愛を誓う資格【Hiroto.N】
おなまえ設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
Side:Hiroto
前から思っているが、みには鈍感な部分がある。
基本的に感情は丁寧に汲み取ってくれる。
だけど、男からの視線に関しては、恐らく幼い頃のまま止まっている。
「ばいば〜い!」
護衛だった頃。
学校帰り、ニコニコと挨拶してから外に出たみにの制服を二度見してしまった。
なんかスカート短くね?
ふくらはぎどころか、少しだけ見える綺麗な太ももに目線がいってしまう。
でもこれ言ったら俺めっちゃ変態みたいだよね?
好きな子の脚はそりゃ見ちゃうだろ!って自分と、
他の男に見られたら最悪すぎる!って自分と、
指摘してキモがられたくない!って自分。
葛藤した結果、俺が他の男の視線から遮ることにした。
キモイと思われるのは避けたい。でも独占したい。
距離を詰めようと歩く速度を上げかけて、また考える。
これもこれで彼氏面エグくね?
他の男の視線から護衛しました!なんて聞いたことないだろ。怖っ。
なんで近めの距離にいたの?って聞かれたら困るしなあ……
言い訳して余計な危機感を与えるのは間違ってるし、素直に言うとやっぱキショいって思われそう。
こんな葛藤をしている中に、その日は帰宅していた。
あー、すれ違った男全員の記憶飛ばしてえ!!
「おかえり〜」
何も知らんみには、いつも通りの笑顔で労ってくれる。
可愛いな!と理不尽に怒りたくなった。
「ただいま」
言え!それとなく言え!俺!
全力で鼓舞した結果、ほっそい声が出てきた。
「そのさ、制服」
「制服?かわいいよね〜」
可愛いって言ってるお前が可愛いんだわ。
って違う違う。何も伝えられん。
みには俺の悩みなんて露知らず。
制服に憧れて受験勉強を頑張った話が続いた。
もう口出しづらいわあ。
「__で、今着てるの!」
「すげえ」
あ、終わった。褒めちった。
「校則も割と緩いんだよね。みんなもっと折っててびっくりしちゃう」
もっと折んの!?
確かに、校門から出てきた女子の中にはそういう子もいた……か?
やっべ、全然見てなかった。
「いや、そんな折らなくていんじゃね?」
「やっぱり?じゃあこのままいよっと」
もっと短くなるという最悪のルートは免れたけど、長くするルート消えたわ。
せめて校則は厳しくあれと顔も知らん校長に八つ当たりすることにして、渋々諦めた。
そして、彼氏として胸を張って隣に立てるようになった後。
動物園はまた記念日に行こうと決め、今日は俺から誘ってショッピングになったんだけど。
「お待たせ〜」
「いや待ってな、いけど」
いやいやいや、言葉詰まったわ。
学校とバイトとも違う、なんかわからんけどキラキラした目元や綺麗に巻かれた髪。
上着から見え隠れする、初めて見るスカート。
すぐ可愛さを更新してくるから、どんどん自分の顔が赤くなっていくのを自覚する。
ショッピングって決めてんのに、わざわざ新しいの買ったん?
……俺に可愛いと思わせるために?
「どこから行く?」
そう言いながら髪を耳にかける仕草を、思わずガン見してしまった。
「え、洸人聞いてる?」
何も返さない俺を不審に思ってか、顔を覗き込まれる。
照れてんのがバレたら恥ずいから、目を逸らしてみにのすべすべした手を握ろうとした。
「上の方から行こ」
平然を装って歩き出そうとして、みにの手の位置を確認するときに目に入った。
短いスカートの丈が。
「うん!」
でも、もう俺は護衛じゃないから。
繋いだ手を引いて、みにを前に乗せてからエスカレーターに乗る。
キショいと思われたくないのは変わらないし、デートだから可愛い格好しようって気持ちが可愛すぎるから文句言えないけど。
“他の男に見られたくないから”
その理由で行動する資格はゲットしたんだ。
だから、こんくらいさせろ!!
「みにはどんなんがいいの?」
ショッピングモールの最上階に着くまでには時間がかかる。
そもそも、今日のデートがショッピングになったのは、みにが「洸人に服選んでほしい」と言い出したから。
は!?俺の好みの服着たいみたいな!?
なんて、言われたときは発作起こしそうになった。
こっそりお揃いにしちゃおうかなとか、絶対に露出減らしてやろうとか。
考え始めたら、今日が楽しみで楽しみで仕方なかった訳だけど。
「ほんとに洸人の思うやつがいい」
くるりと振り返ったみには、ニコニコしてたのが一瞬固まった気がした。
「じゃあみにも俺の選んでよ」
「う、うん」
あれ?「難しい!」とか言うかと思った。
何だかいつもと違うみにの顔をよく見ようとすると、すっと躱されてしまう。
えー、なんか傷付くんですけど。
不思議だなと思いながらみにを見つめていたら、耳が真っ赤になっているのを見つけた。
「え、照れてる?」
馬鹿正直に口に出せば、あからさまに動揺したみに。やっぱ照れてるやん。
「なんかドキドキする、から……」
「なんで?」
こっちはヒヤヒヤしてるんですが。
「だって、顔がいつもより近いんだもん。洸人の上目遣いなんてあんまり見ないし」
それで照れてんの?
