はりねずみ彼氏と夏の帰り道
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#高校生
#みんな熱中症気をつけてね!
🦔🦔🦔
「ねえ無理、マジで無理」
「流石に文句だね、それ」
「もうなんでもいいわ。何だよこれ」
うだるような暑さって、このことか。
試験最終日、今回は採点が忙しいとかで暑い時間帯に学校を追い出された彼氏はご立腹のようで。
感想と誤魔化す気力もないらしく、普通に文句を垂れ流しながら歩いている。
だから「日傘入れてあげる」って言ったのに。
「そしたらみにが暑いだろ」とか遠慮するから。
「アイス食べる?」
なんか可哀想になってきたから何気なく提案すると、気力を取り戻したように京介の背筋が伸びた。
「うわ、それだわ」
「アイスすご」
「暑い日のアイスは正義だろ」
絶対今私とアイスどっちが好き?って聞いたらアイスって言われるやつ。
そんなバカみたいな質問は飲み込むとして、コンビニを目指す。
「あー涼しい」
「これは天国だわ」
冷房ガンガンの店内は、神としか思えない。
ふたりで冷気に浸ってから、冷凍コーナーに直行する。
青春の象徴といえばパピコはんぶんこ、だろうけど。
「え?なにこれうまそう」
「どれ?」
めちゃくちゃ物色してる京介には、そんな選択肢なかった。予想通り。
たぶん京介はパピコ1本じゃ足りない。
「うわー迷うこれ」
「涼しいからいっぱい悩んでていいよ」
「え、みにもう決めた?」
「うん」
「マジかよ」
アイスって言った時点で見当つけてたし。
涼しいからとか言ったけど、真剣な横顔見るのは別に好きだしね。
「じゃーいいやこれで」
いかにも甘党が好きそうなアイスを持って、レジにさっさと歩いてしまった。
急に行動速いなーと思いながら私もアイスを持って京介の後ろに並ぼうとすると、手から奪われる。
「これも一緒で」
「え!?」
呆気なく会計され、自然と奢ってもらってしまった。
店員さんの前で抗議するわけにもいかず、何も言えないうちにアイスが渡されて。
「ん」
「ありがと。払うよ」
「じゃあ次帰るときみに奢りな」
次が、あるんだ。
一緒に帰ること自体レアだから、そう思うとやっぱり嬉しかった。
ゴミ箱に外袋を捨てて、並んでアイスを齧りながら歩く。
「うま。最高すぎ」
「ね」
さっきまで嫌で仕方なかった暑さが、逆にアイスの美味しさを掻き立てている感じがする。
「待って。もう融け始めたんだけど」
「やばい私も」
まあ、悠長に味わう暇などないのだけれど。
#みんな熱中症気をつけてね!
🦔🦔🦔
「ねえ無理、マジで無理」
「流石に文句だね、それ」
「もうなんでもいいわ。何だよこれ」
うだるような暑さって、このことか。
試験最終日、今回は採点が忙しいとかで暑い時間帯に学校を追い出された彼氏はご立腹のようで。
感想と誤魔化す気力もないらしく、普通に文句を垂れ流しながら歩いている。
だから「日傘入れてあげる」って言ったのに。
「そしたらみにが暑いだろ」とか遠慮するから。
「アイス食べる?」
なんか可哀想になってきたから何気なく提案すると、気力を取り戻したように京介の背筋が伸びた。
「うわ、それだわ」
「アイスすご」
「暑い日のアイスは正義だろ」
絶対今私とアイスどっちが好き?って聞いたらアイスって言われるやつ。
そんなバカみたいな質問は飲み込むとして、コンビニを目指す。
「あー涼しい」
「これは天国だわ」
冷房ガンガンの店内は、神としか思えない。
ふたりで冷気に浸ってから、冷凍コーナーに直行する。
青春の象徴といえばパピコはんぶんこ、だろうけど。
「え?なにこれうまそう」
「どれ?」
めちゃくちゃ物色してる京介には、そんな選択肢なかった。予想通り。
たぶん京介はパピコ1本じゃ足りない。
「うわー迷うこれ」
「涼しいからいっぱい悩んでていいよ」
「え、みにもう決めた?」
「うん」
「マジかよ」
アイスって言った時点で見当つけてたし。
涼しいからとか言ったけど、真剣な横顔見るのは別に好きだしね。
「じゃーいいやこれで」
いかにも甘党が好きそうなアイスを持って、レジにさっさと歩いてしまった。
急に行動速いなーと思いながら私もアイスを持って京介の後ろに並ぼうとすると、手から奪われる。
「これも一緒で」
「え!?」
呆気なく会計され、自然と奢ってもらってしまった。
店員さんの前で抗議するわけにもいかず、何も言えないうちにアイスが渡されて。
「ん」
「ありがと。払うよ」
「じゃあ次帰るときみに奢りな」
次が、あるんだ。
一緒に帰ること自体レアだから、そう思うとやっぱり嬉しかった。
ゴミ箱に外袋を捨てて、並んでアイスを齧りながら歩く。
「うま。最高すぎ」
「ね」
さっきまで嫌で仕方なかった暑さが、逆にアイスの美味しさを掻き立てている感じがする。
「待って。もう融け始めたんだけど」
「やばい私も」
まあ、悠長に味わう暇などないのだけれど。
