【Yudai.S】
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「
2月26日(月)
今日の佐野くんは、ゲームのガチャでレアキャラを引き当てたらしい。西くんにイキってた。
変なダンスしてたら机にぶつかってた。音が痛そうだったけど、全然元気でやっぱり面白かった。
2月27日(火)
今日の佐野くんは眠そう。
古典の授業で頭ガクガクしてるな〜って思ってたら、机に思いっきり頭ぶつけてた。
大丈夫かな?と思ってたら先生に当てられてた。
カ行変格活用って答えてドヤってたけど、後ろの後藤くんが答え教えてたの見えたんだよな〜
2月28日(水)
昼休みに、後輩のたーちくん(?)が佐野くんのとこに来てた。
後輩さんとも仲良しで凄いな〜と思ってたら、めちゃめちゃイジられてた。
予想通りすぎる。
2月29日(木)
今日はうるう日やから、4年に1回しかないし特別なことしたい!と豪語していた佐野くん。
何するのかな〜と思ったら、相槌を「うるう」にしたらバレないか検証してた。
尾崎くんは1ミリも気づいてなかった。
佐野くんめちゃめちゃ満足そうだった。
でもよく考えたら、その前に松田くんと藤牧くんと木村くんに秒でツッコまれてたんだよね。
え、失敗じゃない?
3月1日(金)
学年末テストに危機感を抱き始めた佐野くん。
髙塚くんに教えてもらおうとしたら、思ったよりスパルタだったみたい。
「すいませんでした〜」を連発してた。
何をやらかしてたんだろ?
3月2日(土)
佐野くんの「何で土曜日に来なあかんねん!」ボイスが響き渡ると、土曜授業だなって思う。
田島くんに「でも休みの日にも雄大に会えて嬉しい」って言われてガチで照れて文句言わなくなってた。
チョロくない?大丈夫?
3月4日(月)
月曜日の佐野くんはいつも遅刻寸前。
今日はチャイムの5秒前に滑り込んで、許くんが拍手してた。
大スターみたいに手振ってたけど、許くんは称賛してたんじゃなくて爆笑してたらしい。
そう池﨑くんに指摘された佐野くんは、耳が真っ赤になっててちょっと可愛かった。
︙
「やっぱり佐野くんってハトなんかより断然平和の象徴だと思うんだよね」
「え、なんで?」
「今日のわんこじゃなくて、今日の佐野くんってコーナー放送したほうが世界が平和になる気がする」
「だから何言ってんの?」
大真面目に友達に言ってみたら、怪訝そうな顔をされた。
最近佐野くんを観察してること、いつもテンションが高くて楽しそうで、みんなから愛されていて、見ていて元気をもらえることを伝えると、ふーんと言われた。
「めっちゃ見てるね」
「これ誰にも内緒なんだけどね、ほのぼのすることメモってるの。これ」
「え、ストーカーじゃん」
「いや違……え、やっぱやばいかな」
「仲良くないならヤバい」
「非常に悲しいんだけど、どっちかというと嫌われてそう」
そう、この日記が絶対にバレたくないのも、こうして影で楽しんでいるのにも理由があって。
佐野くんは、誰にでも明るくてボケたりツッコんだりする朗らかな人なんだけど、
何故か私の前でだけ、本当におとなしいのだ。
「佐野くん、おはよ」
「あ、立花さん、おはよう」
普段の佐野くんは、おはよーっ!って感じで、うるさいって言われてるのに。ていうか、苗字呼びの人あんまりいないよね?