確かに下からのアングルで見るみにもかわいいな、とは思ったけど。
まさかみにがそれでドキドキしてくれるなんて思わないじゃん。
不意打ちでかわいいの、ほんと何なの?
「近いどころか別にくっつけてるやん」
「ちょ、ここ外!」
「え、俺キスなんて言ってないけど」
「もう!やだ!!」
あ、優越感。
俺が照れさせられてばっかりだから、俺の言葉でみにが照れてると思うと超嬉しくなる。
拗ねちゃった俺の愛しい彼女は、くるっと前を向いてこっちを見てくれなくなった。
「みに〜?ごめんって」
「そろそろ洸人前に来る?」
えっ。
「いや?このままでいいんじゃん?」
「ドキドキしちゃうんだって!洸人バカにしてくるし」
「してねえって」
普通にみにの後ろでガードできないのは困る。
でもこれをストレートに伝えるのもな〜!
みにが気づくとも思えないしな〜!
のらりくらりと返していれば、しっかり最上階まで着いた。
はあ、安心した。
「なんか私ばっかりドキドキしてる気がする」
そんなわけないだろ。
やっぱ、俺の彼女は超鈍感。
「そんなことなくね」
「でもね、私最近洸人が照れてるの分かるようになってきた!」
「嘘」
そこ敏感になんなくていいって。
他の男の視線に敏感になれよ。
「照れてるときの洸人めっちゃ可愛いもん」
「はあ?」
「普段かっこいいのに、なんか可愛いんだよね」
「ふーん」
意外な言葉に動揺が隠せない。
やっぱりみにの方が一枚上手なんだよなあ。
「降りるときは俺前でいいから」
「え、ほんと?」
どさくさに紛れて、しれっと約束を取り付けることに成功した。
降りるときになって、俺が前のほうが距離が近くなることを理解したみには、また逆が良いと言い出すんだろうな。
どう返すか、数十分後の俺に期待するとしよう。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「スカートの丈が気になる西さん」
超可愛い文章を送ってくださって、読んでいる私がぎゅんぎゅんしました〜♡
ありがとうございました⸝⋆お待たせしてすみません!
前から思っているが、みには鈍感な部分がある。
基本的に感情は丁寧に汲み取ってくれる。
だけど、男からの視線に関しては、恐らく幼い頃のまま止まっている。
「ばいば〜い!」
護衛だった頃。
学校帰り、ニコニコと挨拶してから外に出たみにの制服を二度見してしまった。
なんかスカート短くね?
ふくらはぎどころか、少しだけ見える綺麗な太ももに目線がいってしまう。
でもこれ言ったら俺めっちゃ変態みたいだよね?
好きな子の脚はそりゃ見ちゃうだろ!って自分と、
他の男に見られたら最悪すぎる!って自分と、
指摘してキモがられたくない!って自分。
葛藤した結果、俺が他の男の視線から遮ることにした。
キモイと思われるのは避けたい。でも独占したい。
距離を詰めようと歩く速度を上げかけて、また考える。
これもこれで彼氏面エグくね?
他の男の視線から護衛しました!なんて聞いたことないだろ。怖っ。
なんで近めの距離にいたの?って聞かれたら困るしなあ……
言い訳して余計な危機感を与えるのは間違ってるし、素直に言うとやっぱキショいって思われそう。
こんな葛藤をしている中に、その日は帰宅していた。
あー、すれ違った男全員の記憶飛ばしてえ!!
「おかえり〜」
何も知らんみには、いつも通りの笑顔で労ってくれる。
可愛いな!と理不尽に怒りたくなった。
「ただいま」
言え!それとなく言え!俺!
全力で鼓舞した結果、ほっそい声が出てきた。
「そのさ、制服」
「制服?かわいいよね〜」
可愛いって言ってるお前が可愛いんだわ。
って違う違う。何も伝えられん。
みには俺の悩みなんて露知らず。
制服に憧れて受験勉強を頑張った話が続いた。
もう口出しづらいわあ。
「__で、今着てるの!」
「すげえ」
あ、終わった。褒めちった。
「校則も割と緩いんだよね。みんなもっと折っててびっくりしちゃう」
もっと折んの!?
確かに、校門から出てきた女子の中にはそういう子もいた……か?
