度お礼にお菓子とか持ってこよう。
そう決めてカップに口をつけると、飲みやすくて深みのある味が広がった。
少しだけ冷えた体に沁みる。
「美味しい。ほんとにありがとう」
「みにちゃんがコーヒーを美味しいと思うようになったことに感動しちゃう俺」
「将吾くんの中の私って、そんな幼いの?」
「えへへ〜やっぱり記憶が抜けないんだよねえ」
その記憶に何が入ってるんだろう。
とんでもない黒歴史とか入ってないか心配なんだけど。
まあでも、将吾くん楽しそうに笑ってるから追及しなくていいか。
「最近困ってることない?大丈夫?」
「楽しくやってるよ。将吾くんは?」
「俺も楽しくやってるよ〜」
お互い楽しそうで何より。
そりゃ悲しいことも辛いこともあるけど、将吾くんといると、全部浄化されてく気がする。
魔法使いか何かなのかな。
「あ!今度ダンスのイベントあるんだけどみにちゃん見に来てくれない?」
「いいの?」
「うん。色んな人誘わなきゃいけなくて。でも俺そんなに友達いないからどうしようって思ってたの」
「なら、行かせてもらおうかな」
正直、ご近所付き合いの範疇を超えたことなかったからびっくりした。
でも手足が長くてカッコイイ将吾くんはきっとダンスが似合うだろうなと思うし、興味はある。
「チケット送るね。あ、連絡先交換してたっけ?」
「たぶんしてないんじゃないかな?」
「そうだよねえ。交換してくれる?」
「うん」
断る理由が見つからなかった。
スマホに、新しく将吾くんの連絡先が追加される。
「へへ、嬉しい」
うん、なんかもう将吾くんが嬉しそうなら何でも良くなってきちゃった。
「私も嬉しい」
そして、素直に口に出せるようになっちゃった。
連絡先も交換して、段々この空間に慣れてきた頃。
将吾くんが爆弾を落としてきた。
「昔みにちゃんがさ〜俺と結婚する!って言ってたの覚えてる?」
え、知らない知らない知らない
まさか、将吾くんの記憶ってこれ?
「そんなこと言ったの?私」
「覚えてないか〜残念」
残念?
ただでさえ驚きすぎてるのに、意図が不明すぎる言葉まで付け足されてもう訳分かんない。
当時の私、なんて恐れ知らずなことを言ってたんだろう。
「お願いだから、今すぐ忘れて!」
「ええ、プロポーズ忘れるほどひどい男じゃないよ俺」
「プロポーズって捉えなくて大丈夫だから!!」
「嬉しかったのに〜」
嬉しかったの!?
近所の子に懐かれて嬉しい的な?多分そういうことだよね。
「みにちゃんのファーストキス俺でしょ?」
「え!?」
「これも覚えてないか〜」
待って相当やらかしてるじゃん。
何してんの幼少期の私!ばか!!
「それノーカンでいいんだよ!」
「やだ」
「やなの!?」
将吾くんが嫌とか言うのも初めて見たし、なんで嫌なのか全然わかんないし。
面食らっていると、コーヒーを飲み干した将吾くんが平然と言い放つ。
「だって俺ずっとみにちゃんが好きなんだよ?」
「え……」
「カッコよくなってから迎えに行くねって言ってたら、今日みにちゃん見つけたから今なのかなって」
普段のにこやかな将吾くんとは違う、真剣な顔。
それだけで、冗談じゃないのかなって思ってしまう。
何も言えずにいると、どんどん将吾くんが近づいてきて。
目を瞑った瞬間。
私の携帯が鳴って我に返る。
「お父さん帰ってきた!ありがとう将吾くん!」
将吾くんから目線を逸らして携帯を見れば、お父さんから帰宅の連絡が入っていた。
「え〜〜残念。また来てね?」
いつものニコニコ将吾くんに戻っていて、さっきのは幻だったんじゃないかと疑う。
心配だからと私の家の前まで送ってくれた将吾くんは、去り際に私の耳元に顔を近づけた。
「またちゃんと迎えに来るから、俺のこと好きになって?」
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
これ、「結婚するって言ってた」「ファーストキス俺」発言が実はたじくんの捏造だったら戦略家ですよね。
・好きな子のこと全部覚えてる真っ直ぐなたじくん
・一途ゆえに愛重めの意外と戦略家なたじくん
皆さんはどっち派ですか??
私はどっちも好きです(真顔)