「佐野くん、次移動だよ」
「え、あ、え、ありがとう」
普段の佐野くんは、わかってるし!とか反抗してなだめられてるのに。
「佐野くんごめん、ネームペン借りていい?」
「全然ええよ」
普段の佐野くんは、ええ持ってへんの!?って煽ってうざがられてるのに。
思い出すだけで悲しいくらい、私の前では素っ気ない佐野くんなのである。
「それ、逆なんじゃ……」
「フォローいいって」
そのとき、佐野くん日記(いらないプリントの裏)が、風のせいで遠くの床にはらりと落ちた。
急いでそこに向かうと、拾ってくれたのはまさかの佐野くんで。
せめて拾った向きが逆であれ…!と瞬時に願ったものの、拾ったのは日記が表の状態だった。
どうしよう。
ただでさえ嫌われてるのに、こんなキモイの見たらもっと嫌われるの確定。
「本当にごめん!」
とりあえず超謝ると、固まってた佐野くんが動き出した。
「立花さん、やんな」
「いや本当にごめん、佐野くん見てて元気になるから勝手に見てた。もう絶対やめる、ごめん」
反応が怖すぎて、顔が上げられない。
「ええよ、やめんといて?」
信じられない言葉が聞こえて、顔を上げた。
「えっ……?」
佐野くんもこっちを見てなかったけど、口元は緩んでた。
「ていうか、ほんまに嬉しい。立花さんがこんなに俺のこと見てくれてると思わんかった」
「お恥ずかしい」
佐野くん、本当にエンジェルじゃん。
普通嫌がるでしょ。なんで喜んでんの。
「あ、でも、俺おばけ屋敷めっちゃ得意やから!」
「え?うん」
「ブラックコーヒー、もうすぐ飲めるようになる予定やし!」
「うん?」
「ドッチボールめっちゃ得意やしさ!」
「……どうしたの?」
指で数えながら、謎のエピソードを連発する佐野くん。
「やから可愛いも嬉しいけど、立花さんにはかっこいいって思われたいねん」
そう言って、佐野くんは走ってどこかにいってしまった。
「……かわいい!」
ごめん、佐野くん。
今の、めっちゃかわいかったです。
***
Side:Yudai
同じクラスの立花さん。
めっちゃ美人で優しくて落ち着いていて、本当に俺のタイプどストライク。
でも、うるさい奴とか嫌いそうやし、どっちかというと大人の男が好きそうな感じがする。
だから立花さんの前ではうるさくせんようにしてるんやけど、その分どう距離を縮めたらいいかわからん日々。
こんなんやから、「立花さんの前での雄大のモノマネしまーす」とか柾哉くんにイジられるし、「ヘタレじゃん」とストレートに京介に貶される。
そんなある日、立花さんの机からプリントが俺の足元に落ちてきた。
こんなん拾わんわけないやん?
なんて話そう、と考えながらプリントに目を落とすと、そこには“今日の佐野くん”というワードが。
……え?めっちゃ見られてたってこと?
俺のこと考えてくれてたって思うと嬉しいけど、「見てて元気になる」って1ミリも男として見てないよな?
でも焦って立花さんの前でイキった、最悪。
「どうしよ〜理人〜〜!」
「なんで俺に聞くん」
俺の中の“立花さんのタイプに近そうランキング”1位の理人に聞いてみる。
「そのさ、立花さんのタイプって何でわかったん?」
ツッコんでくるけど、冷静に聞いてくれる理人はマジでいいやつ。
「え、俺のイメージ」
イメージかい。
低くて良い声でツッコんだ理人は、面白そうに身を乗り出した。
「じゃあさ、もし立花さんのタイプが見てて元気になる人だったら?」
「……それ、俺希望あるやん!」
「さあ?案外わからんかもよ?」
俺、頑張ってみようかな。
2月26日(月)
今日の佐野くんは、ゲームのガチャでレアキャラを引き当てたらしい。西くんにイキってた。
変なダンスしてたら机にぶつかってた。音が痛そうだったけど、全然元気でやっぱり面白かった。
2月27日(火)
今日の佐野くんは眠そう。
古典の授業で頭ガクガクしてるな〜って思ってたら、机に思いっきり頭ぶつけてた。
大丈夫かな?と思ってたら先生に当てられてた。
カ行変格活用って答えてドヤってたけど、後ろの後藤くんが答え教えてたの見えたんだよな〜
2月28日(水)
昼休みに、後輩のたーちくん(?)が佐野くんのとこに来てた。
後輩さんとも仲良しで凄いな〜と思ってたら、めちゃめちゃイジられてた。
予想通りすぎる。
2月29日(木)
今日はうるう日やから、4年に1回しかないし特別なことしたい!と豪語していた佐野くん。
何するのかな〜と思ったら、相槌を「うるう」にしたらバレないか検証してた。
尾崎くんは1ミリも気づいてなかった。
佐野くんめちゃめちゃ満足そうだった。
でもよく考えたら、その前に松田くんと藤牧くんと木村くんに秒でツッコまれてたんだよね。
え、失敗じゃない?
3月1日(金)
学年末テストに危機感を抱き始めた佐野くん。
髙塚くんに教えてもらおうとしたら、思ったよりスパルタだったみたい。
「すいませんでした〜」を連発してた。
何をやらかしてたんだろ?
3月2日(土)
佐野くんの「何で土曜日に来なあかんねん!」ボイスが響き渡ると、土曜授業だなって思う。
田島くんに「でも休みの日にも雄大に会えて嬉しい」って言われてガチで照れて文句言わなくなってた。
チョロくない?大丈夫?
