はりねずみ彼氏は酔っ払い
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「か、かわ……!?」
昨日の夜の電話に引き続いて、京介が聞き慣れないことを言うからショートしそう。
「みにちゃんめっちゃ照れてるやん!」
「んふふふふふ」
「なんなら京介の顔に『かわいい!』って書いてあるしね」
匠海くん、威尊くん、髙塚くんの順に追い打ちをかけてくるから、耐え切れなくて机に突っ伏した。
ケラケラ笑う3人の声に意識を持って行って冷静を取り戻そうとすると、ふと頭の上に掌が乗る。
「マジでかわいいでしょ、みに」
隣からぽんぽんと不器用に触れられて、照れよりもびっくりが勝って顔を上げてしまう。
本当に昨日からどうしてんの!?
「そろそろ水にしたら……?」
恐る恐る京介の方を見ながらそう口にすれば、いつもより潤んだ目と目が合った。
どうしよう、なんかわかんないけど、目がすっごい甘い!
「確かに今日ペース早いよなあ」
「別に俺ら悪くないけどね」
「まあでもそろそろ体に悪そうやし!」
店員さんを呼ぼうと手を机に持ってきたら、また横から手を捕まれる。
「別に水はいらねえよ~?」
堂々と私の手を握っては、さっきと同じくらいあっまあまのとろんとした視線で繋いだ手を幸せそうに見ている京介。
本当に、扱いに困る。
だって、私はもうその手を振り払えないくらい、毒されてるから。
「ちょ、ヘルプ……」
目の前の3人を懇願するように見てみたけど、優しい目で小さく首を横に振るだけだった。
その顔、柾哉先輩とか池﨑くんとかフェンさんとか将吾さんとかと全く同じなんだけど。
「じゃあさー、お互いの好きなとこ聞いたら解散にしない?」
ニヤニヤ髙塚くんは、もはやルールを放棄した提案をぶっ放してきた。
「え、不公平じゃない?」
「ん?」
私のささやかな抗議は、正面にいるニコニコの威尊くんから発されている謎の圧に屈した。
優しい人の微笑みって、たまに怖い。
「好きなとこ、かあ」
私は、一体京介のどこが好きなんだろう。
改めて考えると、難しい。
「え、ねえの?」
さっきまで優しかった京介の手が、拗ねるように握る力を強くした。
「全部?全部ってことやんな?」
斜め前で助け舟を出してくれる匠海くんがキラキラして見えてきた。
頷こうとすると、横から文句が飛んでくる。
「つまんねえじゃん、全部は」
なんで彼女が全部好きって言うの遮ってくる?