やっべ、全然見てなかった。
「いや、そんな折らなくていんじゃね?」
「やっぱり?じゃあこのままいよっと」
もっと短くなるという最悪のルートは免れたけど、長くするルート消えたわ。
せめて校則は厳しくあれと顔も知らん校長に八つ当たりすることにして、渋々諦めた。
そして、彼氏として胸を張って隣に立てるようになった後。
動物園はまた記念日に行こうと決め、今日は俺から誘ってショッピングになったんだけど。
「お待たせ〜」
「いや待ってな、いけど」
いやいやいや、言葉詰まったわ。
学校とバイトとも違う、なんかわからんけどキラキラした目元や綺麗に巻かれた髪。
上着から見え隠れする、初めて見るスカート。
すぐ可愛さを更新してくるから、どんどん自分の顔が赤くなっていくのを自覚する。
ショッピングって決めてんのに、わざわざ新しいの買ったん?
……俺に可愛いと思わせるために?
「どこから行く?」
そう言いながら髪を耳にかける仕草を、思わずガン見してしまった。
「え、洸人聞いてる?」
何も返さない俺を不審に思ってか、顔を覗き込まれる。
照れてんのがバレたら恥ずいから、目を逸らしてみにのすべすべした手を握ろうとした。
「上の方から行こ」
平然を装って歩き出そうとして、みにの手の位置を確認するときに目に入った。
短いスカートの丈が。
「うん!」
でも、もう俺は護衛じゃないから。
繋いだ手を引いて、みにを前に乗せてからエスカレーターに乗る。
キショいと思われたくないのは変わらないし、デートだから可愛い格好しようって気持ちが可愛すぎるから文句言えないけど。
“他の男に見られたくないから”
その理由で行動する資格はゲットしたんだ。
だから、こんくらいさせろ!!
「みにはどんなんがいいの?」
ショッピングモールの最上階に着くまでには時間がかかる。
そもそも、今日のデートがショッピングになったのは、みにが「洸人に服選んでほしい」と言い出したから。
は!?俺の好みの服着たいみたいな!?
なんて、言われたときは発作起こしそうになった。
こっそりお揃いにしちゃおうかなとか、絶対に露出減らしてやろうとか。
考え始めたら、今日が楽しみで楽しみで仕方なかった訳だけど。
「ほんとに洸人の思うやつがいい」
くるりと振り返ったみには、ニコニコしてたのが一瞬固まった気がした。
「じゃあみにも俺の選んでよ」
「う、うん」
あれ?「難しい!」とか言うかと思った。
何だかいつもと違うみにの顔をよく見ようとすると、すっと躱されてしまう。
えー、なんか傷付くんですけど。
不思議だなと思いながらみにを見つめていたら、耳が真っ赤になっているのを見つけた。
「え、照れてる?」
馬鹿正直に口に出せば、あからさまに動揺したみに。やっぱ照れてるやん。
「なんかドキドキする、から……」
「なんで?」
こっちはヒヤヒヤしてるんですが。
「だって、顔がいつもより近いんだもん。洸人の上目遣いなんてあんまり見ないし」
それで照れてんの?
確かに下からのアングルで見るみにもかわいいな、とは思ったけど。
まさかみにがそれでドキドキしてくれるなんて思わないじゃん。
不意打ちでかわいいの、ほんと何なの?
「近いどころか別にくっつけてるやん」
「ちょ、ここ外!」
「え、俺キスなんて言ってないけど」
「もう!やだ!!」
あ、優越感。
俺が照れさせられてばっかりだから、俺の言葉でみにが照れてると思うと超嬉しくなる。
拗ねちゃった俺の愛しい彼女は、くるっと前を向いてこっちを見てくれなくなった。
「みに〜?ごめんって」
「そろそろ洸人前に来る?」
えっ。
「いや?このままでいいんじゃん?」
「ドキドキしちゃうんだって!洸人バカにしてくるし」
「してねえって」
普通にみにの後ろでガードできないのは困る。
でもこれをストレートに伝えるのもな〜!
みにが気づくとも思えないしな〜!
のらりくらりと返していれば、しっかり最上階まで着いた。
はあ、安心した。
「なんか私ばっかりドキドキしてる気がする」
そんなわけないだろ。
やっぱ、俺の彼女は超鈍感。
「そんなことなくね」
「でもね、私最近洸人が照れてるの分かるようになってきた!」
「嘘」
そこ敏感になんなくていいって。
他の男の視線に敏感になれよ。
「照れてるときの洸人めっちゃ可愛いもん」
「はあ?」
「普段かっこいいのに、なんか可愛いんだよね」
「ふーん」
意外な言葉に動揺が隠せない。
やっぱりみにの方が一枚上手なんだよなあ。
「降りるときは俺前でいいから」
「え、ほんと?」
どさくさに紛れて、しれっと約束を取り付けることに成功した。
降りるときになって、俺が前のほうが距離が近くなることを理解したみには、また逆が良いと言い出すんだろうな。
どう返すか、数十分後の俺に期待するとしよう。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
リクエスト「スカートの丈が気になる西さん」
超可愛い文章を送ってくださって、読んでいる私がぎゅんぎゅんしました〜♡
ありがとうございました⸝⋆お待たせしてすみません!
1/1ページ