3月4日(月)
月曜日の佐野くんはいつも遅刻寸前。
今日はチャイムの5秒前に滑り込んで、許くんが拍手してた。
大スターみたいに手振ってたけど、許くんは称賛してたんじゃなくて爆笑してたらしい。
そう池﨑くんに指摘された佐野くんは、耳が真っ赤になっててちょっと可愛かった。
︙
「やっぱり佐野くんってハトなんかより断然平和の象徴だと思うんだよね」
「え、なんで?」
「今日のわんこじゃなくて、今日の佐野くんってコーナー放送したほうが世界が平和になる気がする」
「だから何言ってんの?」
大真面目に友達に言ってみたら、怪訝そうな顔をされた。
最近佐野くんを観察してること、いつもテンションが高くて楽しそうで、みんなから愛されていて、見ていて元気をもらえることを伝えると、ふーんと言われた。
「めっちゃ見てるね」
「これ誰にも内緒なんだけどね、ほのぼのすることメモってるの。これ」
「え、ストーカーじゃん」
「いや違……え、やっぱやばいかな」
「仲良くないならヤバい」
「非常に悲しいんだけど、どっちかというと嫌われてそう」
そう、この日記が絶対にバレたくないのも、こうして影で楽しんでいるのにも理由があって。
佐野くんは、誰にでも明るくてボケたりツッコんだりする朗らかな人なんだけど、
何故か私の前でだけ、本当におとなしいのだ。
「佐野くん、おはよ」
「あ、立花さん、おはよう」
普段の佐野くんは、おはよーっ!って感じで、うるさいって言われてるのに。ていうか、苗字呼びの人あんまりいないよね?
「佐野くん、次移動だよ」
「え、あ、え、ありがとう」
普段の佐野くんは、わかってるし!とか反抗してなだめられてるのに。
「佐野くんごめん、ネームペン借りていい?」
「全然ええよ」
普段の佐野くんは、ええ持ってへんの!?って煽ってうざがられてるのに。
思い出すだけで悲しいくらい、私の前では素っ気ない佐野くんなのである。
「それ、逆なんじゃ……」
「フォローいいって」
そのとき、佐野くん日記(いらないプリントの裏)が、風のせいで遠くの床にはらりと落ちた。
急いでそこに向かうと、拾ってくれたのはまさかの佐野くんで。
せめて拾った向きが逆であれ…!と瞬時に願ったものの、拾ったのは日記が表の状態だった。
どうしよう。
ただでさえ嫌われてるのに、こんなキモイの見たらもっと嫌われるの確定。
「本当にごめん!」
とりあえず超謝ると、固まってた佐野くんが動き出した。
「立花さん、やんな」
「いや本当にごめん、佐野くん見てて元気になるから勝手に見てた。もう絶対やめる、ごめん」
反応が怖すぎて、顔が上げられない。
「ええよ、やめんといて?」
信じられない言葉が聞こえて、顔を上げた。
「えっ……?」
佐野くんもこっちを見てなかったけど、口元は緩んでた。
「ていうか、ほんまに嬉しい。立花さんがこんなに俺のこと見てくれてると思わんかった」
「お恥ずかしい」
佐野くん、本当にエンジェルじゃん。
普通嫌がるでしょ。なんで喜んでんの。
「あ、でも、俺おばけ屋敷めっちゃ得意やから!」
「え?うん」
「ブラックコーヒー、もうすぐ飲めるようになる予定やし!」
「うん?」
「ドッチボールめっちゃ得意やしさ!」
「……どうしたの?」
指で数えながら、謎のエピソードを連発する佐野くん。
「やから可愛いも嬉しいけど、立花さんにはかっこいいって思われたいねん」
そう言って、佐野くんは走ってどこかにいってしまった。
「……かわいい!」
ごめん、佐野くん。
今の、めっちゃかわいかったです。
***
Side:Yudai
同じクラスの立花さん。
めっちゃ美人で優しくて落ち着いていて、本当に俺のタイプどストライク。
でも、うるさい奴とか嫌いそうやし、どっちかというと大人の男が好きそうな感じがする。
だから立花さんの前ではうるさくせんようにしてるんやけど、その分どう距離を縮めたらいいかわからん日々。
こんなんやから、「立花さんの前での雄大のモノマネしまーす」とか柾哉くんにイジられるし、「ヘタレじゃん」とストレートに京介に貶される。
そんなある日、立花さんの机からプリントが俺の足元に落ちてきた。
こんなん拾わんわけないやん?
なんて話そう、と考えながらプリントに目を落とすと、そこには“今日の佐野くん”というワードが。
……え?めっちゃ見られてたってこと?
俺のこと考えてくれてたって思うと嬉しいけど、「見てて元気になる」って1ミリも男として見てないよな?
でも焦って立花さんの前でイキった、最悪。
「どうしよ〜理人〜〜!」
「なんで俺に聞くん」
俺の中の“立花さんのタイプに近そうランキング”1位の理人に聞いてみる。
「そのさ、立花さんのタイプって何でわかったん?」
ツッコんでくるけど、冷静に聞いてくれる理人はマジでいいやつ。
「え、俺のイメージ」
イメージかい。
低くて良い声でツッコんだ理人は、面白そうに身を乗り出した。
「じゃあさ、もし立花さんのタイプが見てて元気になる人だったら?」
「……それ、俺希望あるやん!」
「さあ?案外わからんかもよ?」
俺、頑張ってみようかな。
